沖縄の顔【沖縄旅行記(3-1)】

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2012年12月27日(木)

ホテルを出発し、読谷村役場へ向かいました。

ここで、本校にも平和学習で来校して頂きました、会沢さんと待ち合わせ。

山梨県の小学校の先生も修学旅行の下見ということで、ご一緒でした。

まずは、役場の上から、読谷村を眺めながら、読谷村がかつて米軍の訓練所であったこと、その中心部に役場を建設し、読谷村に平和の楔を打ち込んだという歴史を語っていただきました。

かつての地図が掲げられていましたが、戦闘機の滑走路が、今は一般道路になっています。

また、読谷村の形が鳥のようになっており、その心臓にあたる中心部にどうしても役場を立てたかったという強い想いで、建設することになったそうです。中心部に役場ができたことで、訓練する際に、どうしても不便になるということで、米軍が立ち退いたことになったそうです。

ここが訓練場だったころ、パラシュートで物資を落とす訓練のとき、風で物資が民家の方へ向かっていきました。ちょうど、学校帰りの女の子の家がそのパラシュートの落ちていく方にありました。女の子が自分の家の方に落ちていくのを見て、急いで帰り、家の中で家事をしているお母さんを家の外から必死に「逃げよう。危ないから逃げよう」とお母さんを呼んでいたその時、何百kgもするパラシュートがその女の子を直撃したそうです。

こういう事故が何度もあり、当時の村長と村民の強い意志で、今は、広い訓練場には、役場を中心に中学校、スーパーマーケット、野球場等々がつくられています。

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役場を出て、正面には、憲法第9条の条文が刻まれています。

今、この第9条が危ぶまれていますが、かつての過ちを二度と繰り返さないように、未来に生きるボクたちや子どもたちが守っていかなければいけませんね。

第9条を役場の正面に掲げているのは、日本で唯一、読谷村役場だけだそうです。

 

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次に役場から車で移動し、チビチリガマへ。

ここでは、当時、起こったことを語っていただきました。

多くの国民が犠牲になりました。

国際法に、兵士以外の一般市民は殺してはならないというルールがあるそうで、アメリカ兵は「殺さないから、出てきなさい」と呼びかけましたが、日本人にそんな法律があるとは知らず、出て行けば殺されると思っていたのでしょう。また、日本兵が中国で、中国人の子どもたちを親の目の前で笑いながら戦車でひき殺す様子を、看護師として現地にいて見ていた日本人女性が、そのチビチリガマにいたそうです。自分たちも同じような酷い目に遭わされる、とガマにいた人たちに言ったそうで、そのことでますます、ガマから出ることができず、わが子を自分の手で殺そうとする親が出てきました。

親が自分の子どもを殺すということが、どういう状況なのか、想像するだけで恐ろしくなりますが、現実に起こったこととして、いかに戦争が悲惨で残酷なのか、そしてその背景にある“教育”の恐ろしさも感じました。

 

ガマの前の碑文には、

『「集団自決」とは「国家のために命をささげよ」「生きて虜囚の辱めを受けず、死して罪過の汚名を残すことなかれ」といった皇民化教育、軍国主義による強制された市のことである。』

とあります。単なる自殺ではないということ。

 

次に向かったのは、シムクガマ。

このガマは、非難していた千人の国民が全員生きて出てきたガマだそうで、中に入ることもできました。

このガマでも、同じように「出て行けば殺される」と思っていた人たちばかりでしたが、英語を話せる人がいて、一度外に出て、またガマに戻り、殺されないことを証明し、みんなを説得しました。それでも、1日かかってやっと説得したみたいです。

中に入ると、本当に真っ暗で、懐中電灯を消すと、何も見えません。

足元も気をつけないと滑ります。

外へ戻り、光が見えたときはホッと安心感が生まれます。

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次に向ったのは、座喜味城跡。

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ここで、会沢さんによるガイドは最後となりました。

沖縄の魅力を一望できる城跡で、沖縄の素晴らしさをまとめて語っていただきました。

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琉球時代の歴史と文化の名残り。

360°アメリカ軍の基地。

その中で工夫を凝らしている沖縄の暮らし。

そして、青い空と青い海。

すべて沖縄の顔。

戦争や基地といった面だけではなく、美味しい食べ物、飲み物や観光地もあるのが沖縄。

観光地だけじゃないのが、沖縄。

今回の旅行では、その両方を堪能できたのではないかと思います。

ここで一旦、会沢さんとはお別れ。

 

次に向かったのは、ガラス細工のお店。

名前は忘れましたw

綺麗なグラスやお皿等が販売してあり、実際に焼いているところも見ることができました。

撮影はご遠慮ください。と言われちゃいましたので、ここにアップするのもやめておきましょう;

すみませんでした。

 

お昼ご飯は、「むら咲むら」のすぐ横のバイキング。

タコライスは美味しかったっす。

 

ご飯を食べて、「むら咲むら」へ。

ここでは、色んな沖縄の文化を体験できます。

ここは、映画村みたいな感じで、ドラマの撮影に使われていた場所だったそうです。

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かわいいシーサーが並べてありました。

ここでは、ジェルキャンドルづくり、サンドブラスト体験、花織体験をしました。

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夕方までたっぷりと過ごし、「ペンションまーみなー」へ。

ここは、会沢さんが経営しているペンションです。

 

道中、「さとうきび畑」の歌碑を見てきました。

暗くなっていたので、歌詞はよく見えませんでしたが、ボタンを押すと、さとうきび畑のメロディが流れます。

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ペンションに到着し、しばし休憩。

夕食は、会沢さんの手料理です。

 

(続く)

 

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