他者や社会との出会いは、自分が知らなかった自分との出会い

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 目覚めと気づきとは、ものの見方が変わるということであり、これまで使ってきた言葉では、複眼的視点を持つことです。それは多くの場合、他者との出会いによって達成されるものです。他者には書籍や歴史上の人物も含みます。他者と出会うことは、それまでとは異なる社会的な関係性が生じることでもあるのです。それが自分のミッションを見いだすことにつながるのです。

 そう考えると、これは大学生だけでなく、すべての世代に当てはまることだと言えます。ものの見方が変わる、もしくは複眼的視点を持つ、さらには自分がいままで受け入れられなかったような見方が存在すると認めることは、「自分の複眼性に目覚める」ことにほかなりません。自分という人格は一つで、考え方も一つしかないというのではなく、実は自分でも気づかない自分に気づき、また別の考え方があると知ることなのです。結局、他者や社会との出会いは、自分が知らなかった自分との出会いだと言えます。そして、それに気づいたときに、本来の意味での多様性に目覚めるのだと思います。

 多様性とは自分の外側に違う人がいて、違うものの見方があって、それぞれが共存していくことであり、加えて自分自身が変わるということです。そういうような経験をくぐり抜けることで、自分の役割に気づき、ミッションを見いだすことができるのです。

 

姜尚中『逆境からの仕事学』「終章 これからの働き方を考える」196-197頁、NHK出版新書)

 

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お久しぶりです。

 

あっという間に一学期が終わって、さらに8月も1週間が過ぎました。

今年度は、4年生担任。つまり、昨年度から持ち上がりです。

同じ子どもたち、同じ保護者の皆様と、また1年間、共に学び、共に成長できる喜びと、「またかよ…」と思わているんじゃないかという一抹の不安を持ちつつ、1学期間走り続けてきました。

 

夏休みに入っても、家庭訪問、勉強会、水泳教室、研修会、出張等々、なんだかんだあって、「1学期より忙しいんじゃないか!」と思うくらいでした。

今日は、台風の影響で出張が中止になりましたが、明日からも出張の連続…。

 

今週末からお休みをいただき、充実した夏休みを過ごしたいと思います!

忙しい夏休みといっても、授業はありません。子どもたちが学校に来ることは少ないです。自分の時間が持てるので、読書も進めていきたい。

あと、部屋の片づけ…。

 

 

ps,

わがクラスの子が、8月1日で引っ越し、2学期から県外の学校へ通うことになりました。お父さんの仕事の都合で仕方のないことですが、寂しいです。

「友だちや先生たちのおかげで、ここが大好きになりました」と、お母さんからメッセージをいただきました。なにより嬉しいお言葉です。

子どもたちや保護者の方々がサプライズプレゼントを用意したり、引っ越し当日も多くの人たちが見送りに来たり、本当に温かい人たちの中で、教育に携わらせていただいているなぁと、改めて実感しました。

新しい学校でも、ステキな友だちや先生たち、地域の人たちに出会いながら、心豊かに大きく成長していくことと思います。

 

教育の場でも「人との出会い」を大切にしています。

それは、子どもにとって、「意味のある出会い」にならなければなりません。

 

 

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逆境からの仕事学 (NHK出版新書)

逆境からの仕事学 (NHK出版新書)

 

 

修了式を終えて

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昨日、無事に修了式を終え、3年生学級も解散しました。

昨年も修了式前日は、深夜まで職員室に残り、1年間の中で一番遅くまで残っているパターンでした。仕事の段取りが悪すぎる・・・orz

初任者としての1年間も終えることになりました。学級経営、初任者研修等々で、濃厚な1年間でした。

 

学級通信は、最終215号までいきました。毎回、子どもたちや、保護者の方も楽しみにしていただき、嬉しいお便りを返してくれることもありました。

学級通信がない日は、「今日はないの?」と聞く子どもたち。そして、おうちでは、「今日、先生、体調悪いの?」と子どもに聞く母親。

こうした子どもたちや、保護者の声はありがたいですね。自己満足ではなく、学級と家庭をつなぐ役目を果たしてくれました。

 

