人と人が共に居る体験として絵本を読んでやってほしい
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松居 ただ問題は、今は子供たちの言葉の体験があまりにも貧しい。耳でちゃんと言葉を受け止めるということ、声の言葉を受け止めていませんでしょ。機械から出てくる言葉、私はそれを音だと思っているんですが、そういう体験はたくさんあるけれど、人間が向き合う中で声でちゃんと語られる体験が非常に貧しいんです。だからこそ今大人が子供に語らないといけない。
早くから字を読むということは私はあまり賛成ではないんです。文字というのは大変限られたものですし、本を読むというのはその言葉の中に一人で入っていくことですが、読んでもらうというのは語る人と聴く人が共にいますから、それで私は人と人が共に居る体験として絵本を読んでやってほしいと思うんです。共にいるという、いちばん大きな人間的体験を子供の時にして、そして耳からちゃんと言葉を聴いて、言葉の世界に自由に入り込んでいく、そういう力を持っている子供が文字を読むという技術をマスターすると読書ができる。今は文字を読む技術だけ教えるんです。だから読書ができない。
(河合隼雄、松居直、柳田邦男『絵本の力』「討議 絵本の力」160-161頁、岩波書店)
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先週金曜日、『教師の話し方・聴き方』『聴き合うつなぐ学び合う』などの著者である石井順治先生に授業を見て頂きました。
いつも通りにと思っていましたが、いざ見られると意識してしまい、グダグダな授業になってしまいました;
まぁ、いつもグダグダなんですけどね;
そういう意味では「いつも通り」だったんでしょう。
最初の10分間程度でしたが、導入部分を見て頂きました。
他のクラスも参観して頂き、それぞれの先生方へビデオコメントを撮り、月曜日の研修会でそのビデオを見ました。
他の先生方へのコメントも自分にも当てはまることもありますし、大変勉強になりました。
ボク自身の課題としては、発問の際、目的をはっきりさせるということ。
漢字辞典を初めて扱う授業でした。
子ども達に漢字辞典にどんなことが書いてあるのか、自分たちで調べてみようという活動でしたが、何をどう調べるのかがはっきりせず、曖昧な学習活動となってしまいました。
また前時に出てきた『「回」の部首は何だろう』という子ども達の疑問を提示したのに、それについて調べようともせず、あるグループだけが辞典で発見しただけで、他のグループには波及しなかった。
事前の準備が重要だと改めて感じましたし、課題を提示するときは、目的をはっきり子ども達にも伝えるということも今後気を付けるべき点です。
やはり、他者から自分の授業を見てもらうというのは、授業力・教師力を高めるためには必須。
学年部でも普段からお互いの授業を見合っていこうとしていますし、空き時間にはどんどん先輩方の授業を参観していこうと思います。
また、司書の先生に協力してもらって、朝の学習時間に読み聞かせやブックトークなどをしてもらっていこうかと。
担任から子ども達に本の紹介もした方がいいと思いますが、やはり本のプロに任せた方がいいでしょう。
ボク自身も勉強になりますしねw
相坦の先生と相談し、4年生では朝の学習時間はプリント等はせずに、読書を進めています。今のところ。
先日紹介した『イワンの馬鹿』も難しいかと思いましたが、案外好評です。
ps,
本日は体力テストでした。
子ども達もお疲れの様子でした。
ボクは上体起こしの担当でしたが、全校児童みんな頑張っていましたね。
先生方もお疲れ様でした。
pps,
体力テストには、反復横跳びがありますが、
バスケ経験者は、うまくできないと思うのはボクだけでしょうか。
必ずスライドステップになってしまって、逆に変になってしまうという・・・;
バスケ部にしか分からない話でしたw
おやすみなさい。

- 作者: 河合隼雄
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