君たち、世界を変えてみたくはないか?

 
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「君たち、世界を変えてみたくはないか?」
  僕はその瞬間のことを、いまでもはっきりと覚えている。僕は教室の一番後ろの席に座っていたからよく見えたのだけれど、ウォークマンを聴きながら居眠りをしていた奴らがいっせいにドクター・モローの言葉にビクッと反応し、頭を上げた。ドクター・モローの言葉がどうして聞こえたのかはいまもって謎だ。それに、他の連中も動作を止め、いっせいにドクター・モローを見た。
 
 
金城一紀レヴォリューションNo.3』21-22頁、角川文庫)
 
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ご無沙汰です。
3学期に入り、忙しさが増しています。
3学期に限らず、様々な学校行事・地域行事等があり、年間を通してゆっくりする暇がない程、時間が過ぎていきます。
単にこなしているだけなら、それほどでもないのでしょうが、一つひとつに全力投球ですから、多忙さが増すのは必然。その分、充実しているといえばそうですし、子どもの成長・姿にも表れてきます。
先日行われた人権学習の発表会「ともだち集会」では、一年間学習してきたことを発表しました。自分たちが考えたこと、伝えたいことを、「誰に」「何を」届けたいのかを明確にし、そこから学びをさらに深めていきました。多くの保護者や地域の方、他校の先生方も見に来ていただき、参観者の感想を読むと、子どもたちから発するコトバが届いたようです。
決して、先生から「言わせた」「言わされた」のではなく、子ども自身から「伝えたい」「届けたい」ことを「届けたい人」に発表する。単なる発表会にしてはいけないこと。
集会に向けて担任の先生方の陰の努力はいかばかりか・・・。
残りの1ヶ月を見届け、次の学年へ。
 
集会が終わって間もなく、校区の学習発表。
校区の小学校や中学生、高校生の学習発表。この発表に向けても時間がない中で準備に奔走。十分準備ができなかったこともありますが、発表がすべてではありませんし、これからも学習は続いていきます。(発表もそのような内容でした)
 
さて、次は28日に行われる6送会です。
これも各学年、力が入っています。昨年のビデオをちょっと見せてもらいましたが、ハイレベルな演出にビックリ。職員の演出も盛り上がってます。
 
それが終われば、卒業式。
 
ゆっくりする時間がありません・・・。
 
一日一日を充実させ、今の子どもたちと過ごせる時間を大切にしていきたい。
 
 
ps,
最近、新書や教育書などしか読んでいなくて、小説を読んでいないな~と思い、BOOK-OFFでブラブラと本棚を眺めていたら、金城一紀『GO』が目に飛び込んできました。
『GO』は映画化もされ、映画を観たのが最初の出会い。一番好きな映画は?と聞かれたら即答で『GO』と答えます。
その後、原作を読みました。その作者・金城一紀の本を読んでみようと手に取ったのが『レヴォリューションNo.3』と『対話篇』。
裏表紙の紹介文を読んで、即買い。
 
落ちこぼれ男子校に通う「僕たち」が世界を変える方法・・・
それは、難攻不落のお嬢様女子高の学園祭に潜入してナンパすること!
 
これまた痛快!
いや、青春ですね。男はいつまでも青春でいたいものです。
登場人物の中には在日の人もいて、「差別の現実」に抗う姿も。それぞれ背負うものも違えば、生き方も違う。その中で、「僕たち」が走り続ける姿はカッコいい!
 
金城一紀の他の作品も読みたくなりました。
 
 

 

レヴォリューション No.3

レヴォリューション No.3

 

 

 

対話篇 (新潮文庫)

対話篇 (新潮文庫)