そして、保護者の方々から「この1年で大きく成長しました」「3年生になって、ぐんと伸びました」「地域の人にも自分からあいさつするようになりました」「すぐに諦めることがなくなりました」などなど、子どもの成長を実感していただいていることが、なにより嬉しいです。

この仕事は、子どもの成長を目の当たりにできることがもちろん嬉しいことですが、さらに、保護者の方が子どもの成長を実感していただいていることが、なにより嬉しいですね。

学んだことが、教室だけでなく、家庭や地域、生活の中で子どもの姿となって表れているということですから。

前任校で、校長から「保護者を子どもの成長の第一発見者に」ということを教えていただきました。その時は、この言葉の意味が分からなかったのですが、この1年間で、この意味を実感することができました。

教師の仕事の醍醐味は、これだと思いました。

 

素直で純粋な子どもたち。まさに、スポンジが水を吸うようにとはこのことを言うのか、と思うほど。どんどん鍛えられて、ぐんぐん成長していく姿を見ていて、「あぁ、4年生でも担任したいなぁ」「もっともっと鍛えていきたいなぁ」と思うこともありました。

しかし、1年勝負です。「もう教えることは何もない」というつもりで、最後まで子どもたちの指導にあたってきたつもりです。子どもたちは、3年生として、よくがんばりました。あとは、4年生になって、新たな担任の先生のもと、さらに力をつけていくことを願っています。高学年での活躍も楽しみです。

 

あっという間の1年間でした。

早速、4月からは新学期がスタートしますが、来年の今頃も、あっという間だったなぁとつぶやいていることでしょう。悔いのない1年に。1日1日を大切に。

 

 

「4年生でも松岡先生がいいなぁ」「どうやったら、4年生の担任になってくれますか?」など、お世辞でも嬉しい言葉をかけてくれる子どもたち。

保護者の方々からも、「濃い(笑)1年間でした」「4年生でもお願いします」「うちの子、4年生でも松岡先生がいいって言ってますよ」など、嬉しいお言葉をいただきました。

まだまだ未熟で微力な私ですが、子どもたちの素直さ、吸収力、そして、保護者の方々の温かな励まし、ご協力のおかげで、1年間やってこれました。

来年度は、さらにがんばっていこうと、気が引き締まる思いです。

 

 

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学級通信No.200と、最終号のNo.215は、特別にレインボーカラー。

今年の学級通信は、製本する予定。

笑いの場を共有すると人間関係は親密になる

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 笑いが受け入れられる場所を私は「笑いの場」と呼ぶが、たがいに了解していれば、笑いの場はどこでも生まれる。笑いの場を共有すると人間関係は親密になる。家庭、会社、学校が笑いの場でるかどうかは、家庭では父母、会社では上役、学校では教師が笑いをどのように受け取るかによる。攻撃性の笑いは一方的だが、親和性の笑いは地位に上下関係のあるところには生まれない。上下関係で生まれるのはへつらいの笑いである。

 部下に駄じゃれを聞かせる上役は上機嫌だが、部下のほうから上役に向かって駄じゃれをとばすと上役は不機嫌になる。教師が生徒に冗談をいうとき機嫌がよいが、生徒から教師に向かって冗談を言うと教師はむっとする。笑いがその場の上下関係を取り払うからである。上下関係が取り払われるのは笑っているときだけで、関係のそのものに変わりはないから、自信を持っている上役や教師であれば部下や生徒といっしょにその場の冗談を楽しむだろう。家庭、会社、学校が笑いの場になるかどうかは、「笑いの下の平等」を受け入れるかどうかによる。

 

 

織田正吉 『笑いのこころ ユーモアのセンス』「第7章 ユーモアとは何か」266頁、岩波現代文庫

 

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明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い申し上げます。

新年を迎えて、3日が過ぎようとしています。早いですねぇ(笑)

 

今年の元日は、晴天で風もなく、例年に比べて、暖かい日でした。天も祝福しているようでした。2日も暖かい日でした。

今年も、気持ちを新たに出発できました。

毎年ですが、こうした節目に新たな決意をすることはとても大切です。新たに決意することで、見失いかけていた目標も再度明確になります。

昔、ボクの好きなアーティストが言っていました。

「常にスタートの気持ちでいる人は強い」

と。

 

