政治家のレベルが低いのが問題なのであって、政治家そのものが問題なのではない

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 「うそつきは泥棒の始まり」といってもあまり信憑性はないかもしれませんが、「うそつきは政治家の始まり」といえば、誰もがリアリティを持って感じるといいます。それほどまでに国民の政治不信は根深いものがあります。確かに昨今の政治家の姿を眺めていると、うそをつくのが仕事なのではないかとすら思えるほどです。
 選挙前、その実現が危ぶまれる公約を次々と発表しておきながら、政権を奪取した途端に公約を撤回するなどということは、議会制民主主義を冒涜する行為にほかなりません。国民に現実可能な公約を掲げ、政権を担えば、その実現のために全力を挙げて取り組むのが政党というもののあり方だからです。政権を担った途端に、「こうした公約に縛られていては、国民のための政治を行うことが出来ない」などと言い出すのは、本末転倒であり、国民を愚弄する行為です。こうした行為がまかり通る世の中になれば、国民が政治不信に陥るのも無理はありません。
 しかしながら、現在の政治家のレベルが低いからといって、政治家そのものを否定してしまってはなりません。自らの私利私欲のためでなく、天下国家を論じ、自らの不利益を顧みず祖国を守る政治家。かつてはそうした政治家が幾人も存在していました。
 政治家のレベルが低いのが問題なのであって、政治家そのものが問題なのではありません。現在でも政治という舞台は、徳を発揮する可能性を秘めた舞台であり続けています。


(岩田温『逆説の政治哲学』ベスト新書)

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確かに政治家の中には、素晴らしい人がいます。

「誰が総理になっても一緒」という考えがあるのは、
今までの国民の判断が・・・;


やはりマスコミの影響力は大きいです。

一般的に政治家を判断する材料は、マスコミから入手しますから、
必然的にマスコミの影響を受けるのですが、
国民自身が賢くなり、厳しい監視の眼を光らせなければならないと思います。

賢くなることは難しいかもしれませんが、
まずは、関心を持つことが大切だと思います。

「誰がなっても一緒」では、変わりません。

それにしても、
うそをつくのが仕事って・・・;

ホント、かんべん。


ある程度、政治と庶民には距離がありますから、
政治家がどうであれ、自分達の生活は自分達で守っていくという態度は分からないでもないですが、
必ずどこかで繋がってますからねw


しばらくは、大きな選挙はないと思いますが、
日本国に住む一青年として、
本質を見抜く洞察力と、時代を読み取る先見の明を養っていきたいと思います。


ps.
この本、なかなか面白いです!


逆説の政治哲学 (ベスト新書)

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