成長期にある若者たちにとって、苦楽を共にしてくれる人がそばにいるということは、絶対的に必要なこと

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「登校拒否がはじまるし、異常な行動もすっかり消えたとはいえない。ここから親と教師の苦難がはじまるのですが、この両者が、いうなら明日香さんと共にあることを、自らに課したところに大きな意味があるとわたしは思いました。親と教師の苦難といいましたけど、苦難を受けたのは明日香さんで、親と教師は彼女の苦難の一部を背負わせてもらったというべきでしょうね。人間にとって、特に幼い子どもや、成長期にある若者たちにとって、苦楽を共にしてくれる人がそばにいるということは、絶対的に必要なことだと思います。それがなくて、その飢餓感が強くなると子どもたちは病むんですね」

 彼女はしみじみとそれをいった。

 

 

灰谷健次郎『砂場の少年』140-141頁、新潮文庫

 

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夏休みに入りました。すでに、1週間が経ちました。

あっという間の1学期でしたが、夏休みもあっという間なんでしょうね。

よく「学校の先生は、夏休みに何しているの?」って聞かれますけど、いろいろあるんです…。

 

教師は学ぶことのプロでもあると思うので、学び続けることが絶対条件だと思います。夏休みに研修も多くあり、自身を磨く時期でもあります。講義を聴くことや、レポートを書いたり、自分の実践を振り返ったりして、学び続けます。

家庭訪問で、保護者とじっくり、子どものことや、今後の学習について、また教育に対する考えについてなどを語り合うことも。

幸いなことに(?)今年も、一切妥協を許さない先生方と一緒に研修する機会がありまして、“熱い”夏休みになりそうです・・・。

 

灰谷健次郎さんの『砂場の少年』に次のようにある。

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 教師が手を抜けば、そのぶん確実に見返りが突きつけられる。教育という仕事はそんなものかもしれない。

(149頁)

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1学期、ここまで突っ走ってきたが、夏休みに2学期の方向性を見定めていきたい。

そして、2学期も子どもたちと鍛えあって、苦楽を共にしていきたい。

 

 

読書も少しは進むかな。

 

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