今年の大晦日に、「悔いのない1年だった」と言えるようにしたいです。

もちろん、反省することもありますし、常に満足せず、妥協せず、上を目指して前進していきたいと思います。が、自分がやってきたことに対して、自信、自負、誇りを持ちたいと思います。

自分の仕事に対して、自信がない人、自負も誇りも持っていない人に、果たして仕事を任せようと思うだろうか。

 

 

初任者研修が今年度で終わりますが、2年次、3年次研修と続きます。

10年、20年と経験を重ねても、研修は「教師の命」なので、常に、自身の力量を高めていきたい。

 

明日から正月気分を取っ払って、3学期に向けて準備を進めていきたいと思います。

 

今年も、仕事、プライベートに全力で!

中途半端では、中途半端な結果しか出ません。

 

 

ps,

「笑いの場」を共有できる心に余裕をもって、子どもたちと接していきたいと思います。

思えば講師1年目。初めての現場で右も左も分からない状況の中で、子どもたちに冗談も言えない、また笑えない日々が続いたなぁと、今思えば、本当に笑えない状況だったと、猛省します。

緊張と緩和。バランスよく。

 

 

 

 

一度倒れたら一度起きればよいではないか

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 新年を迎うるに、新思想と新決心をもってした経験を有する人も必ず少なくなかろう。日記を書くことも毎年始めて毎年まっとうしなかったし、その他種々の工夫を案出しては、ことごとく失敗したから、もう新たに始める勇気がなくなったと自暴自棄に傾く人もあろうが、かかる人には僕は「もう一度やりたまえ」と絶叫したい。一度倒れたら一度起きればよいではないか。良きことはただ三日坊主やっても、その及ぼすところは三日や三ヶ月にとどまらぬ。善事はいかに小事なりとも、活力が潜んでいる。善事はいかに短時間なりとも永く死なぬ。ゆえに善事はいかに小さなことでも、ちょっとの間でも行うにしかぬ。新年三日間でもよいから心がけを正しくしたい。

 

 

新渡戸稲造 『修養』「第十七章 迎年の準備」509-510頁、タチバナ教養文庫

 

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あと数時間で、新年を迎えます。

今年は、というか「今年も」突っ走った1年だったと感じます。

あっという間に過ぎていきましたね。

 

4月からは、新採として新しい職場で新スタート。前任校で学んだことを生かしながら、少しでも子どもたちを鍛えていこうと学級経営に取り組みました。クラスでは、子どもたちから自発的に、主体的に動くために工夫しましたが、子どもたちは、よくがんばってくれました。

12月の子どもたちの姿は、4月の時と比べ、とても立派に見えます。頼もしい姿でした。

人権総合学習では、地域学習を進めながら、地域の人たちと出会い、ふれあい、関係を繋いできました。出会い学習は、こちらで用意するのではなく、子どもたちの疑問から学びをスタートさせ、子どもたちにとって意味のある出会い、必然性のある出会い学習を心がけてきました。

子どもたちが地域の人に交渉をしに行き、地域に出かけ、大切なことを学んだ2学期でした。そして、学んだことをお世話になった人、大切な人、おうちの人に届けたいという気持ちをもって、人権集会もやり切ることができました。「誰に」「何を」伝えるのかを子どもたちとこだわって取り組んできました。

人権集会が終わってからも、学んだことを行動に移そうとする子どもたちの姿がありました。嬉しい姿です。

そして、何より嬉しかったのは、保護者の方が、子どもの成長を実感してくれたことです。家庭での子どもの姿に成長を感じているという声をたくさん届けてくれました。学んだことや、学校で取り組んでいることが、学校だけではなく、地域や家庭での行動に表れているということは嬉しいです。

3学期も、子どもたちとアクションを起していきたいと思います。

 

 

