栄光の年

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 わたしは、このほかには、教師不信の「暴力団」「質屋」の保護者とも意気投合したことがある。暴力男だと、「昼間から暴力団の家に出入りしている教師がいる」となるが、暴力団の保護者の子どもの家庭訪問ならしかたないだろう。

 教師はあらゆる手段を尽くして、子どものために働くものだからだ。

 人とつきあうことは、教師にとって避けては通れない仕事である。教育は人とのかかわりの仕事だからだ。それゆえ、人との交わり能力が強く求められる。

 だが、すぐにはうまくいかない。例えば、暴力団の保護者とは、簡単には話し合えないだろう。話し合えるようになるには、教育にはかかわりのない、一見、むだと思えることを、機会に応じて、いろいろとやってみて、さまざまな経験を蓄積するしかない。

 私は、たまたまパチンコを知っていたので、あの母親とも意思が通じ合えた。「釘師」という言葉も違和感なく理解できたし、幼い子どもの手を引いた父親が、全国を渡り歩き、父親が打ち直す深夜の店先の一画で、眠りこんでいる幼子の姿も想像できた。

 パチンコという経験があったればこそである。そういう、教育には一見関係のない見聞や経験が、必ず教師の人格を耕し、どこかでいつか、教師の役に立つものである。その意味では、教師にとって行往坐臥、すべてむだな経験はないのである。子どもたちの生活背景は無限だからである。

 教育とはそういう世界なのである。そういう現場のことも知らずに、「けしからん」とはなにごとだ、と思う。

 机の前に座って、命令すれば教育が成立するとでも思ったら大間違いである。

 

 

(家本芳郎 『〈教育力〉をみがく』218-220頁、寺子屋新書)

 

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新年、明けましておめでとうございます。

本年も、よろしくお願いします。

今日から仕事が始まりました。3学期の準備です。 

来週から3学期がスタート。怒涛の日々が始まろうとしています。

 

1年の中には、いくつかの節目があり、その節目ごとに、自身の目標を振り返り、新たな決意に立つことができます。

新年を迎え、もう一度、目標を明確にし、着実に前進していきたいと思います。

2018年は、自分自身としても非常に重要な年になります。

 

箱根駅伝は、すべて見ていませんが、自分の限界に挑む姿こそ、最も輝ける瞬間だと思います。その人こそ、真の「栄光」を掴みとれるのでしょう。

自分の限界に挑み、自身を心から、「栄え光らせて」いける1年にしていきたい。

限界に挑戦し続ける。そして、自分自身や、周りの人が「栄え光って」いけるうような年にしていきたい。 

 

 

しばらく休んでいると、体が怠けます。

たった2週間ほどでしたが、ずいぶん子どもたちと会っていないような気分です。

3学期、新たに挑戦することもあるかと思いますが、これまで同様、地道に泥臭く実践を積み重ねていきたいと思います。

子どもたちの生活背景は無限。学校にいるときの姿だけを見ていても、そこには限界があります。

これからも、保護者と共に子育てをしていくスタンスを大切にしていきたい。

 

 

 

教育力をみがく (寺子屋新書)

教育力をみがく (寺子屋新書)

 

 

 

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戌年ということで、シュシュ登場。