日常の無益なことどもから 超然と孤高に保つ力を与えたまえ
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三六
わが主よ、これがおんみに捧げるわたしの祈り―――願わくは、わたしの心の貧しさの根源を 打って打って 打ちすえたまえ。
願わくは、喜びにも悲しみにも かるがると 耐え忍ぶ力を与えたまえ。
願わくは、わたしの愛を 奉仕において 実らせる力を与えたまえ。
願わくは、貧しい人びとを拒むことなく、傲慢な権力の前にも 膝を屈することのない力を与えたまえ。
願わくは、わたしの心を 日常の無益なことどもから 超然と孤高に保つ力を与えたまえ。
そして願わくは、わたしの力を 愛をこめて おんみの御意志のままに従う力を与えたまえ。
(R・タゴール、森本達雄 訳註『ギタンジャリ』第三文明社、レグルス文庫209、64-65頁)
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タゴール(1861-1941)は、アジア人初のノーベル文学賞を受賞。
世界でも有名な詩人です。
ボクを含め、日本人はあまり知らないのかな?w
上の詩集『ギタンジャリ』は特に有名らしいです。
ボクが生きている現代と、タゴールが生きた時代、社会的、地域的背景、身分、宗教、国家等々、違う点はたくさんありますが、やはり共感する点も多々あります。
現代人も学ぶべき観点はたくさんあります。
この本は、一つ一つの詩に森本達雄氏の解説が書かれており、タゴールの心情、思想がより分かりやすくなっています。
2012年に入り、早くも半月が経った今日この頃、4月に向けて本気で動いていこうと思います!
2月には、24歳になりますし。
恩師は、24歳で自身の歴史に残る怒涛の闘いを起こしました。
自分が大きく成長、変わる時は、「今、この時」だと感じております。
もう一度、原点に立ち返ることも大事ですし、新たな挑戦を重ねていくことも、これまた重要。
日々、自分の弱い心との戦いです。
自分の心の中にある「逃げる」気持ちを叩き切り、「挑む」気持ちを奮い起こしていこう!
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一一
そのような詠唱を 讃歌を 数珠のつまぐりをやめるのだ。扉をすっかり閉ざした寺院の こんな寂しい暗い片隅で、おまえは誰を拝んでいるのか? おまえの目を開けるのだ、そして見るがよい―――おまえの前に 神がいまさぬのを。
農夫が固い土を耕しているところ、道路人夫が石を砕いているところ、そこに 神はいたもう。神は 照る日も雨の日も 働く者とともにいて、その衣は塵にまみれている。まおえの法衣を脱ぎ捨て、あのかたにならって 埃っぽい大地の上に降りて来るのだ!
解脱? そのような救いは どこにあるというのか? われらの主は 嬉々として 創造の束縛を自らひきうけられたのだ。主は永遠に われらすべてのものと結ばれている。
おまえの瞑想から出て来るがいい、そして おまえの花も香も捨てるのだ! おまえの衣が破れ 汚れたとて、なんのことがあろう? 苦役にいそしみ、額に汗して、あのかたに逢い、あのかたのおそばに立つのだ。
(R・タゴール、森本達雄 訳註『ギタンジャリ』第三文明社、レグルス文庫209、39-40頁)
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- 作者: ラビンドラナートタゴール,Rabindranath Tagore,森本達雄
- 出版社/メーカー: 第三文明社
- 発売日: 1994/09
- メディア: 新書
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