人の世に熱あれ、人間に光あれ

 
 
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1922年3月3日、京都市の岡崎公会堂で全国水平社創立され、全国の部落から七百とも三千ともいわれる人びとが集まりました。創立大会の宣言は、これまでの部落改善運動や融和運動を「人間を冒瀆」し「人間をいたは」る運動だったと厳しく批判し、「人間を尊敬する」ことによって差別のない社会をこの世に実現しよう、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」(宣言)と、高い理想を掲げました。創立大会で決定された綱領には、「人類最高の完成に向って突進す」とありました。人類最高の完成、すなわち一切の差別のない社会を実現するために努力することを、みずからの課題としたのです。
 
 
渡辺俊雄『部落史がわかる』「差別のない社会を求めて」64頁、解放出版社
 
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昨日の台風は、西日本を中心に大きな被害を与えたようですが、大丈夫でしたでしょうか。
うちは、一昨日の夕方に家の前の水路が氾濫し、玄関のすぐ手前まで水がやってきました。10年ぶりくらいに床下浸水です。家の周りは、一面海となり、道路と川、田んぼの区別がつきませんでした。
日用品等を2階に運んでいる時、停電になりました。暗くなる前に復旧してほしかったですが、結局22時くらいに復旧。ロウソクと懐中電灯の灯りで晩ご飯を食べたのは、人生初です。
停電なので、明かりはもちろん、冷蔵庫、テレビ、iPhoneの充電も使えません。普段、いかに電気に依存しているか思い知らせました。今回は、電気だけでしたが、水道・ガスも使えなくなったときは、本当に不便だと思います。震災に遭った地域の方々の生活苦は、想像以上のものであると感じます。家があるだけ、食べ物、飲み物があるだけ、命があるだけ、感謝しなければなりませんね。
 
さて、先週は、職員のフィールドワークで、大阪に行ったり、6年生のフィールドワークに同行し奈良県に行ったり、研修が多く、内容の濃い1週間を過ごしました。台風を含めてね。
大阪には、「ピースおおさか」に行き、戦争の悲惨さを目の当たりにしました。道中、道を間違えて、大幅に時間が遅れて、見学時間も少なかったわけですが、後世に残すべき貴重な資料もたくさんありました。
昼食は、しゃぶしゃぶをご馳走になり、大阪教育大学へ。学生さんたちや学校現場で働いているOBの方と懇談しました。どうして大阪教育大学かというと、それはまた後日…。こちらも勉強になりました。
 
6年生のフィールドワークでは、奈良県の水平社博物館へ行きました。初めて見学したわけですが、水平社が何なのか、どういう歴史があったのか、子どもたちと一緒に学びました。見学後、近くにある西光寺へ。住職さんの話を聞きました。小学生にも分かるように、話していただき、おもしろく聞くことができました。 どこの宗派かは分かりませんでしたが、やはり聞いていると、考え方が違うなぁと思う箇所もありましたが…。
 
本では分からないこともありますし、現地に赴き、自分の目見て、話を聴いて学ぶことは重要ですね。
教師という立場でも学び続けなければいけません。
そして、現実に目を向けること。知ること。
 
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部落史がわかる

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