2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

芸術は一部の特権階級の玩弄物であってはならず、万人にとっての心の交流の場であるべきだ

- 訳者のことば 芸術は一部の特権階級の玩弄物であってはならず、万人にとっての心の交流の場であるべきだという思想に基づいて書かれたトルストイの民話は、老若男女を問わず、あらゆる階層の人々に親しみやすい平易さと簡潔さの中に深い心理が含まれていて…

個々の子どものニーズを把握する習慣

- 通常の学級に在籍するさまざまなニーズのある子どもをどう支援していくのか考えたとき、彼らを医学的に分類し、診断名をつけていくことが究極の目標ではない。なぜなら、繰り返し述べているように、診断名をつけることでその後の支援の方向がきちんと示さ…

それぞれの子どもにとっては自分に話しかけられているという感覚が生まれること

- 何人もの子どもを対象にする場合、是非実行してほしいのは、意識的に一人ひとりの顔を見て話すということです。もっと厳密に言えば、子どもの目を見て話すようにするのです。しかも、このことをこの子どもに語り、ここのところはあの子どもに語りというよ…

その場所で励めばそこが「華」だ

- 自分の生まれた土地がどのような僻地であろうと、それに劣等感を抱く必要はなく、その場所で励めばそこが「華」だというのである。松陰が松下村塾の教育理念としてかかげた華夷の弁とは、松本村という辺境に英才教育の場を興そうとする壮大な意図をうたっ…

一誠兆人を感ぜしめ

- 松陰は言う。「僕は毛利家の臣なり。故に日夜毛利に奉公することを練磨するなり、毛利家は天子の臣なり。故に日夜天子に奉公するなり。吾等国主に忠勤するは即ち天子に忠勤するなり」。そして毛利家や幕府に非がある場合は諌主・諌幕のために「一誠兆人を…

子どもがどんなに喜んだ顔をしていても、それに惑わされず、ほんとうによい仕事をしているかどうか、きびしく自己規制ができる人、それが教師です。

- このごろ、教師という職業はあまり尊敬されなくなりましたが、私は教師というものが尊敬された時代に教師になりました。そのころは、教師になりたいという子どももたくさんいた時代でした。私もまたそうしたあこがれで、教師になったといってよいでしょう…

生まれたときにわたしたちがもってなかったもので、大人になって必要となるものは、すべて教育によってあたえられる

- 植物は栽培によってつくられ、人間は教育によってつくられる。かりに人間が大きく力づよく生まれたとしても、その体と力をもちいることを学ぶまでは、それは人間にとってなんの役にもたつまい。かえってそれは有害なものとなる。ほかの人がかれを助けよう…

全力を傾注する学業そのもの

- 大次郎は以上の七巻を豊島権平から借りて宿へ帰った翌日から腹痛をおこして九日間寝込んでしまったが、病床で全巻を読破し、抄録もおこたらなかった。この叢書には続篇七冊があるが、それも後に読み終わったことを記録している。 読書録を見ると、読了すれ…

悩みて しかる後 強くなることの いかに荘厳なるかを

- かかる世にありて 恐れることなかれ。しかして汝、ほどなく知るべし、悩みて しかる後 強くなることの いかに荘厳なるかを (ロングフェローの詩) - 新年度が始まり、小学校講師として出発しました。今日は、校長先生から辞令を受け、教職員の皆さんに簡…