ものを考えるということは、自分自身を相手に行う対話なのであり、自分自身を批判的な吟味にかける営み
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プラトンにとって、哲学とは、紙の上に書かれた既成の理論や学説のことではなく、問題を批判的に考察して真理を探究していく知的営みそのものでした。ものを考えるということは、自分自身を相手に行う対話なのであり、自分自身を批判的な吟味にかける営みなのです。哲学の書物は、読者のこうした批判的思考をうながすものでなければなりません。ですから、プラトンの作品では、正解が解説されるのではなく、正解を求めて試行錯誤する思考の過程が描かれることになります。ソクラテスが対話相手と繰り広げる議論を追いながら、読者もその探求に巻き込まれ、みずからの批判的思考を鍛え上げていく―――プラトンの対話篇は、そのように読むべきものだと思います。
(プラトン 中澤務訳『プロタゴラス―あるソフィストとの対話』光文社古典新訳文庫)
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「コミュニケーション能力の低下」が叫ばれ、
「キズナ」が大事だ大事だ!という。
人との「つながり」が求められていますが、
もちろん、大切なことですけどね。
本当の「コミュニケーション能力」とは、人とのかかわりのみではなく、
「自分自身」との対話も大事なのではないでしょうか。
エネルギーを外に向けるだけではなく、
自分自身の内なる対話を深め、「自分」というものをしっかりと持つことが大事で、
その上で、他人とかかわっていくことで、より豊かなコミュニケーションを繰り広げることができるのではなかと思うわけです。
自分というものがなく、他人とのかかわりばかりを求めていても、
表面上の薄っぺらい人間関係になってしまうのではないか。
「横」のつながりをがっちりと固めつつ、
「縦」のつながりを深めていく。
なので、時には自分自身との対話を心がけ、自分というものを確立していきたいと思います。
もちろん、自分自身ばかり見つめていては、落ち込んじゃいますけどw
バランスが大事。
大学生としての生活が残り数ヶ月になった今、
今しかできないこともあるので、
ここらで少々「哲学の誘惑」にハマる時間もあると思うので、
今年の秋あたりで、確固たる人格の確立を目指し、思索を深めていくこともしていきたいと思います。
さて、今日は、
地元自治体の教員採用試験2次試験だったそうで。
高校の時の同級生が、2次試験に挑戦してきたらしく、
その友人から電話があり、飯を食べに行きました。
2回目の挑戦の友人は、今回は手ごたえもあり、合格に届きそうな雰囲気を醸し出していました。
今年から高校の常勤講師をしている友人。
その友人は、自分に酔うことも少々おありな感じでw
とっつきにくいこともありますが、そんな友人からも学ぶことは多しです。
毎回の如く、居酒屋で語り合いました^^
採用試験のこと、教育現場のこと等々、参考になる話を聞けました。
ご馳走様でした!!
残りの面接試験、応援してます!
頑張れ!お前ならできる!!
来年は、ボクの番ですね。

プロタゴラス―あるソフィストとの対話 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: プラトン,中澤務
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/12/09
- メディア: 文庫
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