さりげなく、邪魔にならぬ程度のギャグが出ると、雰囲気が和む
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またあるいは安政五年に、松下村塾の増築工事が行われた時のこと。梯子に上り、壁土を塗っていた品川弥二郎が、誤って土を落っことし、それが松陰の顔面を直撃した。
ひたすら恐縮する弥二郎に対し松陰は、
「弥二よ、師の顔にあまり泥を塗るものではない」
と、言ったそうです。
時には議論が白熱する松下村塾にあって、ギャグは欠かせなかったのでしょう。議論を戦わせ、対立が進むと、どうしても険悪な雰囲気が生まれることだってある。そんな時、さりげなく、邪魔にならぬ程度のギャグが出ると、雰囲気が和むものである。松陰にとってギャグとは、そんなガス抜きの意味もあったのではないかと、思うのです。
このように硬軟併せ持つ者が、やはり一流の人物だと言えそうです。適当なところでギャグをひねる松陰もまた、塾生たちにとっては大いに魅力ある先生だったのではないでしょうか。
(一坂太郎『時代を拓いた師弟 吉田松陰の志』「第五章 松下村塾を主宰」165-166頁、第三文明社)
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目標や課題に対して真剣になることは必要ですが、
楽しくないと、やっていてもつまらなくなりますし、
本来の目的観が見失われる場合だってあります。
みんなで楽しくやるところに活気は生まれるし、その中で成長もある。
義務的に“やらされている”状態では、成長もありません。
主体的に“やっていく”ことで、仲間との信頼関係も生まれ、
課題や困難も悠々と乗り越えていけるのではないかと。
もちろん、“真剣さ”は必要不可欠です。
が、それと同時に、“ユーモア”も大切。
どちらが・・・ということではなく、
両方大事。
楽しくないと、みんな、やる気も出ないし、団結もできない。
これは、当たり前すぎて見落としがち。
が、この両立が難しいところ・・・orz
これが現実ですわ;
という現実で、挑戦していくことに意義があるのでしょうね。
挑戦を重ね、自身が成長していきたいと思います!
「硬軟併せ持つ者」になりたいと思います。
- 作者: 一坂太郎
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