本は、ほどよい歯ごたえがあってこそ、知らないうちに読む力を育ててくれます

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  その意味で、たとえ知識や教訓が得られたとしても、中身の薄い小学生向きの伝記や歴史マンガなどは、「いい本」とは言えないことがわかっていただけると思います。「なんでもいいからたくさん」と言われて数をこなすために読むような本も、もちろんだめです。「読みごたえ」という言葉がありますが、本は、ほどよい歯ごたえがあってこそ、知らないうちに読む力を育ててくれます。「楽に読めるから」という理由で選ぶような本では、そもそも意味がないのです。
  しかし、どうして「読む力を育てる」ことがそんなに必要なのでしょう。
 
 
(脇朋子 『読む力は生きる力』「第6章  読書力とは何か」134頁、岩波書店
 
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教員採用試験2次選考試験がすべて終わりました。
リスニング、論作文、実技(ピアノ、マット、水泳)、集団討論(ディベート)、模擬授業、個人面接。
盛りだくさんの2次でしたが、なんとか乗り切りました。
3日に分けて行われましたが、最後の面接試験が重要で、配点も高いです。
面接では、志望動機はもちろん、場面指導の質問もありました。
こういう時、どうするか。どんな声をかけるか。
こちらの答えに対して、「では、子どもがこう言ったらどうするか」と。突っ込まれる感じで、こちらの反応を見ていたのだと思います。
面接では、少ない時間の中で、いかに自分をアピールできるかが大切なのだと思いますが、試験官の質問に対して、「う~ん・・・」と考える時間は、マイナスになるのでしょうか。
質問に対して、すぐに答えられるのであればそれはそれでいいのでしょうけど、考える時間もほしい。ある課題に対して、じっくり考えて答えを出していくことも大切なことだと思うんですが、面接ではそうはいかないみたいです・・・orz
教育現場でも迅速な対応が求められる場面はたくさんあります。瞬時に状況を判断し、子どもや保護者、教職員へ働きかけなければいけません。一方で、色んな情報や意見を集めたり、どのように対応していくのか、どんなことをどのように伝えようか、じっくり考えて慎重に行動していくことも必要かと。面接では前者が求められます。
あとは、言っている内容よりも、受け答えがちゃんとできているか、はっきり喋っているかなど、その人の振る舞い、表情を見ているんでしょうね。分かりませんけど。
とかく、試験は終わり、あとは結果を待つだけです。
 
 
試験が終わって、ホッとするのも束の間。そのまま校内研修です。夜9時過ぎまで。
一人の子どもに対する先生方の姿勢、保護者と共に子育てをしていく姿勢、全教職員で子どもたち一人ひとりと向き合い、研修を深めていく姿勢はすごいものがあります。本校の強みであると思います。
また2学期から子どもたちと共に学び、遊び、成長していきます。
この夏は試験対策で、授業準備が十分できていませんが、2学期も授業改善に力を入れていきたいと思います。
 
 
ps,
模擬授業の課題は、開始15分前に知らされます。なので、事前準備はほぼ不可能。その場で持参した資料で授業内容を考えます。
ボクは、第5学年・第6学年、国語科の「読むこと」でした。
題材にしたのは、伝記。「伝記を読んで自分の生活をふり返ろう」という授業を考えて、その導入部分を行いました。
後々考えてみると、たしかに、小学校の図書室にある伝記はマンガですね・・・。
まあ、“模擬”授業ですからねw
 
 
pps,
昨日、試験を終えて、午後から校内研修に参加して思ったのは、
講師でも教師でも関係ないということ。
講師でも子どもの教育に携わるのは、教諭と違いはない。担任もするし、家庭訪問もする。子どもや親からみれば同じ「先生」ですからね。
だから、たとえ、講師の立場であろうと、大切なのは「子どもの幸福のため」に身命を惜しまず、教育に命をかけれるかどうか。
教育現場の現実は、大変厳しい状況ですし、家庭環境も様々。子どもを取り巻く社会環境も決して良い面だけではない。むしろ厳しい現状。その中で、教育者として子どもの人生に関わっていく。そして、子どもや保護者に与える影響は大きい。教育者としての使命と責任は、計り知れないものがあります。
 
大事なのは、一生涯、どんなことがあっても「負けない」こと。
教育者として、この一生を捧げていく決意があるかどうか。
師との誓願を果たし抜くこと。
 
だから、試験に合格することも大事ですが、それ以上に覚悟しなければならないことがある。
 
このことを結果が出る前に言っておくw
 

 

読む力は生きる力

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