音楽のチカラ

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あなたは、コンサートホールにすわって、大好きなシンフォニーに耳を傾けているとします。そして、いままさに、このシンフォニーの大好きな小節が耳に響きわたっているところです。あなたは、背筋がぞくっとするほどの感動に包まれているとします。そこで、想像していただきたいのです。心理学的には不可能でも、思考実験は可能だとおもいます―――その瞬間にだれかがあなたに「人生には意味があるでしょうか」とたずねるのです。そのときたった一つの答えしかありえない、それは「この瞬間のためだけにこれまで生きてきたのだとしても、それだけの甲斐はありましたよ」といった答えだと私が主張しても、みなさんは反対されないと思います。
 けれどもまた、芸術ではなく自然を体験した人にしても、おなじことでしょうし、ひとりの人間を体験した人にしてもおなじことなのです。ある特定の人を目の前にして心を捉えるあの感情、言葉で表現すると、「こんな人がいるだけでも、この世界は意味をもつし、この世界のなかで生きている意味がある」とでもいいたくなるような感情は、だれもがよく知っています。


(V・E・フランクル、山田邦男・松田美佳訳『それでも人生にイエスと言う』春秋社)

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待ちに待ったDef Techの新譜『UP』
今日、ゲットしました!

衝撃の復活から、またしても最高の音楽を届けてくれました。

これからもじっくりと聴きつつ、“音楽の力”を感じていきたいと思います。

CDの場合、一回性のものではなく、音楽は常に自分のそばにありますし、
つまりは、落ち込んだときや、凹んだとき、悩んだとき、不安なとき・・・
様々ありますが、そんなときに常にそばにいるのが、真のアーティストですね。

CDを通して、ボクに語りかけてくる(語りかけてくるじゃないかw)ように、遠く離れていても、また直接語ったことがない人からのメッセージがあるわけで。
メッセージを発信する側と受け取る側の関係が今、ここに在るということ。

そばにいなくても、音楽の力で励ましの波は広がるということ。

そう考えると、音楽の力ってすごいわけで・・・
世界も変えていく力があるんじゃないでしょうか。

現に、音楽に救われたという一人の人間が今ここにいるわけですし、
一人の人間を変える力があるとするならば、それは、世界をも変えていけるということでしょ。

シクラメンの『MUSIC』を聴けば分かりやすいです。
百聞は一聴にしかずw

そして、
数年前の楽曲に救われた、なんていう話がよくあるように、
音楽の力は、時代を越えます。
そんなわけで、今回、世に躍り出た(仲間入りした)Def Techの『UP』。
今後、ボクの人生の一部になっていくでしょう。
そして、楽しいときも辛いときも、悲しいときも嬉しいときも、ボクに何らかの変化を与えてくれるでしょう。

「この瞬間のためだけにこれまで生きてきたのだとしても、それだけの甲斐はありましたよ」と言える日も来るでしょうね。


ps.
以前、本を選ぶ基準に「作家」で決める人がいるという話がありましたが、
ボクの場合「アーティスト」。この場合なら「Def Tech」ですが、
“このアーティスト”の音楽なら内容関係なく買う!というのがボクのスタンスですw
なぜかはわかりませんが。
やはり、初めて聴いたときの衝撃が原因ではないかと。

ヒナ鳥が生後数時間の間に見たものを親と判断する、アレのようなものです。(←この前習ったのに忘れてるw)


それでも人生にイエスと言う

それでも人生にイエスと言う