「生命の尊重」の決意によってのみ、将来の人類の繁栄が期待できるのではないか

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 とかく空虚な響きとして耳をかすめがちな「生命の尊重」という言葉ーーーその意味をここまで掘り下げ、心の奥深く定着させ、それによって、日々の行動を規制してゆきたいものである。複雑に絡みあう集団と個の対立、個と個の対決によって、ますます非合理的存在者として生きてゆかねばならないよう運命づけられている私たち人間は、「生命の尊重」の決意によってのみ、将来の人類の繁栄が期待できるのではないかと、私には思えてならない。
 これについて思いだされることは、先年亡くなったアフリカの聖者アルベルト・シュバイツァー博士(Albert Schweitzer)の説く「生への畏敬」の精神であって、私の願いは、
  われわれは、生きんとする生命にとりまかれた、生きんとする生命である。
という博士のきびしいことばに凝集している。
 そして、シュバイツァー博士のこの精神は、ダグ・ハマショールドの日記につづられた次のことばによって、よりいっそう高揚されている。
  われわれの生きようとする意志は、生が自分のものかひとのものかを意に介せずに生きてゆこうと思うようになって、はじめて確固たるものになる。


(時実利彦 『人間であること』「33 いのちを尊ぶこと」207-208頁、岩波新書、1970年)

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今日は、登校日でした。

みんな焼けて黒くなっていましたw

一部、白いままの子もいましたが、聞いてみると、母さんに日焼け止めを塗られていると・・・。

小学生が?!w

まぁ、その子は、白いままの方がイケメンで似合ってるかもしれないけどねw


はやり、子ども達が学校に来ると賑やかになります。

9月からはそんなのんきなことも言っていられませんが;


今日は「ピカドン」を読み、戦争について、平和について考えました。

ピカドン」はすでに読んだことのある子もいましたが、真剣に考えるのはなかったでしょう。

面白半分で見ていた子もいるかもしれません。

そこは、相担の先生がしっかり指導していただきました(1組、2組合同で授業を行いました)

ピカドン」を見たあとは、教室に戻って、戦争について調べてきたこと、「ピカドン」の感想などを話し合いました。

もっと、深く話し合い、考える時間があればと思いましたが、時すでに遅し・・・。

でも、子ども達は戦争について事前に調べてくる宿題で、おじいちゃん、おばあちゃんに話を聞いてきたり、本で調べていて、結構書いてきていました。

戦争の悲惨さと、二度と繰り返してはいけないという強い想いを持ってくれればいいかと。

また9月から学校生活全体を通じて指導していかなければいけないと思います。


それにしても、子ども達を“つなげる”のは難しい。

発言が単発で終わってしまい、子ども達がつながりあって、考えを深めるまでがなかなか難しい。

力不足なだけだと思います;頑張るしかないですね。。。


ps,
兄が東京都の教員採用一次試験に合格したと連絡が入りました。さすが。
こちらは、8日です。
ドキドキ・・・。



人間であること (岩波新書)

人間であること (岩波新書)