皆さん、よいお年を。

 

ps,

長らくストップしていた日記(ブログではなく、ノートに書くもの)を再会しようかと思っています。

しかし、冬休みが明けると、また怒涛の日々が始まるかと思うと、とてもできそうにもないのですが、三日坊主でもいいからやってみようと思います。

三日坊主でも、それを三回続ければ、九日になります。

三日坊主でも、それを十回続ければ、一カ月になります。

それを1年間続けてみようか・・・。

 

 

修養 (タチバナ教養文庫)

修養 (タチバナ教養文庫)

 

 

 

 

 


Google - Year In Search 2016

 

pps,

2016年も大きく歴史が動いた年でした。

2017年も自身の歴史を刻んでいきたい。己心の魔との闘いに連続勝利の歴史を。

年末御馳走祭

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冬休み、職員旅行がありました。今年度、2回目です。楽しく仲のいい職場でありがたいです。2学期も、周りの先生方に助けてもらってばかりでした。

旅行は、1泊2日の京都の旅。

今回は、電車で京都に向かいました。

1日目。京都に到着して、錦市場、新京極をぶらぶらと回って、三条鳥丸・美先という京料理一筋30年の板前さんによるランチをいただきました。皆さん、湯葉御膳を注文している中、ただ一人私は、お造り御膳を食べました。湯葉が嫌いなのではありません。お造り御膳でも、美味しい湯葉を食べることができました。

 

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その後、南禅寺六波羅蜜寺を散策。

 

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途中、無鄰菴という山縣有朋の別荘にも立ち寄りました。

素晴らしい庭園があり、心が洗われる感じです。

洋館の建物もあり、中を見学することができます。この洋館の2階には、山縣有朋立憲政友会伊藤博文、総理大臣桂太郎外務大臣小村寿太郎の4人によって、日露戦争直前の外交方針を決める会議が行われたそうです。実際に使われていた椅子やテーブルがそのまま残してありました。

 

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宿泊したホテルは、京都駅のグランヴィアホテルという高級感漂うホテル。最上階で、ラウンジもあり、とても快適でした。夜景も綺麗です。特に、京都タワーが美しく輝いていました。

夜は、千房というお好み焼きの名店で、美味しいコース料理をいただきました。

 

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2日目は、レンタカーで、日本三景天橋立を見に行きました。天橋立は、初めてです。天候が心配でしたが、なんとか雨があがってくれました。車で移動中には雨が降っていましたが・・・。

伊根の舟屋も見に行きました。ここでも、美味しいお造り御膳を食しました。

 

 

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帰りには、るり渓に立ち寄り、イルミネーションを見に行きました。オーロラをイメージしたライトアップもされていて、寒い中でしたが、とてもキレイなイルミネーションを見ることができました。皆さん大満足で帰路に着きました。

 

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今回の旅行プランを立てていただいた先生に感謝です。

親睦を深めることができましたし、ご馳走もたくさんいただきました。

 

 

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ps,

次の日は、高校の同窓会。

卒業以来の友人もいて、かなり懐かしかったです。たくさん笑いました。相変わらずの下ネタで、大いに盛り上がるという、バカまるだしで、特に男子は変わっていなかったですなぁ(笑)

最高級の焼き肉店で、連日、御馳走を食べていて、胃袋がびっくりしています。

あたかもその場にいるかのような錯覚

 

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  上手な落語を聞くと、セリフとしぐさで造形された人物が、あたかもその場にいるかのような錯覚を起こさせる。酒を飲むしぐさ、そばやうどんを食べるしぐさ、饅頭を頬張るしぐさなどかリアルに描写され、登場人物の実在感を生む。酔っ払いは次第に酔いが回って呂律があやしくなり、同じ話を何度も繰り返すなど写実的に描写される。現実にいる酔っ払いは不愉快なだけだが、落語の登場人物としての酔っ払いは観客を笑わせるために酔っている。

 

 

織田正吉『笑いとユーモアのセンス』「第1章 商品としての笑い」岩波書店、15頁)

 

