教師も子どもから学んでいる

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 相手はさまざまですが、学んで変わるためには、必ずもう一方の支えが必要です。ということは一方的に、ものを教えるという関係は成立しないということになります。

 あるのは学び合いという関係です。教師も子どももそうです。

 わたしが、子どもに学ぶ、といっているのは、そういう意味です。

 このごろ、「子どもに学ぶ」ということばは手垢がつきすぎました。

 そんなふううにいっておれば、良心的な教師のように思われる。そんなばかなことはありませんね。

 教えることは学ぶことである、という意味のことを、アラゴンという人がいっていますが、人にものを教える者は学ばなくてはならない。

 するとお互いに学び合うというつながりしかないということになります。

 親と子の関係もそうです。親は子どもを育てているつもりなのに、ふと気がつくと、その営みの中で、自分もまた育っていた、というのが正常な親子の関係だと思います。

 つまり学校は、ただたんに、ものを教える場所じゃないんです。

 教師も子どもから学んでいる。そういう場所なのです。

 

 

灰谷健次郎 『子どもに教わったこと』「子どもを計るものさしはない ~わたしの教師時代Ⅰ」23-24頁、角川文庫、1997年)

 

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昨日から初めてパワーポイントで資料を作成し、電子黒板を用いて授業をしてみました。4年生の算数「面積」です。

もちろん、子どもたちの手元には具体物を用意し、実際に調べたり、比べたり、操作できるようにします。電子黒板だけに頼っていては、学びは深まらないと思います。

電子黒板は図形が見やすく、色んな色に分けて示したり、図形を動かしたり、子どもたちの興味関心も引き出しやすくなります。

 

様々な形をした形の中で、どれが一番広いのか、どうやって広さを比べるのか。子どもたちは、あれこれ考えて、求めることができました。

ノートに書いてみたり、自分で線を引いてみたり、数字を書き込んだり・・・。

 

電子黒板と板書とノートとワークシートなどを効果的に活用し、子どもたちの学びを深めていきたい。

 

子どもたちは、こちらが想像していなかった考え方もするので、こちらも勉強になります。

今日の授業では、1㎠を学び、正方形だけでなく、三角形の形をした1㎠もあることを考えましたが、その際、三角形がどうして1㎠なのか、ある子はボクが予想していなかった考え方で求めていました。(ボクの教材研究不足なのですが・・・)

いい授業だったとは言えませんが、面白い授業でした。

 

もっと、子ども同士がつながり合って、学び合う授業を目指したい。

 

 

 

子どもに教わったこと (角川文庫)

子どもに教わったこと (角川文庫)