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金儲けのために甘い言葉で“子育てビデオ”や“早期教育ビデオ”を売り込む企業の商業戦略に無批判に乗せられる若い親たち

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 乳幼児期のメディア接触の「早期化」「長時間化」も急速に進んでいます。生まれたときに茶の間にテレビがあった“テレビ世代”、子ども期にテレビゲームを経験した“ゲーム世代”が子育てをはじめた1990年代以降、そうした流れは一段と加速されつつあります。
 赤ちゃんの脳神経回路が形成される大切な時期に、授乳しながらテレビやビデオ・DVDを見たり、メールを打っている母親が7割を超えています。赤ちゃんからのアイコンタクトを拒否し、赤ちゃんの脳に強烈な人工光線と機械音の刺激を浴びせかけることに何の疑問も抱いていないのです。そして0歳や1歳という、自分からは「テレビを見たい」などとは決して言わない時期から、特定のテレビ番組やビデオに長時間赤ちゃんを向き合わせる“電子ベビーシッター”もごくありふれた光景になっています。金儲けのために甘い言葉で“子育てビデオ”や“早期教育ビデオ”を売り込む企業の商業戦略に無批判に乗せられる若い親たちが圧倒的に多くなっているのです。そして、幼児期にテレビゲームを買い与えたり、おもちゃ代わりにパソコンで遊ばせたりする若い父親も珍しくなくなりました。
 こうした乳幼児期からの“メディア漬け”の子育ては、後述するように、子どもの発達に直接マイナスに作用するだけでなく、「親子の愛着形成」にも暗い影を落としています。
 乳幼児期に、母親や父親が子どもと目を合わせ、直接語りかけ、肌をふれあうことで「親子の愛着形成」の第一段階がはじまります。しかし、現在、少なからぬ家庭で、その大事な第一段階が“メディア漬け”の子育てによって阻まれてしまっているのです。
 愛着形成の歪みは、子どもへの虐待にもつながっています。子どもへの虐待は、統計を取りはじめた1990年から2007年までに40倍に激増しました。そして今、日本では毎週2.5人の子どもが親などに殺されています。子どもへの愛着が希薄なまま子育てに、“キレる”若い親が多くなっているのです。


(『「メディア漬け」で壊れる子どもたち』清川輝基・内海裕美 共著「第1章 “メディア漬け”で壊れる子どもたち」11-12頁、少年写真新聞社

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先日の校内研修会で、「メディア漬け」で壊れる子どもたちの紹介がありました。
講演会があったそうで、つい忘れていました。本校から何名かの先生が参加され、メディアに溺れる子どもたち、その親・家庭への恐ろしい影響力を目の当たりにしたそうです。

小学生のなかでも、目を合せて話ができない子もいますが、その一つの原因として、授乳の際、母親が赤ちゃんの目を見ないということが挙げられるそうです。子どもは母親の目を見ようとします。が、母親の方がテレビやメールに夢中。
これによって、目を合わす経験がなくなり、コミュニケーション能力にも影響されるという。

また、立体視力の未発達も紹介されていました。
飛んでくるボールをうまく掴めない、階段で踏み外す、転んでも手が出ない・・・等。
テレビやゲームは画面は平面です。見るだけで、立体視力は必要なくなり、左右の視力差が生じる。立体でないものを見続けると、どうしても利目だけで見てしまうそうです。なので、視力差が生じる。で、立体視力も発達しない。

体力テストの項目から「背筋力」が外されたそうです。確か、ボクが小学生のころはあったような・・・記憶が定かではないですが、現在、体力テストで「背筋力」は実施していません。
その理由が、腰を痛めるから。
おじいちゃんか!!w
そこまで、子ども達の体力も低下しているとのことです。
まぁ、人の事言えませんけどねw

他にも身体的・精神的に恐ろしい影響を与える“メディア漬け”の生活。
大人になって、メディアに触れることはいいんですが、赤ちゃんの頃からメディア漬けにするのは、深刻な問題につながっています。
「子どもが壊れる」という何とも恐ろしい表現ですが、あながち間違っていないことのようです。

講演会には行けなかったので、本書を購入してみました。
読みやすいですし、メディア漬けの恐ろしい落とし穴も色々と紹介されています。
ぜひ、若い親御さん方に読んでいただきたい一冊です。ぜひ!


ps,
昨日、22時ごろ、ゲーセンに立ち寄ったのですが、そこで、若い家族連れを見かけました。小さな子を連れて、遊びに行く親。
う〜ん・・・。子どもが可哀相です。本来なら寝ている時間ですぜ。
もうすでに、発達段階に問題が見え隠れしているように感じます。

親の都合で子どもが振り回される。
客観的視点に立って、考えてみてほしいものです。

10年、20年先の日本はどうなることやら・・・。


教育の使命は大きい。



「メディア漬け」で壊れる子どもたち

「メディア漬け」で壊れる子どもたち