虚栄心や欺瞞に囚われることなく「本当のこと」を口にできたのは、唯一、幼い子どもである

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 アンデルセンの童話『裸の王様』にしても、笑われたのは権力者の王様だけではなかったはずだ。王様のまわりの従者たちも、パレードに参加した国民たちもみな同じことだった。つまり、権力を支えていた構造それ自体も笑われ、解体されたのだ。

 布おり職人だという詐欺師の「能力に相応しくない仕事に就いている人と、馬鹿な人には透明にしか見えない」という言葉に惑わされ、虚栄心や欺瞞、そして「自分だけが見えていないかもしれない」という懐疑心から、「自分には見えない」と言い出せずにいた。みなが揃いも揃って「裸の王様」だった。

 そして虚栄心や欺瞞に囚われることなく「本当のこと」を口にできたのは、唯一、幼い子どもである。一糸まとわぬ姿であるにもかかわらず仰々しくパレードをする王様と、王が纏う「見えない」ローブの長い裾を持ったふりをして後に従う家来たち。そして自分たちには「見えない」ことをまわりの誰にも悟られまいと装う観衆の大人たち。

 大人たちにとっては合理的な振る舞いも相対化されれば単なる不条理である。この物語で相対化できたのは、ヒエラルキーの最も下位に置かれている存在か、もしくは権力構造の外側にいる「子ども」だった。

 

 

茂木健一郎 『笑う脳』「第5章 笑いを制するものは、場を制する」145-146頁、アスキー新書)

 

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小学校時代の同級生が集まり、ちょっとした同窓会をしました。

男子は、いつものメンバーでしたが;w

来れなかったメンバーもいますが、皆さんご結婚やらご出産やら、おめでたいニュースも飛び交う中、昔話に花が咲きました。

気がつけば、25歳、26歳になっているボクたち。色んな経験を経てきたんだなぁと感じつつ、まだまだ子どもな自分だなと思うわけです。何も考えず、ただ遊び回っていた小学生時代。毎日、ふざけ合って、笑い合って、金の思い出ばかりです。そのおかげで、今こうして再会しても、昔話を肴に笑い合うことができます。

多少、外見は変わっても、個性は変わらず、小学校時代のままのポジショニングで、友人たちのやり取りを楽しむことができました。

 

今何しているのか、気になる同級生はまだいますが、いつか、23名全員が揃う日を楽しみにしています。

 

 

sp,

過疎化が進み、今年度で我が母校は閉校となります。

同級生の皆さん!年度末には色々お世話になるかもしれませんので、その時はよろしくお願いします!

 

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笑う脳 (アスキー新書)

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