日記

教育は教わろうと希う者と、教えようとする者との間にだけしか成立しない厳しい約束の一つである

----- 言うまでもなく教育は教わろうと希う者と、教えようとする者との間にだけしか成立しない厳しい約束の一つである。 (山岡荘八 『吉田松陰(2)』「松陰の分身たち」217頁、講談社) ----- 3月21日。 母校の閉校式が行われました。少子化の流れは止…

こどもたちは、楽天的で、前進的で、自由で、彼らを眺めるだけで人々の心に平和をもたらすことのできる「思想家」でした。

----- ―――こども……あなたにとってそれは、たんに未熟なヒナドリではありませんでした。むしろ、もっとも完成された創造物であり、損われてはならない人類の原型でした。 こどもたちは、けっして役立たずでもなく、かわいい愛玩物でもなく、人間の一生の中で…

ここで忘れてはならないのは「心のケア」です

----- 私たちは引き続き復興に向けて、できる限りのことをやっていきますが、ここで忘れてはならないのは「心のケア」です。 やはり子供たちは震災で大きなショックを受けたと思います。 学校という家族と離れたところで、あれだけ大きな地震を経験しただけ…

全員が、野球をするのが楽しくてしょうがない、という雰囲気でまとまっている

----- 「オーナー。今日はいい試合ができるよ」 隣でキャッチボールをしている佐藤博行が声をかけた。 「監督さんもそう思いますか。みんな気合が入ってますよねえ」 「今日は全員が、野球をするのが楽しくてしょうがない、という雰囲気でまとまっている。や…

雪な1日

今朝、目が覚めて外を見ると、一面真っ白。8日の積雪は、道路には積もっていませんでしたが、今日は道路まで真っ白でした。 これは大変な日になるぞと思いつつ、出勤。 短い通勤路でしたが、いつもの3倍の時間をかけて、ノロノロと。 子どもたちも無事に登…

男児志をたてて郷関を出づ

----- 男児志をたてて郷関を出づ 学もし成らずんば死すともかへらず (司馬遼太郎『竜馬がゆく(1)』「門出の花」24頁、文春文庫) ----- これは、竜馬が土佐から江戸へ修行しに行く前、兄の権平が送った詩。 ボクが東京の大学へ学びに行く前、兄からこの詩…

今年最後の思い出

いよいよ、2013年も残すところあと1日となりました。 今年の冬休みは、色んなところに行きました。 先日書きましたが、お世話になっている先生ご家族と京都旅行。 そして、バスケ部の遠征で大阪に同行。八尾カップという招待試合です。八尾市にて2日間…

光陰矢のごとし

----- この年もまたいたづらに暮らし来て 春に逢はんと思はざりけり ―――八田知紀 (新渡戸稲造『修養』「第十七章 迎年の準備」495頁、タチバナ教養文庫) ----- こんばんは。 お久しぶりです。気がつけば、12月も後半戦。あっという間に2学期が終わって…

求められる役割をしっかり把握したうえで、さらにその上を行くパフォーマンスを心掛けよ

----- ビジネスも番組も生き物。部品や資料が揃わない。期日や予算の変更がある。何でもありだ。だからこそ「行き当たりばったり」の対処が求められる。 徳光さんがここまで仕事をしてこられたのはそういうことなのだ。徳光さんはただの呑気なジャイアンツオ…

われわれ人間というのは、他人から受け入れてもらいたいという強い欲求をいだいている

----- 「さて、この実験の目的はピッツやオーヴァストリートのちがいを見いだすことではない。いまの実験で明らかになったのは、たとえどんな人でも、ほかの人の近くにいると、自分の内面の声をききとることや、信念を守ることが、どれほど困難になるかとい…

想像力こそ人間に圧力を加えて、勇気と冒険へ促す母体

----- 行動自体は、心理の暇もないほどの速さで普通行われる。心理は前かあとに存在するのである。しかし未来を思い、過去を思うのは人間の特性であり、動物にはない想像力というやっかいな能力が人間を掣肘している。特攻隊も想像力に悩まされることがなか…

「わかりあえないこと」を前提に、わかりあえる部分を探っていく

----- しかし演劇においては、たかが数週間の稽古を経ただけで、あたかも家族のように、あたかも恋人同士のように、あるいはよく知っている劇団員同士でも、あたかも他人のように振る舞うことができる。 私たち演劇人は、ごく短い時間の中で、表面的ではある…

異なる価値観と出くわしたときに、物怖じせず、卑屈にもならず、粘り強く共有できる部分を見つけ出していくこと

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「ごめんね」「まあ、いいですよ」という言葉が交わされることを無数に積み重ねることによってしか国民国家のあいだのコミュニケーションは構築されてゆかない

----- 一人の国民は、その国を代表する。 その国を代表して、他国民を糾弾する権利があり、他国民を許す権利があり、他国民の前にうなだれる権利がある。私は国民国家というものは、そのような一人の国民の「代表権」の幻想のうえにおいてのみはじめて健全に…

教師も子どもから学んでいる

----- 相手はさまざまですが、学んで変わるためには、必ずもう一方の支えが必要です。ということは一方的に、ものを教えるという関係は成立しないということになります。 あるのは学び合いという関係です。教師も子どももそうです。 わたしが、子どもに学ぶ…

