悩みをつき抜けて歓喜に到れ!
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善のために悩んだ偉大な魂の人々、雄々しい「友ら」の一群を人々の周りに据えようと私が企てるのは人々に助力を贈るためである。「卓越さる人々の生涯」のこの一群は、野心家たちの慢心へ語りかけるためではない。これらの伝記は不幸な人々に捧げられる。しかも煎じ詰めればいったい誰が不幸でないであろうか? 悩める人々に、聖なる苦悩の香油を捧げようではないか。われらは戦いにおいて孤独なのではない。世界の闇は神々しい幾つかの光によって照らされた。今日でも我らの近くに、最も浄らかな二つの炎、正義の炎と自由の炎とが燦くのを我らは先頃見た―ピカール大佐と、そしてブール国民とがそれである。それらの炎が厚い闇を焼きつくすことはできなかったにせよ、それらは我らの行くべき道を閃光に照らし示したのである。
彼らに従って前進しよう。またあらゆる国々あらゆる世紀の中で、彼らのごとく孤立して散在しつつ戦うあらゆる人々にしたがって前進しよう。時間の障壁を取り除こう。英雄たちの種属を復活させようではないか。
思想もしくは力によって勝った人々を私は英雄とは呼ばない。私が英雄と呼ぶのは心に拠って偉大であった人々だけである。彼らの中の最大な一人、その生涯を今ここに我々が物語るところのその人がいったとおりに「私は善以外には卓越の証拠を認めない。」人格が偉大でないところに偉人は無い。偉大な芸術家も偉大な行為者もない。あるのはたださもしい愚衆のための空虚な偶像だけである。時がそれらを一括して滅ぼしてしまう。成功はわれわれにとって重大なことではない。真に偉大であることが重要なことであって、偉大らしく見えることは問題ではない。
(ロマン・ロラン著 片山敏彦訳『ベートーヴェンの生涯』岩波文庫)
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ロマン・ロラン、いいですね。
『ジャン・クリストフ』も読み返したくなりました。
今はそんな時間ありませんが・・・;
歴史上の偉人に学ぶこと多し。
今日は、ベートーヴェンの生涯を読んでました。
(勉強しろよ!w)
ページ数も少なくて、勉強の合間に読めました。(「ベートーヴェンの生涯」)
ベートーヴェンは皆さんもご存知の有名人ですよねw
彼の生涯は、苦悩、孤独、非難の嵐でしたが、
最後には、芸術家、人格者として勝利の実証を残しました。
そんな彼の言葉は、重みがあります。
「善くかつ高貴に行動する人間はただその事実だけに拠っても不幸を耐え得るものだということを私は証拠だてたいと願う。」
ロマン・ロランも曰く、
「私が英雄と呼ぶのは心に拠って偉大であった人々だけである。」
要は、心ですね。
人間、皆、何かしらの悩みや苦悩はあると思います。
経済苦、病気、事故、進路、家庭、等々・・・
ボクも試験に向けて、様々不安が頭をよぎることがありますが、
要は、自分の弱い心との戦いです。
その弱い自分に勝つことができるかどうか。
これも自分の“心”次第だと思います。
自分の心次第で、環境も変えていけるということですね。
実際問題、本当に崖っぷちでまさに“必死”の人もいる現代社会。
しかし、過去の歴史を振り返ってみると、
恵まれてますよ。日本。
って思う。
もっと悲惨な状態から這い上がった先人、偉人がたくさんいます。
歴史から学ぶということも大切だというのは、こーゆーこともあるんですね。
試験まで、1ヶ月もないです!
数学、英語、さっぱりです!
教育原理、教育法規、さっぱりです!!
論作文対策、何もしてません!!
しかし、
ベートーヴェンは、自身の生涯を通し、魂全体で叫びました。
『悩みをつき抜けて歓喜に到れ!』
Durch Leiden Frenude.
試験までの時間、苦しい日々が続くと思います。
なので、教育実習中同様、ブログ更新が止まると思いますが、
更新していなければ、
「お、勉強頑張ってるな〜!」
と思っておいてください^^w
- 作者: ロマン・ロラン,片山敏彦
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