「学ぶ」は「真似ぶ」
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君も知っているように「学ぶ」は「真似ぶ」からきている。ぼくの2歳の娘を見ているとわかるけど、人間にとって最初の学びは「まねできる」ことの喜びにつき動かされたものだ。言葉をふくめて、何もかも「丸ごと」まめしたあと、いらないものを捨てていくわけだよ。
ミュージシャンは優れたプレイヤーの演奏を徹底的にコピーして、やがて自分の演奏スタイルを作る。小説家だって同じだ。優れた作家の作品を徹底的に読み、文体模写なんかしながら、いつしか自分の作品世界を作る。学問だって同じ。大切なのは「感染」だ。
①誰かに「感染」して乗り移られたあと、②徹底的にその人の視野から理解し、③やがて卒業して今度は別の誰かに「感染」する―――。①→②→③を数回くり返せば、そのときにはすでに君自身が、誰かから「感染」してもらえる価値を持つようになっているだろう。
(宮台真司 『14歳からの社会学』「⑤〈本物〉と〈ニセ物〉」142-143頁、ちくま文庫、2013年)
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3月が終わり、明日から新年度ですね。
自分のスタイルを確立することは大事なことで、今後、いろんな人たちから学び、盗み、力をつけて確立していこうと決意しているところですが、この1年、もっと積極的に聞いたりして相坦や校長先生、教頭先生に話しすればよかったな、と心のどこかで思っていたり・・・。しかし、余裕がなかった。毎日、自分のクラスのことでいっぱいいっぱいだったというのも正直なところ。このことに気がつけたことも収穫だったりするんですが。
次の職場では、さらに「学ぶ」(「真似ぶ」)ことに重点を置きたいと思います。
さて、来年度からは、非常勤講師として学校現場に立ちます。
非常勤講師といっても、週5日、1日7時間勤務。担任も分掌もないとのことで、夕方には帰れるとのことですが、どうなることやら・・・。
明日の職員会議で学年や教科などの詳しいことが決まるそうです。
来年度を非常勤講師で希望したのは、勉強に費やせる時間がほしいと思いから。
教採試験の勉強ももちろんですが、もっと幅広くいろんなことを勉強したいと、今回担任をもってみて感じました。
また、中・高の教員免許も取得したいから。再度、通信教育に入学し、単位を取っていこうと思います。その勉強も。ボクは何が得意で専門はコレ!っていうのが特にありません。教科は社会(地理・歴史)を取ろうと思っていて、今後、この分野の専門性を高めていかないといけないのは当然のこと。勉強しなきゃいけません。
この若い時期に、とことん勉強し、いろんな経験を積んでいきたいと考え、非常勤講師で来年度の講師登録をしました。
昨年、非常勤で希望を出した数日後、校長先生から「非常勤では(空きがなくて)厳しいよ」と言われ、「常勤でもどうか?」と声をかけて頂きましたが、上の理由もあったので、非常勤で通しました。無ければないで、何かのアルバイトでもしながら・・・と考えていました。
そんな時、地元の小学校から声をかけて頂きました。県ではなく、市独自の講師枠があるそうで、そちらへ講師登録と面接をして、その講師枠で採用して頂きました。ホント、有難いです!
詳細は書けませんが、明日からお世話になる学校はボクの出身校で、去年、教育実習でお世話になった学校です。その時の先生や子どもたちもまだいます。実習では3年生を担当したので、今年は5年生になっていますね。再会が楽しみです。
来年度も1年間という短い間ですが、母校の力になれるように頑張っていきたいです。
今日で、常勤講師という肩書はなくなります。4年2組のみんな、保護者の皆様、教職員の皆様、1年間ありがとうございました。
桜の下で、先生方皆さんとお弁当を食べたことは忘れません。冷たい風に吹かれながらw
14歳からの社会学: これからの社会を生きる君に (ちくま文庫)
- 作者: 宮台真司
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