退屈なのは、世界の責任じゃない。

----- 退屈なのは、世界の責任じゃない。 怠惰な僕たちの創り出している世界が、退屈なだけなのだ。 だから、 目を見張れ。 耳をすませ。 感覚を研ぎ澄ませろ。 そして、準備を怠るな。 驚異的なダッシュを見せつけるために、身軽になれ。 誰かが勝手に決め…

頭で納得できても心が納得しなかったら、とりあえず闘ってみろよ

----- 「おまえはいま、色んなことに気づき始めている時期なんだよ」 バトンタッチを受け、朴舜臣は言った。 「どういうこと?」とわたしは訊いた。 「おまえのまわりを取り囲んでいるシステムとかカラクリとか、おまえがこれまで特別に意識してこなかったも…

国籍とか民族を根拠に差別する奴は、無知で弱くて可哀想な奴なんだ。

----- 「日本の憲法でいえば、第二十二条の二項にちゃんと書かれているよ。『何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない』。憲法の条文の中で、一番好きな条文なんだ。カッコいいからね」「でも」と《在日朝鮮人》の男が言った。「俺たちが…

僕の教えたことが、それが誰かから教わったことだと気付かないくらいに、生徒たちの中に浸透していればいい

----- 教師と生徒が実際に接するのは、ほんの数年、それも一日のうちのほんの数時間かもしれません。だけど、この世に泳げない人がいるということに思いが及ばないくらい、当たり前のように今僕の身に付いていることは、かつて、先生に教えていただいたこと…

君たち、世界を変えてみたくはないか?

----- 「君たち、世界を変えてみたくはないか?」 僕はその瞬間のことを、いまでもはっきりと覚えている。僕は教室の一番後ろの席に座っていたからよく見えたのだけれど、ウォークマンを聴きながら居眠りをしていた奴らがいっせいにドクター・モローの言葉に…

クビを吊ったら枝が折れて落ちて身体を打った。死ぬかと思った

----- 環境問題にしたって、「どうせ大噴火が起きれば環境もクソもない」とか「隕石が降ってくれば恐竜みたいに人間だって滅びるさ」と考えて何もしない、というニヒリズムに走るのは簡単です。しかし、これは非常に乱暴かつ安易な結論です。 病気の苦しみに…

痛いよ

痛いよ清竜人Rock¥250provided courtesy of iTunes「うまくいく恋は、本当の恋じゃない」「痛みの伴わない歌は歌いたくない」僕が尊敬するアーティストが言ってました。うまくいかないからこそ、胸が痛くなるんでしょうね。この胸の痛みこそが、“恋”なんだと…

学者になってはならぬ、人は実行が第一である

----- 少年期というのは感受性が鋭く、つねに何が「本物」で、何が「偽物」なのかを真剣に知りたがっている。それだけに、純粋な嗅覚を持っています。だから机上の空論をもてあそんんだところで、すぐに「偽物」は見抜かれてしまう。 松陰の外見は貧相でした…

仕事が自分の活動だけで自己完結しないということ

----- 仕事が自分の活動だけで自己完結しないということは、職人仕事の満足感も、能力の発揮、仕事の主人たること、遊びのように働けることなど自分の側の条件だけではけっして得られないということである。満足のいくものつまり一定の水準にあるものが作れ…

一定の知識を子どもたちにつめこみ、その結果が、子どものすべてであるとする世界は、人の関係を固定化する。

----- 園田さんの教育のいわば象徴としてあるこの二つの実践は、こんにちの教育の中にある人間疎外と、まったく逆の位置にある。 園田さんの実践記録に触れて、わたしはそれを次のように定義した。 「教育の目的は子どもの自立を助けることである。その自明…

日本の将来を真剣に考えて投票する人間が果たしてどれだけいる?

----- 「先生、ほんとうは自分でそうおっしゃりたかったんじゃないですか。―――オトナになれよって」 「まあな」 泰山はいい、しばし自問するかのような間を置く。「たしかにいま、日本中がどうも子供じみているような気がする。政治家に女がいたらけしからん…

ペンは剣よりも強し

----- 親愛なるみなさん、二◯一二年十月九日、わたしは左の側頭部をタリバンに撃たれました。わたしの友だちも撃たれました。タリバンは、ピストルでわたしたちを撃てば、わたしたちを黙らせることができると考えたのでしょう。でも、そうはいきませんでした…

子どもが自発的に熱中する活動は、子どもが育つことそのもの

----- 子どもが自発的に熱中する活動は、子どもが育つことそのものなのです。それは大人の計画や教育以上のものです。自分ができるようになった力を使って発見し、新しい知識を得る。そして「できた!」「やった!」という自分で成し遂げたことで得られた満…

変化球を交えて、高低にメリハリをつけた声からは豊かな感情が伝わる

----- バッティングマシーンのように、あらかじめ決められた通りのボールを次々投げるような人工的でワンパターンな音声では人の思いが届かない。そっと下から柔らかくボールを手渡すようにした抑え目の声からは、思いやりの心が言葉に乗って伝わってくる。 …

どんなに困難であろうとも、子ども一人ひとりの尊厳を尊重し、教材の可能性と発展性を尊重し、教師自らの哲学を大切にしている教師こそ、教師として信頼にたる「職人気質」を会得した教師

