2011-01-01から1年間の記事一覧

畜生の身である私が悪行による苦悩から逃れられたのは、あなたの法華経のお陰です。その恩に報いましょう

- 『今昔物語集』に次のような話がある。 昔、奈良に竜菀寺という寺があった。いつの間にかこの寺に、人に姿を変えた竜が訪れるようになり、毎日法華経を誦ずる僧と親しくなった。世間にもこのことが知られた。ある年、諸国が大旱魃に見舞われ、人々は大いに…

年末には一年の日記を繰り返し見よ

- 第一は過去一年中の日記を繰り返して見ることである。これには三日ぐらいかかる。正月より十二月まで順次に、毎月中の主なる出来事は何であったか、それを書き抜いて、一種の摘要を作り、一年のうちでもっとも悲しかったこと、最も嬉しかったこと、永く記…

私の個性が本ものになるためには多くの影響が必要だった

- 仏教には時節到来という言葉がある。人間に働いている仏の心を知るには時節を待たねばならぬの意味である。おなじように縁についても、それが理解できるのは人生の時節を待たねばならない。 基督教のほうでは縁という言葉はない。おそらく縁という言葉は基…

その真価が計られるのは、常に危機に直面したときである。

- 『道徳形而上学原論』の「原論」と訳されているドイツ語の“Grundlegung”は、ほんらいの建物の「礎石をすえる」ことを意味する。礎石は、その上に建物が建ってしまえば、地下の闇に埋もれてもはやその存在が意識されることはない。そのようなわけで、建物の…

スポーツの意義は、管理社会からの脱出、合理・機械的システムの超克、すなわち、「人間復興」にある

- スポーツの語源には諸説あるが、一般的なのは、デポルターレ(deportare)というラテン語から転用されたという説である。デポルターレからデスポルト、デスポート、そしてスポーツとなったという。このデポルターレの意味は、de(away)と portare(carry…

1日の終わりはゆっくりと

いよいよ年末年始に向かって、慌ただしくなってきました。なかなか読書する時間もないです;その分、やるべきことをやり、価値的に年末を過ごしたいと思います。年賀状も寝る前のわずかな時間を使って、ボチボチと書いていこうかと。寝る前ぐらいは、ゆっく…

これからの話をしよう

消されるかもw 今日は、外食でした。久々の。友人と。毎度の如く、深い〜話でした。面白かったです。仕事のこと。人としての生き方。夢を追いかけることの意味。ネガティブな感情のコントロール。等々。美味しい焼き鳥を食べながら。本音で語り合える関係っ…

本質を見抜く力

- このように、問題解決にあたって、「今何を求めたいのか、そのためには何が許されるのか?」、それを絶えず頭に入れておくことが重要です。この作業を進めていく一つの過程が、抽象化ということです。 (岡部恒治『考える力をつける数学の本』「13 余計な…

それぞれ行動にふさわしい結果は、すでに決まっている

- 綾南高校との練習試合で、湘北は残り一分を切り、四点のビハインドを追っています。強豪に対し、この残り時間と点差は常識的にはきつい!しかし、応援の仲間たちがもうダメだと言ったとき、マネージャーの彩子はきっぱり言ってのけます。「大丈夫」と。「…

招待試合(第1回YAOカップ)

- アメリカのプロバスケットボールのNBAで最も有名なコーチの一人である、現マイアミ・ヒートのヘッドコーチ、パット・ライリー氏もこのことを非常に強調されています。どこのどんなチームにいってもそのチームの選手をまとめ、力を発揮させることのできるこ…

9か月ぶりの再会

明日は、大阪に行きます。恩師のバスケ部の遠征に付いていきます。車で2時間だと・・・;久しぶりにバスケ部の遠征に行きます。子ども達は成長しているでしょうか。楽しみです。恩師とも、また先輩とも久しぶりに会います。せっかく、大阪まで遠征に行くの…

輝いているその瞬間

遠くにいても近くにいて、距離は関係なく、仲間は仲間で変わりない。いわば、この厳しい人生の荒波を共に乗り越えていく“同志”ともいえようか。今日、久しぶりに尊敬する先輩と会い、楽しい時間を過ごせた。また、他の仲間を集まり、6人程度でワイワイと。…

バラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない

- 先日亡くなったアップル社創業者のスティーブ・ジョブズ氏のスピーチにもありましたよね。「未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない。君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそ、バラバラの点であっても将来それが…

迷信こそはあらゆる先入観の中でも最悪のもの

- このことからカントは、人間における「共通感覚」の存在を主張する。これは、わかりやすく言えば、人間に共通な理解力、あるいは広い意味で人間に共通な感覚、いわゆる「センス」のことである。これは、他のすべての人の認識の仕方を考慮する反省的判断力…

皆既月食

- 月は地球に最も近い天体であり、古来太陽と共に親しまれてきたが、神話・伝説のみならず、詩歌や美術工芸の題材となるなど、太陽よりずっと馴染みが深い。それは、月の満ち欠けによって月齢や日を数えたり、潮の干満とかかわるなど、日常生活と密着した存…

やっぱり他人と私はつながっている

- あるいは、例えば電車のただ乗りというのをしているときに、車内に自衛隊の人が来ると、車掌さんに見えるんですよ。車掌が来た!というんでドキッとする。ただ乗りしていない人には自衛隊の人は自衛隊の人に見えるんですが(笑)。それはただ乗りをしてい…

