想像力こそ人間に圧力を加えて、勇気と冒険へ促す母体

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 行動自体は、心理の暇もないほどの速さで普通行われる。心理は前かあとに存在するのである。しかし未来を思い、過去を思うのは人間の特性であり、動物にはない想像力というやっかいな能力が人間を掣肘している。特攻隊も想像力に悩まされることがなかったならば、どんなにか楽だったであろう。人間の想像力は未知の未来に向かうときは、その未知の彼方にわだかまる「死」にまで突っ走ってしまうし、想像力が自分の知らない過去に及ぶときは、場合によっては前世や、人類の深い暗い記憶の奥底へまでたどりつこうとする。したがって、想像力は人間の行動を掣肘し、勇気をそぎ、躊躇と逡巡を生むもののごとくであるが、同時に想像力こそ人間に圧力を加えて、勇気と冒険へ促す母体とも言えよう。

 

三島由紀夫『行動学入門』「行動の心理」19頁、文春文庫、1974年)

 

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朝晩は寒くなってきましたが、昼間は暑く感じるときもあり、体調を崩しやすい季節になってきました。要注意です。

今日は、盛り沢山の1日でした。

2、3時限は、校内の読書感想文発表会。各学年から1名ずつ代表が読書感想文を発表しました。みんな静かに聴いていて、代表の子への感想もしっかりと言えていました。立派です。1年生ながらも、しっかりと書けている児童もいて、驚きました。さすがです。

発表後は、ボランティアの方々によるお話会。面白いお話を聞かせていただきました。

そして4時限目は、1年生の研究授業。みんな落ち着いて授業に取り組んでいる姿勢が見られました。掲示物を工夫し、視覚的に捉えやすくし、子どもたちの発言もどんどんと出てくる雰囲気の中、先生の指導が丁寧に行き届き、いい授業だったと思います。

少人数ながらも、学力に大きく差があるクラスでの授業はベテランの先生でも難しいものです。それでも、細かい声かけや気配りを繰り返すという先生と子どもの関係を築きあげていった上で、子ども同士のつながり合う学び合いが成立するのでしょう。最後の礼の時、片づけが遅くもたもたしていた児童を静かに待つ児童。その後、片付けができた児童は、小さな声で「おまたせしました」とつぶやく。素敵な光景だと思いました。

 

そして、午後は、校区クリーン作戦。通学路を子どもたちと一緒にゴミ拾いです。自分たちの町を自分たちの手で綺麗に。いつまでも実践していってほしい心構えです。

 

ゴミを集め、学校に戻ったら、校内研修会。

盛り沢山の1日でした。

おかげ様で充実した毎日を送っています。

 

 

明日も、子どもたちの想像力を大切にし、1コマ1コマの授業に臨んでいきたいと思います。

 

 

行動学入門 (文春文庫)

行動学入門 (文春文庫)