スクーリング期間中は、脇見をせずに専念せよ

        • -

 安政の大獄というのは、幕府が朝廷に無断で結んだ外国との開国条約問題と、次の将軍を誰にするのか、という徳川家の相続問題とが複雑に絡み合っている。に本の大名や有志が真二つに分かれた政争の結果、起こったものである。井伊は反対派を徹底的に弾圧した。死刑を含む判決を次々と下した。吉田松陰橋本左内が殺されたのもこの時のことでる。
 井伊に反対したのは、大名やその家臣、さらに浪人、学者だけでなく、お膝元の幕臣の中にもいた。つまり幕府の中にも井伊に反対する旗本がたくさんいた。特に勝と親しい開明派の人々は、大名や浪人、学者と一緒になって、直接、井伊への反対行動を展開した。
 こういう旗本達は、井伊によって罰せられた。勝は長崎にいたから、局外にいた。もし勝が江戸城に勤務していたら、やはりどちらかの派に属せざるをえなかっただろう。この点、長崎にいたことは幸運であった。
 同時に、勝の態度も一貫していた。彼はそういう政争に一切目を向けなかった。というのは、彼はすでに、
「幕府より日本の国家が大事だ」
 という思想をもち始めていたからだ。そういう思想を教えたのは、長崎海軍伝習所の外国人教官である。彼等は近代国家から日本にやって来た。そして講義の根底に、そういう国家観を据えた。勝はそれをすばらしいと思った。彼は、この時すでに、
「おれは、一幕府人ではなく、日本人だ」
 と思っていた。この態度が、彼に幕府内で起こっている政争を、コップの中の嵐と見させた。したがって関心もなかったし、それに積極的にかかわりをもって立身出世しようとも思わなかった。彼は長崎で毎日着実にオランダ学に励んでいた。


童門冬二勝海舟の人生訓』「第3章 人間、万事に学ぶ」132頁−133頁。PHP研究所

        • -


本日、23時ごろ、夜行バスで東京へ向かいます。

秋期スクーリングです。

科目は、「情報教育論」

また来週も行きますが、今年最後の秋期スクーリングということで、
大いにキャンパスライフを愉しんでいこうと思います!

学べ、ワカモノよ!

ということで、スクーリングは土日の2日間なので、
例年であれば、金曜日の夜行バスで行き、土曜日の朝に大学着、そのまま講義という形でしたが、

今年は、木曜日に出発し、金曜日に東京へ着き、1日ゆっくりしてから
講義に臨もうという魂胆です。

金曜日に到着するといっても、特に予定はなく;
図書館で勉強・読書ですね。

少しでも大学の雰囲気を感じたいと思います。

図書館のあの雰囲気であれば、勉強も読書も捗るというわけです!


さて、宿泊の準備をせねばなりません!
何にもしてない;


スクーリング期間中は、ブログ更新できませんが、
「勉強頑張っているんだなぁ」
と思っておいてくださいw

では。また。



ps.
色々心配なこともありますが、
目的観を忘れず、勉学に専念することを心がけたいと思います。


勝海舟の人生訓 新装版

勝海舟の人生訓 新装版