輝く笑顔 一人一人が主人公

先日、晴天の下、運動会が開催されました。 今年のスローガンは『輝く笑顔 一人一人が主人公』 まさに、スローガンの通り、一人一人が運動会の主役となり、全員が力を合せて、一つの大きな感動を、そして輝く笑顔をもたらす運動会となりました。 人数が少な…

名月や池をめぐりて夜もすがら

----- 夜の照明手段が極めて乏しかった時代、月光は夜間の行動に欠かせぬ重要な照明であった。逆に曇や雨などの夜は、まさに漆黒の闇で、活動できるのは魑魅魍魎だけであり、人は眠るしかなかったのだ。松尾芭蕉の、 名月や池をめぐりて夜もすがら も、月夜…

教養は人の生き方であり、一人一人が自分の生き方を社会との接点を求めて考えていくこと

----- 教養とは何かという点について共通の理解がないためである。私はすでにこの問題について世に問うたことがあるが、そこでは教養は人の生き方であり、一人一人が自分の生き方を社会との接点を求めて考えていくことだとした。そしてこれまでの教養の理解…

優れた人との出会いが、向上心を刺激し、人間性を高める

----- 一人の静かな時間は、人を育てる。 人と楽しくコミュニケーションをする中でももちろん人間性は養われるが、一人きりになって静かに自分と向き合う時間も、自己形成には必要だ。音楽を聴きながらボーっと一人でいる時間も楽しい。 しかし読書は、一定…

米のめしは、日本人にとってどういうものなのであろう

----- 米のことである。米に腹が立つというのは妙だが、例の米価さわぎ以来、米の顔をみるのもいやになった。この陋劣な政権にささやかながらも抗議する手は米食をやめるほかないと思い、数日それを実行してみた。が、どうも意志薄弱で、四日目の夕食のとき…

第43回 全国中学校バスケットボール大会 観戦旅行

8月22日夕方、静岡県に向けて出発。全国中学校バスケットボール大会を観に行きました。恩師が毎年のように観に行っており、数年前の岐阜県で行われた全中も一緒に観に行かせていただきました。今年も静岡ということで近いのでご一緒させていただきました。 2…

何事からでも、教訓を得んとする心がけがあれば、老若男女を問わず必ず得る所がある

----- 近頃暑中休暇を利用して、各地を旅行する学生が多い。これらの学生から寄越した手紙を見ると、地方をブラブラ歩いて、何らの得るところなきがごとき所でも、ご注意に従い、いかなる事柄からでも、教訓を得んと心がけていたために、何事を見ても、それ…

昨年の分まで楽しむ 今年の夏

今年は例年以上にお盆休みを満喫しているような気がします。 兄や懐かしい知人の帰省、親戚が集まり飲食を愉しみ、盆踊り大会やプールに出掛けて、遊びまくってますw 昨年はほとんど動けなかったので、その分を取り戻すかのように。 従兄弟の子どもたちも大…

男はドンと胸をはれ!!!! by トムさん

----- カントは極貧の幼年時代・少年時代・学生時代を過ごした。そして、一七四六年、二二歳でケーニヒスベルク大学を卒業した彼には、不安定で貧しい長い長いフリーターの生活が待ち構えていたのである。彼が大学の正教授としてのポストを得たのは、じつに…

久々の筋肉痛

昨日の月。 デジカメの夜景モードで撮ったら、こんな明るくなりました。 普通に撮ったらこんな感じ↓ 月明りで影ができるほど、明るかったですね。 さて、 教採1次が終わって、校長先生や教頭先生に受験の様子を報告。 2次に向けて、アドバイスを受けました…

ひとは他者に勝ったときに幸せになるのではなく、他者に役に立つ存在になったときに幸福や生き甲斐をや永遠を感じる

----- 私たちの生きる喜びや確信は、高偏差値や、高収入や、「勝ち組」という価値観とは違うところから導きだされるはずである。私も広田氏とともに、ひとは他者に勝ったときに幸せになるのではなく、〈他者に役に立つ存在にな〉ったときに幸福や生き甲斐を…

子ども一人ひとりに構成されている生活が、あるいは理想的な親子関係や家庭が、子どもたちを「知」の世界に導く直接の契機になるわけではない

----- 私も生活と勉強は切り離して考えていない。生活が構成されていないと勉強への取り組みはむずかしい。生活と勉強は地続きだと思う。子どもは精神的に安定している必要がある。親との交流や家庭のあり方は勉学にも大切である。 しかし、子ども一人ひとり…

国民主権の原理は、憲法の根本規範だから、憲法内部の論理では変更不可能

----- 占領期に日本国憲法が制定されたことへの批判はいまだに根強いものがあります。国の最高法である憲法はその国民が決定しなければならないのに、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の事実上の指導の下で、いわば「押しつけ」られて制定されたのであるから…

子どもたちの触手が「外へ」と拡がる契機となるもの

----- 子どもの言語状況は「言葉があまって思いが足りない」というかたちで構造化されるべきでしょう。それゆえ、美しく、響きがよく、ロジカルな「他者の言葉」に集中豪雨的にさらされるという経験が国語教育の中心であるべきである。私はそういうふうに考…

「師匠を持たないものは敗れる」

----- 「師であることの条件」は「師を持っている」ことです。 人の師たることのできる唯一の条件はその人もまた誰かの弟子であったことがあるということです。それだけで十分なんです。弟子として師に仕え、自分の能力を無限に超える存在とつながっていると…