人間というのは、男女とも、たのもしくない人格にみりょくを感じないのである
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このため、助け合う、ということが、人間にとって、大きな道徳になっている。
助け合うという気持ちや行動のもとのもとは、いたわりという感情である。
他人の痛みを感じることと言ってもいい。
やさしさと、言いかえてもいい。
「いたわり」
「他人の痛みを感じること」
「やさしさ」
みな似たような言葉である。
この三つの言葉は、もともと一つの根から出ているのである。
根といっても、本能ではない。だから、私たちは訓練をしてそれを身につけねばならないのである。
その訓練とは、簡単なことである。例えば、友達がころぶ。ああ痛かったろうな、と感じる気持ちを、そのつど自分の中でつくりあげていきさえすればよい。
この根っこの感情が、自己の中でしっかり根づいていけば、他民族へのいたわりという気持ちもわき出てくる。
君たちさえ、そういう自己をつくっていけば、二十一世紀は人類が仲よしで暮らせる時代になるのにちがいない。
鎌倉時代の武士たちは、
「たのもしさ」
ということを、たいせつにしてきた。人間は、いつの時代でもたのもしい人格を持たねばならない。人間というのは、男女とも、たのもしくない人格にみりょくを感じないのである。
もう一度くり返そう。さきに私は自己を確立せよ、と言った。自分に厳しく、相手にはやさしく、とも言った。いたわりという言葉も使った。それらを訓練せよ、とも言った。それらを訓練することで、自己が確立されていくのである。そして、“たのもしい君たち”になっていくのである。
以上のことは、いつの時代になっても、人間が生きていくうえで、欠かすことができない心がまえというものである。
君たち。君たちはつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。
同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない。
私は、君たちの心の中の最も美しいものを見続けながら、以上のことを書いた。
書き終わって、君たちの未来が、真夏の太陽のようにかがやいているように感じた。
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こんばんは。
今日は、家族で外食に行きました。
王将です。
お腹一杯で苦しいです;
セットメニューをあまく見てましたw
というより、自分の胃が小さくなったのかもしれませんw
腹八分目というのは、大事です。
せっかく美味しい食事をしても、お腹一杯だと、苦しくて
「あぁ、美味しかった☆」
という気分になれませんからね。
食後に残るのは、「美味しくて満足」ではなく「満腹の苦しみ」w
何のために食事に行ったのか、分からなくなりますね^^;
ホント、反省です。
なんせ、久しぶりの外食だったもんですからw
量より質です。
さて、国語科教育のレポート課題。
なんとか書けました。
いつも思うことですが、書き始めに悩みます。
課題把握と構想を練る段階ですね。
序論、本論、結論・・・
それぞれに、どんなことを、どんな順序で、どういう風に書き連ねていくか。
意外と、書き始めたら最後まで書き出していきます。
まとまっていない場合が多いですが、順序や筋道、言い回しの訂正も含めてのレポート作成なので、書き上げてからもそのまま清書というわけにはいかないですね。
今回のレポート課題にもありましたが、
「読むこと」について、教材を決めて、どのように指導していくかというか課題。
上の本を教材に決めました。
これって、教科書にも載っているんですね。
今は知りませんが;
ま、そんなことは置いておいてw
自分なりにどんな教材観をもって、授業を進めていくのか、この授業を通して児童に学んで欲しいこと、身につけてほしいこと、願いを込めてレポートに取り組みました。
この本は、司馬遼太郎から二十一世紀に生きる私達へのメッセージです。
二十一世紀。今ですね。
なので、子ども達はもちろん、今の時代に生きる大人にも大変示唆に富む本だと思います。
だって、今は、二十一世紀なんですから。
あそこに住んでいるオッサンも二十一世紀に生きる君たちの中に含まれていますよw
老若男女。特に、世論に影響のある責任ある大人たちには、「たのもしさ」を感じられるような魅力を出して欲しいと思います。
ボク自身も、魅力ある大人になっていきたいと思います。
そのためには、訓練ですね。
ありがたいことに、今は訓練できる環境下にいますので、毎日が訓練です。
頑張ります!
ということで、レポートも締め切りまでに間に合いましたし、
2次対策に取り組もうと思います。
1次の合否発表まで、あと4日です。
ドキドキ。
どんな結果になろうとも、自分の人生にプラスになるように捉えますし、そういう方向へ向かっていくように働きかけるつもりです。
合格になっても、不合格になっても、全て意味があります。全力で取り組んだのだから。
全て、未来へと続いていきます。
全て、自分史の1ページとなっていきます。
常に前進はやめない。どんな状況だとしても。
もちろん、合格に向かって。
では、また。
- 作者: 司馬遼太郎(しばりょうたろう)
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2001/02/12
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