名月や池をめぐりて夜もすがら
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夜の照明手段が極めて乏しかった時代、月光は夜間の行動に欠かせぬ重要な照明であった。逆に曇や雨などの夜は、まさに漆黒の闇で、活動できるのは魑魅魍魎だけであり、人は眠るしかなかったのだ。松尾芭蕉の、
名月や池をめぐりて夜もすがら
も、月夜であればこそである。暗夜であれば家に入って寝るしかない。
「百人一首」に収録されている紫式部の歌に、
めぐりあひて見しやそれともわかぬまに
雲隠れにし夜半の月かげ(月かな)
というのがある。元歌は『新古今和歌集』にあり、詞書によれば、久しぶりに訪ねてきた幼な友達が、ゆっくり話す間もなく帰ったことを詠んだのだという。しかし素直に読むならば、これは恋の歌だ。久しぶりに訪ねてきた恋人との短い逢瀬をうらむ女心の切なさ、と読めるではないか。夜、男性が女性の家を訪うという妻問婚の時代、月光は恋路を照らす大切な道標でもあった。
(高橋千劔破 『花鳥風月の日本史』「第六章 太陽と月星の日本史」263-264頁、黙出版、2000年)
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今日は「十五夜」
「中秋の名月」ともいうらしいです。
たしかに、ビックリしるくらい月が明るいです。月明りでできた影がくっきりと見えます。
団子が欲しい。
あ、今日の給食に団子が出ましたw 美味しかったです。
さて、最近、鏡を見ると、「あー、焼けたなー」って思うくらい、日焼けしました。
この仕事をしてから、若干黒くなりました;
ずっと、バスケという室内競技をしていましたし、学校の先生する前の仕事も室内でした。
いよいよ明日1日練習し、土曜日が本番です。子どもたちも楽しみにしているでしょうが、ボクも楽しみです。当日は係りの仕事で忙しいと思いますが、子どもたちの頑張っている姿をしっかりと見ておきたいです。
前の職場の運動会も、21日ということで、案内状を送って頂きましたが、行けません。昨年、担任した4年生の子どもたちが、今年は5年生になり、組体操や応援合戦を頑張っているそうです。
すごく見に行きたいんですが、無理なので、今日、前の職場に挨拶に行きました。相坦の先生もいて、楽しくお話することができました。子どもたちに会えないのは残念ですが、がんばっている様子を聞けて嬉しい思いです。
「この道」で生きていこう、そう思った中秋の名月の日でした。
さて、月光浴でもしようか。
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