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異なる価値観と出くわしたときに、物怖じせず、卑屈にもならず、粘り強く共有できる部分を見つけ出していくこと

日記 文化・芸術 読書 大学 教養 教育 偏見・差別 価値論

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「対話的な精神」とは、異なる価値観を持った人と出会うことで、自分の意見が変わっていくことを潔しとする態度のことである。あるいは、できることなら、異なる価値観を持った人と出会って議論を重ねたことで、自分の考えが変わっていくことに喜びさえも見いだす態度だと言ってもいい。

 

平田オリザ 『わかりあえないことから コミュニケーション能力とは何か』「第四章 冗長率を操作する」103頁、講談社現代新書、2012年)

 

 

 異なる価値観と出くわしたときに、物怖じせず、卑屈にもならず、粘り強く共有できる部分を見つけ出していくこと。ただそれは、単に教え込めばいいということではなく、おそらく、そうした対話を繰り返すことで出会える喜びも伝えていかなければならないだろう。

 意見が変わることは恥ずかしいことではない。いや、そこには、新しい発見や出会いの喜びさえある。その小さな喜びの体験を、少しずつ子どもたちに味わわせていく以外に、対話の基礎体力を身につける近道はない。

 

(同、105頁)

 

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先日、東京へ行ってきました。母校へ行ってきたのですが、新しい校舎が完成しておりました。今秋完成したばかりです。

近くで見ると、その広さ、高さに圧倒されました。まるでホテルのような外観。

中は、広々としており、エスカレーターもありました。設計のテーマは「通風」。自然豊かな山と平野を吹き抜ける風が通り、気持ちいいです。開放感抜群です。カフェもあって、そこでゆったりと本を読んだり、学友と語ったり。

こんな環境で学べる学生が羨ましく思いました。

一応、今年度も学生の身なのですが、籍だけのようになってしまっています。

 

その日は、学生たちや留学生たちのダンスや歌、太鼓やブラスバンドの演奏、民族舞踊などを拝見し、学生の力強い決意と希望の力を感じました。また、国際交流の強い本学ならではの10ヵ国によるスピーチも感動的でした。

大学の本来の目的を見失うことなく、人類の平和と世界に希望の光を照らしゆく人材の育成をどこまでも求めていく。全人的な教育が本来の教育の目的です。

建学の精神を忘れたところに、堕落と権力が蔓延るんでしょうね。

学生がそれぞれに夢を持ち、理想を持ち、英知を磨き、社会に貢献しゆく大人材だと感じました。それに刺激を受け、自身も、使命の地で社会に貢献していこうと決意した次第です。

 

 

ps,

本屋で見つけた『わかりあえないことから』という本。

日本人、とりわけ、近頃の若者に「コミュニケーション能力がない」と言われていますが、それは、本当なのか。そもそも、コミュニケーション能力とは?

エレベーターで見知らぬ人と「Hi」と声をかけるアメリカ人は、とてもコミュニケーション能力が高くて、無言で階数の表示を見上げる日本人は、コミュニケーション能力が低いのか。

文化や風土の違いも考察しながら、コミュニケーション能力とは何なのか。そして、これからの時代に求められる本当のコミュニケーション能力とは何なのか。

目から鱗。

教育に関わる人のみならず、これからの時代を生きるワカモノに、そして、「近頃の若者は・・・」と嘆く年長の男性の方々にも読んで頂きたいものです。

 

対話を繰り返し、自身の価値観の深化を図っていきたい。

 

 

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わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書 2177)

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書 2177)