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本日、「第4回教育と笑いの会」に参加してきました。

初任研の指導教官におすすめされた中で、面白そうだったので、申し込みをしてみました。

初任研でも活用している本の著者、野口芳宏先生も登壇されるとのことで、楽しみにしていました。

岐阜聖徳学園大学教育学部の玉置先生が進行役で、冒頭から笑いが起こる挨拶でスタートしました。

初めに、『野口先生の(しっかり)笑える教育の話』があり、野口先生が紹介されると、なんと、僕の隣の人が「はい!」と言って、壇上へ向かいました。僕の隣に座っていた人が、野口芳宏先生だったのです!びっくり…。

 

野口先生の実体験の話を聞きました。

子どもが自ら考えて、自ら行動することの一例を挙げられていました。笑いを取りながら。

野口先生の子どもに対する言葉がけ、考え方も面白かったです。

 

その後、『志水廣先生の(微妙に)笑える話』、『大西貞憲先生の笑えない(笑ってられない)教育の話』、『池田修先生の(笑える)教育ワークショップ』が続きました。どれも面白く、短時間だったのが残念でした。

 

そして、この会で、人生で初めて落語を生で見ました。

桂雀太さんと、林家花丸さんの落語です。

どんどん落語の世界へ引き込まれました。まさに、演劇のよう。一人で演じているのに、何人もの登場人物が出てきて、一人じゃないような錯覚を覚えます。あたかもその場にいるかのような錯覚。

とても面白かったです。古典落語も、その方のアレンジが加わって、より面白さが増します。

林家花丸さんは、人情噺でした。ラストの展開に思わず胸が熱くなりました。

また、生で落語を見たくなりました。

 

最後のシンポジウム「教師修行と落語家修行の接点」は、所用で途中退席したので、聴くことができず残念でしたが…。

 

第5回教育と笑いの会は、北海道で開催とのことで、とても無理なので、第6回に期待。

 

 

 

 

 

教育実践に、大いなる自信と疑問を持て

https://www.instagram.com/p/BNI8JroAuUb/

 

 

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 贈り物をもらって、それに感謝しつつ、「物」で返さないのは、その分だけ「心」の関係を維持することになる。友人間の一心同体関係を強調するとなると、返す返さないなどは意味を持たない。とは言うものの、そこは人間の悲しさで、相手から何らかの返し、あるいは何か別の機会の贈り物などがまったくないとなると、なんだか関係がぐらついてくる。ほんとうに喜んでいるのかな、とか、友人関係を何だと思っているのだろうということになってくる。

 確かブータンだったかと思うが、日本人がブータンの友人に相当な贈りものをしたが、あまり感謝の言葉もないし、日本人が何となく期待していた相手からの贈りものもない。この地では、もらいっぱなしになるのかと思っていたが、十七年経って、その相手から立派な贈りものを受け取り、以前の礼を言われて驚いてしまった。わけを聞くと、この地ではすぐに物を返すのは失礼で、友情がほんとうに確かになって、物によって関係が乱されないようになるまで、心の関係を保つことが大切だと聞かされて、感心したとのこと。それにしても十七年というのは凄いと私も感心してしまった。実はこれはどこかで読んだ話で、いろいろ探してみたが原文が見つからず、私の記憶違いがあるのかもしれないが、御寛容をお願いする。

 

 

河合隼雄『大人の友情』「友情と贈りもの」178-179頁、朝日文庫

 

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この仕事をしていて、ふと思うことがあります。

高校卒業して就職した会社は、鉄を加工して売って、給料を頂いていました。何かを作り上げて、それを販売し、ボクの給料となる。

この仕事はどうだろう。何をつくり出している。。。と考えると、大きな責任感と自負を感じるわけです。

大先輩は「教育実践に、大いなる自信と疑問を持て」と、言われました。

今の自分の実践に自信を持つとともに、果たして目の前の子どもたちの姿が本当に見えているのか、本当に寄り添っているのか、そして、子どもたちが逆境に負けないチカラを身につけているのかどうかを総点検することも怠ってはいけない。

 

先日、学級通信100号を記念して、子どもからプレゼントをいただきました。

何でお返しできるか。

 

明日からもがんばろう。

 

 

 

大人の友情 (朝日文庫 か 23-8)

大人の友情 (朝日文庫 か 23-8)