一年に一回、社会ぐるみで自分たちの凝り固まってしまったものの見方や考え方をほぐし、リフレッシュするのが目的

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 エイプリルフールの嘘はあくまでも一年に一回、社会ぐるみで自分たちの凝り固まってしまったものの見方や考え方をほぐし、リフレッシュするのが目的である。けして悪意があってはならない。特定の誰かを笑いものにするでもなく、中傷も攻撃も含まず、奇を狙いすぎず、しかも凡庸すぎてはおもしろくない。それでいて誰が聞いても、ほくそ笑むことのできる嘘。このような嘘をつくるのは、簡単なようでいて相当難易度が高い。さまざまなひとびとの立場や状況を十分に考慮しなければ、「誰も傷つけない」ジョークをつくることはできないからである。

 嘘をつく方も、つかれる方も、成熟した精神と思考の柔軟さとがなければ成り立たない。楽しめない。たかがエイプリルフールとはいえ、大人たちは真剣に取り組んで、遊ぶ。イギリスで生活していてつくづく感心したのが、こうしたイギリス人の筋金入りのユーモアのセンスと、しかもそのユーモアが社会全体に浸透していることである。このような洗練されたユーモアはイギリス人の国民性と言ってしまっても過言ではない。

 

茂木健一郎 『笑う脳』「第6章 笑う脳には、福来る」184頁、アスキー新書、2009年)

 

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4月1日。

新年度になり、初出勤。

職員会議でした。今年は、非常勤講師という立場なので、校務分掌は持ちません。

自分が持つ学年や教科は、まだ決まりませんでした。複式学級がある中で、時間割を編成するのは簡単なことではないですね。時間割担当の先生は、大変だと思います。

明日の職員会議で詳しいことが決まると思います。

 

今日から社会人という人もいるかと思います。

「常にスタートの気持ちでいる人は強い」

ボクの尊敬するアーティストの言葉です。

ボクも社会人に成りたてのころや、何かに挑戦する時、初心を忘れないためにも、この言葉を胸に刻み、日々の訓練を受けた思い出があります。

社会人1年目ではないですが、職場も変わり、今年も挑戦の年となりそうなので、この言葉を胸に、日々前進していく決意です。

 

学校へ向かう道中、川沿いに桜並木があるんですが、今年も見事に咲き誇っています。

桜を見ると毎年思い出す話があります。

桜はとても美しい。この美しさをアフリカの人たちにも見せてあげたいと思った人がいた。その人は桜の苗木を持ってアフリカへ。

ところが、アフリカでは桜は咲かない。待てども待てども咲かない。一体どうして咲かないんだろう。

それは、「冬がないから」

桜は厳しい寒さの冬を経験しないと咲かない蕾をもつ木なのだ。

厳しい環境を乗り越えたからこそ、人々の目を奪う美しい桜が咲く。春以外の季節で桜を見る人なんていないでしょう。なにも咲いてないただごつごつした茶色の木。それが、この数週間の間だけ、他の木々を圧倒し、見事に咲き誇る姿は、まさに厳寒の冬を耐え抜いた結果の雄姿の様。

 

人もまたかくの如し。

厳しい環境での忍耐を経験しなければ、自分の心の奥の奥にある自分にしかない花を咲かすことはできない。

その花で、桜の如く、周りの人たちを楽しませ、幸せにできるのであれば、我が人生に一片の悔いなし。

これはホントの話。

 

笑う脳 (アスキー新書)

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