偏見・差別

国籍とか民族を根拠に差別する奴は、無知で弱くて可哀想な奴なんだ。

----- 「日本の憲法でいえば、第二十二条の二項にちゃんと書かれているよ。『何人も、外国に移住し、又は国籍を離脱する自由を侵されない』。憲法の条文の中で、一番好きな条文なんだ。カッコいいからね」「でも」と《在日朝鮮人》の男が言った。「俺たちが…

学ぶ気がなければ、何を教えたってだめだ。

----- 授業がはじまると、 「あああ。」 と、わざと大きなあくびをしたり、いびきをかいて眠ったふりをするものも多かった。 万次郎は、しかし、おこらなかった。 漁師あがりの身分とはいえば、たしかにその通りだったし、また、サムライたちが、その漁師を“…

人の世に熱あれ、人間に光あれ

----- 1922年3月3日、京都市の岡崎公会堂で全国水平社創立され、全国の部落から七百とも三千ともいわれる人びとが集まりました。創立大会の宣言は、これまでの部落改善運動や融和運動を「人間を冒瀆」し「人間をいたは」る運動だったと厳しく批判し、「人間…

異なる価値観と出くわしたときに、物怖じせず、卑屈にもならず、粘り強く共有できる部分を見つけ出していくこと

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「親しみが感じられ、敬意を抱くことのできる北朝鮮の人」と個人的に出会う経験

----- 日米関係は現在友好的に推移しているが、その最大の理由はアメリカの世界戦略と日本の国益のあいだに密接なリンゲージがあることよりむしろ、日本国民のかなりの数が、実際に日常生活の中でアメリカ人と知り合い、そこで親しくかかわった経験を持って…

「民族」は、人間社会を喰い尽くすタチの悪い病

----- 森巣 えー、不肖、浅薄な知識の博奕打ちが、東京大学社会情報研究所の姜尚中教授の前で、不遜にも、私が考えてきた「民族」という名の病にかかわる報告を発表させていただきます。タイトルは、「民族幻想の正体」。 姜 よろしくお願いします。 森巣 は…

そんなものは想像の産物でしかない。といっている間は・・・

- 「差別や偏見のない世界。そんなものは想像の産物でしかない。人間というのは、そういうものとも付き合っていかなきゃならない生き物なんだ」寺尾の目を見据え、自分でも驚くほどの落ち着いた声で直貴は語っていた。目をそらしたのは寺尾のほうだった。 (…