なんだ、これがぼくたちさんざんさがし回ってた青い鳥なんだ

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かあさんチル お前の鳥ですよ。あの鳥いらないんでしょう。もう見むきもしないじゃないの。ところがあのお子さんはずっと前からあれをしきりに欲しがっていらっしゃるんだよ。
チルチル ああ、そうだ。ぼくの鳥どこにある? あ、あそこにかごがある。ミチル、あのかごをごらん。あれは「パン」が持ってたかごだよ。そうだ、そうだ、たしかに同じかごだ。だけど鳥が一羽しかはいってないよ。「パン」のやつ、あとの鳥食べちゃったのかな?やあ、ほら、あの鳥青いよ。だけどぼくのキジバトだ。でも、でかける前よりずっと青くなっているよ。なんだ、これがぼくたちさんざんさがし回ってた青い鳥なんだ。ぼくたち随分遠くまで行ったけど、青い鳥ここにいたんだな。


メーテルリンク堀口大學訳『青い鳥』新潮文庫

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現実世界を離れて、幸せはありえないです。

メーテルリンク(1862-1949)の『青い鳥』は、チルチルとミチルが「青い鳥」を探しに出かけます。不思議な世界に。

その不思議な旅の中では、不思議な登場人物や出来事が起こるんですが、
これがまた、読者に大切なことを教えているんですね。

ボクも読んでいて、「なるほど」と感じることが多々ありました。

最後のチルチルの言葉にも
「これがぼくたちさんざんさがし回ってた青い鳥なんだ。ぼくたち随分遠くまで行ったけど、青い鳥ここにいたんだな」
とあるように、幸福はどこか遠いところにあるのではなく、日常生活の中にこそあるものであって、現実世界の中で探し求めていくことが大切であると、この本から気づかされます。


この前の日記に書いた通り、社会は厳しいです。
現実世界は、目を背けたくなるような光景もあるでしょう。

しかし、そこを離れては、“本物の”幸福は手に入らないというものです。

それ以外の幸福は、幸福に見えるだけで、幻であると思います。

厳しい社会から逃れ、薬や非行に走り、幻の快楽、幸福に浸って、あたかもそれが本当の幸福であるかのように、堕落している有様ほど、惨めなものはない。

水中の月を見るがごとし。です。


世界的医学者のルネ・デュボス博士はこう言ってます。
「心配のない世界でストレスもひずみもない生活を想像するのは心楽しいことかもしれないが、これは怠けものの夢にすぎない」
また、
「地球は憩いの場所ではない。人間は、必ずしも自分のためではなく、永遠に進んでいく情緒的、知能的、倫理的発展のために、戦うように選ばれているのだ。
 危険のまっただなかで伸びていくことこそ、魂の法則であるから、それが人類の宿命なのである」
(『健康という幻想』田多井吉之介訳/紀伊國屋書店


詳しくは語りませんが、
毒を薬に変えていける力が人間の生命力には備わっています。


ある世界桂冠詩人は語りました。
「自身の使命を自覚した瞬間に、才能の芽は急速に伸びる」

“自覚”がポイントだと思います。

また、
「波浪は障害にあうごとに、その堅固の度を増す」と。

どんな壁にぶち当たろうとも、
大いなる目的をもって、生涯青春の心意気で人生を邁進していきたと思うわけです。

そして、Micro(Def Tech)は、
「少し位は成長したい そのための苦しみなら 僕にも少し 分けてください」
と歌ってます。
(Micro『踊れ』)

苦労は買ってでもしろ!ってことですね。

話がずれましたが・・・。


さて、今日は、
数ヶ月ぶりに洗車しました。
ずっと、手をつけずに、蜘蛛の巣がはってしまうという状況になっていたわけですが、
いい天気だったし、久々に洗車したわけでございます。

そして、レポートも清書をし、完成しました!
これが、最後のレポートでした。
あとは、科目試験とスクーリングで、すべての単位取得です!!
最後まで、油断せずに合格を勝ち取っていきたいと思います。

今回のレポート課題は難しかったです。
「社会教育主事の職務と求められる資質について説明し、養成と採用の課題について述べなさい」
という課題でして、まず、社会教育主事とは?ってところからですよね;
0からのスタートってやつです。
まぁそれでも急ピッチで仕上げたもんですから、
今もはっきりと分かってないんですけどww

教科書だけでは理解が進まないので、図書館で参考文献を探し、
資料を集めました。

教科書と参考文献の内容を自分なりに理解して、レポートにまとめました。

おそらくA判定は厳しいです;
Cでもいいから合格であってほしいです。ホント。

とりあえず、締め切りまでに間に合ったので、よかです。


これでレポートはすべて終わりましたが、試験とスクーリングが残っているので、
その対策をしつつ、教員採用試験の勉強ですね。


先日、友人から採用試験合格したという嬉しい報告メールが届きました。

素晴らしい!!

そいつは、高校で、しかも農業を専門としているので、採用人数が少ない中での合格でした。
2回目で合格ということでした。

ボクもいい刺激をもらいましたよ!

さ、ガンバロ!!


ps.
疲れやストレスは、知らず知らずのうちに溜まっていくようです。
体は正直ですからね。
そんなときは、音楽に癒されたいと思います。
素晴らしい音楽がこんなところにもありましたw


では、明日も前進です。挑戦です。
人生をおもしろく!


青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)

青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)