昨日より今日、今日より明日。

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“朝飯前”ということばがある。手もとの辞書をひくと、「朝の食事をする前。『そんな事は朝飯前だ』〔=朝食前にも出来るほど、簡単だ〕」(『新明解国語辞典』)とある。いまの用法はこの通りだろうが、もとはすこし違っていたのではないか、と疑い出した。
 簡単なことだから、朝飯前なのではなく、朝の食事の前にするために、本来は、決して簡単でもなんでもないことが、さっさとできてしまい、いかにも簡単そうに見える。知らない人間が、それを朝飯前と呼んだというのではあるまいか。どんなことでも、朝飯前にすれば、さっさと片付く。朝の頭はそれだけ能率がいい。
 おもしろいことに、朝の頭は楽天的であるらしい。前の晩に仕上げた文章があって、とてもこれではいけない。明日になってもう一度、書き直しをしよう、などと思って寝る。一夜明けて、さっぱりした頭で読み返してみると、まんざらでもないという気がしてくる。これでよいことにしようと考えなおす。
 感情的になって書いた手紙は、朝の頭で再考すると、落第するけれども、すべてを拒むわけではない。いいところがあれば、素直に認める大らかさもある。
(中略)
 朝の仕事が自然なのである。朝飯前の仕事こそ、本道を行くもので、夜、灯をつけてする仕事は自然にさからっているのだ。
 若いうちこそ、粋がって、その無理をあえてする。また、それだけの体力もある。ところが年をとってくると、無理がきかなくなり、自然に帰る。朝早く眼がさめて困るというようになる。
(中略)
 だいたい、胃袋に何か入れたあとすぐ、頭を使うのはよくない。消化のために血液がとられて、頭がぼーっとする。それが当たり前で、学校の生徒が、午後の授業で睡魔に襲われるのは健康な証拠である。ああいう時間に勉強させようというのがそもそも間違っている。
 猛獣の訓練するのは、空腹のときに限るのだそうだ。腹がふくれたら、どんなことをしても動くものではない。動物は人間よりも自然の理に忠実なのである。人間は意志を働かせて、無理をする。眠くなっても眠るまいとする。
 ときにはそういうことも必要であろうが、そうそういつもしてはいけない。食後はゆっくり休む。そのかわり、食前はすべてを忘れて仕事に神経を集中させる。


(外山滋比古『思考の整理学』ちくま文庫)

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朝早く起きて外に出ると、なんともいえない清々しい気分になる。

何なんでしょうね。

空気が違うよね。美味い。
ただでさえ、田舎の美味い空気なのにw

昼や夜とは違う感じがします。

先日、台風の復興支援に行った日の朝、
いつもより早く起きました。

外に出るとビックリ!
と同時に懐かしい想いになりました。
合宿の朝ですね。

ということで、朝の清々しさを再発見しました。

朝早く起きようというのは、何も今決意したことではなくて、
以前にも何回か、決意しましたw

3日坊主というのですねw

ボクはできていなかったのです。

「断固なる決意」が。

大学生として生活できるのも、あと半年。

ここらで一つ、
「断固たる決意」ってものをしようと思います。

朝早く起きて、いつも寝ている時間帯を有効に使う。

今日、少し早めに起きましたが、結構時間があるんですね。

無駄にしていた時間が、こんなところにあったんだ!
と、改めて感じました。


まぁ、現実的には、夜も勉強やら活動やら何やらがあるので、日没と共に寝るというのは無理ですが。
若いうちは少々の無理をしてでも勉学に励み、自己研鑽の戦いを進めていきます。
と同時に、リズムある生活の中で、朝の時間帯を有効活用し、有意義な1日、そしてその積み重ねにより、有意義な人生へと繋げていくことを心がけたいと思います。


レースの世界でもスタートダッシュが重要とのことです。

朝に勝つ!!

思考の整理学 (ちくま文庫)

思考の整理学 (ちくま文庫)


ps.
今日、部屋の模様替えをしました。
中規模的な掃除を行いw
机や本棚の配置を変えました。
すると、なんと、部屋が広くなったではありませんか!
そして、以前よりも勉強に集中できる環境になりました!

自身を内面から変えていくことも重要ですが、
外見、環境から変えていくこともこれまた重要。