----- 私はいつも教師たちに「職人気質」として次の三つの規範を求めてきた。その第一は、子ども一人ひとりの尊厳を大切にすることである。第二は、教材の可能性と発展性を大切にすることである。そして、第三は教師としての自らの哲学を大切にすることであ…

本は、ほどよい歯ごたえがあってこそ、知らないうちに読む力を育ててくれます

----- その意味で、たとえ知識や教訓が得られたとしても、中身の薄い小学生向きの伝記や歴史マンガなどは、「いい本」とは言えないことがわかっていただけると思います。「なんでもいいからたくさん」と言われて数をこなすために読むような本も、もちろんだ…

学ぶ気がなければ、何を教えたってだめだ。

----- 授業がはじまると、 「あああ。」 と、わざと大きなあくびをしたり、いびきをかいて眠ったふりをするものも多かった。 万次郎は、しかし、おこらなかった。 漁師あがりの身分とはいえば、たしかにその通りだったし、また、サムライたちが、その漁師を“…

人の世に熱あれ、人間に光あれ

----- 1922年3月3日、京都市の岡崎公会堂で全国水平社創立され、全国の部落から七百とも三千ともいわれる人びとが集まりました。創立大会の宣言は、これまでの部落改善運動や融和運動を「人間を冒瀆」し「人間をいたは」る運動だったと厳しく批判し、「人間…

教員採用試験1次選考試験の結果

----- 面接担当者である校長・教頭は、「面接対象の学生が自分の部下になったら」という観点で選考を行う。実際にそうなる可能性もあるから、なおさらだ。 (新井立夫+石渡嶺司 『教員採用のカラクリ』「第5章 教員採用試験のカラクリ」130頁、中公新書ラ…

教師はいつも「受難」を生きることを宿命づけられている

----- 危機と混乱と混迷が渦巻く転換期において、教師が教師として生きる基礎となるものは何なのだろうか。私は多くの学校訪問し、教師たちと学校を内側から改革する実践を推進しながら、この転換期において教師に求められる第一の事柄は、日々の授業実践を…

生きる力がない生き物なんて、そもそも生き物じゃない

----- ここまで書いてきて思うのだが、やっぱり現代社会は変である。文部省は生きる力を与える教育といったが、生きる力がない生き物なんて、そもそも生き物じゃない。そんな変な存在がいまの子どもだと、本気で思っているのだろうか。現代は先が見えない時…

褒めるべきは、結果ではなく、プロセス

----- しっかり準備したうえでの失敗は、必ず次につながる。一方で結果だけを取って褒めてしまっていては、間違った準備を続けさせてしまうことにつながるかもしれない。褒めるべきは、結果ではなく、プロセスである。 (宮本慎也『意識力』「第ニ章 気づかせ…

言い訳は進歩の敵である

----- ミスの原因を突きつめて、次の対策を見つけることが反省だ。似ているようでいて、言い訳と反省は違う。ミスを認めるからこそ、反省して次に進める。 それまでは、失敗をしたときにミスを認めるのは、恥ずかしいことだと思っていた。なんとか言い逃れを…

中途半端はどこまでいっても中途半端

そろそろ採用試験本番が近づいてきました。 職場の先輩方からは、「早く帰って勉強しなさい」と言われています。 今、やるべきことは何か。しっかりと見極めていきたい。 明日の授業も大切。 2週間後の試験も大切。 中途半端は、どこまでいっても中途半端。

小さな成功の自信が、より大きな成功が踏み台になる

----- 小さな成功の自信が、より大きな成功が踏み台になる。 ボクサーのマネージャーは、ボクサーが成功の経験を段階的に積み上げていけるように、対戦相手を慎重に選ぶ。私たちもこれと同じテクニックを使って、最初は小さな成功から経験を積んでいけばいい…

教師が変われば、子どもたちも変わっていく

----- 『学び合い』の授業をすると、子どもたちは変わります。そして実は、教師が変わるのです。教師の子どもたちを見る目が変わるのです。授業とは何か、学校とは何か、子どもたちの今そこで活動していることの意味は何か。そういったことを常に考えるよう…

効果があればやる、効果がなければならないという考え方は合理主義といえるでしょうが、これを人間の生き方にあてはめるのはまちがいです

----- 「はい」 大きな声出した。足立先生だ。 「ヤジがとばせないので苦しい」 みんな大爆笑だ。 「村野さんはまちがったことをいっているので訂正しえおく」 足立先生は高飛車にいった。そういうものの言い方と、ようしゃのないところが煙たがれるところだ…

逆境に負けない力

6月7日(土) 運動会が行われました。 この日に向けて、全校児童、全職員がそれぞれの役割を果たしてきました。大成功の運動会にしようと。 心配だったのは、天気。ずっと曇り・雨の予報でしたが、前日には晴れ間も見え、天気予報でも、曇り後晴れの予報に変わ…

「学び合い」を目指して

お久しぶりです。 最近は、ブログを更新する暇もないくらいお仕事を頑張っているということですね。 理科の専科ということで、休日には水やりとエサやりに学校へ行っています。 なので、来月から始まる学期に一度の土曜授業が始まっても特に問題ありませんw…

何か素敵なもの、感動するものを見つけてこよう。それを自分の思う方法で表現してみよう

----- 私たちは自然の一部として生きてきて、おそらくこれからも自然なしには生きていけない。自然の持つ秩序に感動したり、さまざまな相貌に美を感じたり、逆に美の欠損を感じたり、そんな感性の素養は私たちのDNAに組み込まれている。だが、今の日本の…