今週のお題「サンタクロース」

今週のお題「サンタクロース」 こんばんは。今日も少し暖かい日でした。昨日は寒かったのに、なんなんだ!昨日、先輩と 「いや〜、寒いっすね〜。“秋”ってありました?なんか一気に寒くなって、もう完全に冬ですね〜。アハハ・・・」なんていう冬感たっぷり…

このイードラの恐ろしさは、極度にマスコミが発達した今日においては、当時のそれ以上であることを忘れてはならない

- 時は十八世紀後半、ドイツ啓蒙主義の爛熟期である。ドイツ国内では、理性に対する信頼は頂点に達していた。宗教や政治などのあらゆる権威が理性の吟味に付される時代である。吟味に付されるということは、まずは疑われるということである。学問といえども…

基本的に、ものごとは、なかなか自分が望んでいる通りにはならないものである

- 過去の対局と現在進行中の対局とでは、異なった状況になっているはずで、ニュートラルな決断をする大変さを痛感させられることが多い。 「対局中の棋士は、常に冷静に考えながら決断している」と思っている人がいるかもしれないが、プロといえども、対局中…

私は人から危害を加えられるのは嫌である。ということは、ほかの人も嫌だろう。だから私はほかの人にこういうことをしないようにしよう

- バッタチャリヤ博士の挙げられた三番目、「西洋的な倫理観を説かなかった」というのは、少し説明が必要だろう。西洋における倫理は、まず天地を創造し、生き物を産み出し、人間を創りだした絶対神のゴッド(God)が前提となっている。その絶対神に対する約…

Human Revolution

12月に入りましたね。あと1ヶ月です。残りの1ヶ月を悔いなく過ごしたいですね。1ヶ月ぐらいは、ちゃんとできるでしょうw さて、12月と言えば、クリスマス。クリスマスの本来の意義が全く分からないニッポン人ですが;まぁ、一種のお祭り・イベントと…

その答えを見つけようとして、僕らは互いにみがきあっている

- 高杉家がどういう家風であるか、松陰も知っていた。お殿様大事、お役目大事を家訓として代々毛利家に仕えてきた家なのである。当主の小忠太も隠居の又兵衛も、そのことに徹底して、目立つようなことはしないが、失策もしでかさない。その家風をもってすれ…

余命のあるうちに、先帝玄徳からうけた遺託を果たさねばならないと、唯そのことを思うのみだった

- 何ぞ知らん―――人々が楽観して軽躁に勝利を夢みるとき、孔明の心中には、惨たる覚悟が誓われていたのである。彼は決して、成功を期していない、誰よりも魏の強大さを知っている。―――それだけに、我亡き後は誰が蜀朝を保たん、我なくして蜀なし、と信じてい…

「ここまで」と決めた時が負け

- 貫き通せば 必ず叶うと信じて 叶うたびに大きく先を夢見て この期にも及んで プレッシャーを好んで 終わりなきロマンに今日も生きていくぜ何度でも立ち上がれ勝つまで それぞれの立場で 「そんなんじゃないだろ まだいけるはずだぜ」と自問自答で今日も走…

さりげなく、邪魔にならぬ程度のギャグが出ると、雰囲気が和む

- またあるいは安政五年に、松下村塾の増築工事が行われた時のこと。梯子に上り、壁土を塗っていた品川弥二郎が、誤って土を落っことし、それが松陰の顔面を直撃した。 ひたすら恐縮する弥二郎に対し松陰は、 「弥二よ、師の顔にあまり泥を塗るものではない…

医療者側の温かさは多くの患者にとって薬や手術と同じくらいの大事な治療方法である

- 今日まで私はかなりの数の手術を受けてきたので、いささか「手術ズレ」をした男だが、しかし何度受けても手術は手術である。嬉しいものではない。不安だし、気味わるい。 それが証拠に、入院して表面は平静を装っていたが心の動揺は手術前日の検査ですっか…

それを妨げているのは、要するに小さな欲でしかない

- 走っている人は風をまきおこす。どちらから風が吹いてくるのかわからなくなる。いつも風に向かって走っているように感じている。天下の風が、そして、自分の人生の風が、どちらから吹いてくるのかをたしかめるには、風見を立ててみなくてはならない。 走っ…

今死んでも悔いはないといえる使命を果たし行く日々を送りたい

- 日頃、『俺は死なんて恐れないぞ』とうそぶいている人でも、いざ病気になってちょっと痛みや辛さを感じると、健康で生きていることのありがたみがわかるものです。『恐れないぞ』とことさら言うのは実は『恐れいている』ことの裏返しです。 人はなぜ死をお…

将来にわたって大きな影響を及ぼすテーマであるにもかかわらず、感情的な反応や、一人一人の体験や印象だけでいろいろな意見が飛び交い、物事が決められていくことの多い領域では、自分たちで考える力はとても大切な力

- ただ、学校という身近な問題を例に、自分の頭で考えようという姿勢自体は、変える必要がないと今でも思っています。学校の基本的な仕組みは、それほど大きく変わっていないからです。自分で考える力がつけば、その先に、この文庫本のあとがきで書いたよう…

いまだこりず候

- 先生の気持ちと生徒の気持ちのすれ違い。この違いの中に、教師の仕事、それに学校という場所の特徴が表れていると見ることができそうです。 その特徴を明らかにするために、まずは「人の気持ちを理解する」とはどういうことなのかを考えてみましょう。先生…