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天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

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「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」という諺または教訓が、孟子の時代にはやっていた。天の時とは、城攻めにさいして、木火土金水の五行の運航に応じて、その年、その季節、その月、その日に定められた吉凶の方角のあるのをいうが、これは孟子は迷信だとして排斥する。それに比べると、地理的な環境つまり地の利のほうがずっと戦争の勝敗に強力に影響する。戦場の地理的な状況に応じた戦力・戦術をとらねばならぬことは、『孫子』などの軍事学の書物にさかんに論じられている。『孫子』の最も力説したのは、この戦場の地理的状況であり、「人の和」はかなり考慮してはいるものの、戦争勝利への決定的要素としてあまり強調しなかった。これを「人の和」に力点を置き換えたのが孟子の儒教的な人間中心の考え方によってである。つまり『孫子』では、軍隊の知識・将軍の指揮力・君主の信頼度などはもちろんだいじな問題とされてはいたが、君主・将軍・軍隊のみならず、国民全体がいかによく融和して一体となっているかはたいした問題でなかった。その点を強調したところに、孟子の民主主義的な思想がうかがわれるのである。孟子のこの発言は、戦争を軍事学の問題としてだけでなく、儒教的政治学の問題とした点で出色である。そしてこの「天時・地利・人和」はよく引用される格言となっている。


貝塚茂樹 『孟子』「Ⅲ−第四巻 公孫丑章句 下」148-149頁、講談社学術文庫、2004年)

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今日は、運動会の振替休日でした。

この休日を利用し、前の職場である公民館、学童保育、そして教育実習でお世話になった母校へ二次選考試験の結果を報告しに行ってきました。

合格の報告ではなかったので、少し足は重たかったですが・・・。

皆さんから温かい励ましをいただき、また明日から頑張れるのです。

来年こそは!という気持ちで再挑戦です!


運動会も終わり、明日からは平常時のように授業を行っていくのですが、やはり怠ってはいけないのが、教材研究。授業の準備です。
もちろん、授業後の振り返りも大切なのですが、それは時間との勝負ですね。根気も必要;

ふと思ったことですが、教材研究をしっかり行い、ワークシートや掲示物を用意し、授業の構想を組み立てて授業に臨みますが、子どもたちとの関係性が成立しているのが大前提だということ。当たり前の話ですが。

普段の生活の中で、どれだけ子どもたちとの関係を深め、信頼関係が築けているか。この土台がしっかりしていないと、子どもたちの学び合いは成立しない。

子どもたちにも様々な家庭環境がありますし、それぞれ持っている個性や悩み、課題も違います。

が、それらを越えて一人ひとりに学びを保障し、学び合いが深まる教室づくりは可能であると思います。それが「人の和」。先生と子どもの関係、子ども同士の関係、先生と保護者の関係、先生同士の関係、あるいは地域の方々との関係を深めつながり合っていくことでしょう。


教師としての専門性を磨きつつ、「人の和」も大事にしていきたいと思う今日この頃。


ps,
「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」
戦争の勝利への格言ですが、現代社会でも通じる格言かと思います。
前述の教育分野でも然り、一般企業における様々な“戦い”で勝利するためにも大切な指針となると思います。
人生は戦いですから。そこに他者との協力が不可欠であるとするならば尚更。

どんな立派な組織を築き上げても、結局は“人間”ですから。
どれだけ人気があっても、結局は“人間”ですから。その中にいる人間関係がしっかり構築されていないと、すぐに崩れ落ちてしまう。
化けの皮が剥がれるのは時間の問題・・・。



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孟 子 (講談社学術文庫)

孟 子 (講談社学術文庫)