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つらさよりも子どもを育てる喜びのほうが大きいから、子どもを育てる

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 じつは経済学は、人間は利己的なものだと考えているわけではありません。単純化のためにそうしているだけのことで、自分のことだけを考えているのが人間だとみなしているわけではないんですね。
 つまり、経済学は、人間が利己的であるべきだ、という価値観をもっているわけではないのです。これはよく誤解される部分です。私たち経済学者も経済学を教えるときに、注意すべきことだと思います。
 実際、経済学を教えるときには、簡単化のために利己的なに個人を前提にして議論することが多いのです。それを学んだ学生は、合理的な意思決定とは利己的なものだ、と間違って理解してしまう可能性があります。
 経済学で教えているのは、仮に人々が利己的であったとしても、市場競争を通じて、世の中全体の豊かさが最大になる、というメッセージであって、人々が利己的でなければもっと上手くいく可能性があるのです。うまくいかなさそうな利己的な人間ばかりでも、世の中がうまくいくことを示している、あるいは、そういう場合でもうまくいく仕組みは何か、を考えているのは経済学であって、利己的な人間がすばらしい、と言っているのではないんです。
 実際、自社の利益を最大にすること考えている企業が、ライバル企業と激しく競争をすることが、消費者にとって望ましいことになります。仮に、ここの企業が消費者のことを大切に思っていなくても、競争を通じて、最も質が高く、安く品物を提供できる会社が残っていくのです。

 でも、人間がいつも自分のことだけを考えているかというと、明らかに違うわけです。
 人間が自分の幸福だけを考えていないという例はたくさんあります。親子が典型的です。親は自分のことだけを考えているわけではなくて、子どものことを考えて教育をしたり、子どもの世話をしたりするわけで、子どもの世話をすること自体がうれしいと感じている。
 実際には、子育てにはつらいこともありますが、つらさよりも子どもを育てる喜びのほうが大きいから、子どもを育てるわけですよね。そうでなかったら育てないわけですからね。
 子育てをするというのは、子供に対する「利他」的な感情(自己の損失を顧みずに、他者の利益を図ろうと思う気持ち)が親にあるからです。
 それに、どんな人間でも、溺れそうな人を見たら助けたいと思ったりする。東日本大震災のときでも、被害を受けた方々を見たら、彼らを助けたいと思って、寄付をしたりとかボランティアに行ったりしようという気持ちになるわけですよね。

 つまり、人間は、誰もがそういう利他的な行動をとるし、そういう感情を持っているということです。
 そのこと経済学もきちんと考えてはいるんですが、入門のところでは、そのことをきちんと説明しないから誤解されているのです。

 

大竹文雄、田中沙織、佐倉統 『脳の中の経済学』「第2部 そのとき、脳の中では何が起こっているのか」136-140頁、ディスカヴァー携書、2012年)

 

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GW突入ですね。

勤務は暦通りで、今週末は4連休です。有意義に過ごしたいですね。

昨日は、大阪、京都、そして奈良に行ってきました。久々に長距離ドライブを楽しみました。特に京都はいいところですね。着物を着た女性が・・・違うか!w

大学が近かったのか、大学が多い場所だったのか、学生の姿も多く、また河川公園も長い距離で続いていましたし、天気もよく、のんびり且つ活気に満ちた場所でした。

有名な京都大学の近くも通りましたが、大学周辺にはいろんな施設があるんですね。環境がいいです。そりゃノーベル賞受賞者も輩出するわ。

 

 

さて、教員採用試験と併行して免許取得のための勉強も進めているわけですが、早速、『教職概論』のレポート2通を書き上げ、提出してきました。書きやすそうな課題から取り掛かっています。

教職概論では、「学級担任としての学級経営および学習指導について留意すること」と、「教員の不祥事について、服務について、そして不祥事防止について留意すること」をレポートにまとめました。

学級担任として・・・昨年の経験や研修等で学んだことも含めつつ、教科書を読んで留意すべきことを再確認した次第です。

服務についてのレポートも、採用試験と関連するところですので、ちょうど良かったです。

科目試験を受けるために、なるべくレポートは早めに提出しなければならず、内容的に、もうちょっと考えて書く直したら良かったかなぁと思いつつ、ポストに投函しました; A評価であればそれに越したことはありませんが、“再提出”でなければOKとします^^;

 

次は『道徳教育の研究』です。

近年、道徳を教科化するという話をちらほらと聞きますし、採用試験の面接・討論でも出題される可能性があるので、この機に勉強しておこうと思います。

 

他にも、経済学、地理学、歴史学・・・専門教科も勉強していくわけですが、今日、友人と本屋さんをブラブラしていると、面白そうな本を見つけました。それが上に引用した『脳の中の経済学』です。

ちょうど、「経済学も勉強しなきゃなぁ~」と思いつつ本を眺めていたら、「経済学」というワードとともに「脳」という面白そうなワードがセットになっているじゃありませんか。つい手に取ってしまいました。

経済学と脳神経科学をコラボした、「神経経済学」という学問の研究があるそうです。

私たちは、様々な生活場面で「選択」を繰り返して行動しているのですが、それを脳の中に経済学的な意思決定を行っている仕組みがあると仮定して、脳神経活動や私たちの行動を説明しようとした研究です。

 

経済学のなんたるかは、大学の「経済学概論」の科目でしっかりと勉強することとして、本書では、個人的な興味・関心に基づき、愉しみながら読んでみたいと思います。

もちろん、大学の勉強も愉しみながら学んでいくことを基本とします。そのための、前段階として、自分の興味ある本から読んでいけば、本来学ぶべき学問へ興味・関心を持ったまま入門することができると思います。

 

 

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脳の中の経済学 (ディスカヴァー携書)

脳の中の経済学 (ディスカヴァー携書)