真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ。

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・・・ある一つの職業の偉大さは、もしかすると、まず第一に、それが人と人を親和させる点にあるのかもしれない。真の贅沢というものは、ただ一つしかない、それは人間関係の贅沢だ。
 物質上の財宝だけを追うて働くことは、われとわが牢獄を築くことになる。人はそこへ孤独の自分を閉じこめる結果になる、生きるに値する何ものをも購(あがな)うことのできない灰の銭をいだいて。
 ぼくが、自分の思い出の中に、長い嬉しいあと味を残していった人々をさがすとき、生き甲斐を感じた時間の目録を作るとき、見いだすものはどれもみな千万金でも絶対に購いえなかったものばかりだ。何人(なんぴと)も購うことはできない、一人のメルモスのような男の友情も、相携えて艱難(かんなん)を凌ぐことによって永久に結ばれたある僚友の友情も。
 あの飛行の夜と、その千万の星々、あの清潔な気持、あのしばしの絶対力は、いずれも金では購いえない。
 難航のあとの、世界のあの新しい姿、木々も、花々も、女たちも、微笑も、すべて夜明け方ようやくぼくらが取り戻した生命にみずみずしく色づいているではないか。この些細なものの合奏がぼくらの苦労に報いてくれるのだが、しかしそれは黄金のよく購うところではない。


サン=テグジュペリ 堀口大學訳『人間の土地』新潮文庫

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勉強の合間の更新です。

出題範囲が広いので、過去問を中心に勉強してます。

ホント、数学が苦手でして・・・;

ヤバイなぁ・・・と思いつつ、強気でいきます!


ここ最近、家に閉じこもって勉強の毎日ですが、
(もちろん、学童には行ってますよ!)

やっぱり、一番大事で、かつ厄介なものは、「人間関係」

友は一生の宝です。

幼稚園、小学校、中学校、高校と、それぞれ大切な友達がいて、

自分の人生史は、この友達との関わり合いで築き上げてきてますね。

どんな思い出にしろ、そこには、友の存在があります。

これからもそうでしょうね。


どんな名誉や地位を得たとしても、真の友がいない人は、寂しい人生を送ることでしょう。

これからの人生も、友達は大切にしていきたいですね。

もちろん、長い人生なので、一時離れる場合もあるでしょう。

しかし、“友達”でいる限り、たとえ物理的、そして精神的にも離れたとしても、必ず自分の元に戻ってくるだろうと思います。

現に今、試験勉強で誰とも会っていない状態ですが・・・

試験が終わったら、存分に友達との交流を楽しみたいと思います!!


長い人生。色々ありまっせ!


では、また!


人間の土地 (新潮文庫)

人間の土地 (新潮文庫)