役職が上だからといってその人物のいうことが正しいわけではない
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私は、強い組織、伸びる組織をつくるには、人と人がつながりを深め、お互いを“信頼”することから始めなければならないと思っている。
では、その“信頼”は何から生まれるのか。それこそ、孔子のいう「正義」「礼節」「謙遜」「信義」なのではないだろうか。
役職が上だからといってその人物のいうことが正しいわけではない。
他人のいいところを認め、礼節を尽くさない人間には誰もついていかない。いい成績を残し、年俸が高いからといって、謙遜を忘れ、傲慢な態度をとるような人間と一緒に仕事をしようと思う者もいない。
また、「信は万物の基を成す」ともいう。
信頼、信用、信念、確信……つまり、相手を信じること、そして自分を信じることだ。すべては、「信じる」ことから始まる。
たとえば、私は、「こいつは我慢して使えば伸びてくる」と思えば、多少結果が伴わなくても、「おまえを信頼してなきゃ使えないだろ」といって使い続ける。
するとお互いのあいだに真の信頼が生まれ、その信頼に応えようという気持ちが出てくる。その気持ちが選手をより努力することに向かわせ、チームに欠かせない大きな存在に育てていくことになる。
(野村克也『野村の実践「論語」』「第五章 逆境にも負けない強い組織をつくる知恵」223頁、小学館)
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今日も寒い日となりましたね。
日は徐々に長くなってきました。
17時になってもまだ少し明るいです。
暖かい春を迎えるため、鍛えの冬にしていきたいと思います。
色んな人とかかわれている自分自身の環境に、有難いな〜と感じることは多々あります。
人脈が広がりました。
やはり、初対面の人に対しては、誠実に、さわやかに、接していきたい。
どんな組織にしてもそうですが、上に立つ人が傲慢な態度をとっていると、うまく機能しません。
また、その組織の発展もない。
廃れていく一方ですし、その組織についている人が可哀相です。
役職があるから、信用するのではなく、その人の“人格”に対して信用するのであり、従っていこうという気持ちが自然と出てくるのでしょう。
リーダーといわれる人は、誰よりも、「他人のいいところを認め、礼節を尽くしていく」ことが必要条件ですね。
建設は死闘。破壊は一瞬。
裏切られても、裏切りはしない。
そういう気概で、一人ひとりを大切にしていきたいと思う今日この頃。
- 作者: 野村克也
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