余命のあるうちに、先帝玄徳からうけた遺託を果たさねばならないと、唯そのことを思うのみだった
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何ぞ知らん―――人々が楽観して軽躁に勝利を夢みるとき、孔明の心中には、惨たる覚悟が誓われていたのである。彼は決して、成功を期していない、誰よりも魏の強大さを知っている。―――それだけに、我亡き後は誰が蜀朝を保たん、我なくして蜀なし、と信じていた。余命のあるうちに、先帝玄徳からうけた遺託を果たさねばならないと、唯そのことを思うのみだった。
(吉川栄治『三国志(七)』「出師の巻」450頁、講談社)
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『三国志』7巻読了しました。
あと1巻!
いよいよラストです。
やっとここまできました;w
7巻の途中、なかなか進まなかったですが(なぜでしょう?w)
孔明と孟獲との戦いは、一気に読みました。
孔明が孟獲を捕えるが、酒を与えて放してやる。
孟獲は、その恩を知らず、何度も孔明に戦いを挑むが、ことごとく孔明の策略に捕えられる。
このエピソードは有名かもしれませんが、孔明の先見の明はヤバいっす。
最後の最後は、孟獲も孔明に心服しましたが、このことを孔明は信じており、捕えてもまた放し、また捕えてはまた放し、と何度も孟獲の戦いを受けて立っていたのだと思います。
敵をも味方につけるというのは、最強ですね。
8巻に突入し、いよいよ孔明も総仕上げの時。
一気に読んでいきたいと思います。
12月になってしまうし、まだまだ読みたい本はたくさんあるので、
仕事や勉強、プライベート等々で忙しい日々を送っておりますが、そんな中でこそ、読書も捗るというものです。
- 作者: 吉川英治
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1989/05/15
- メディア: 文庫
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