はじめに。。。

- 天地には大徳あり 君父には至恩あり 徳に報ゆるに心をもってし 恩を復すに身をもってす 此の日再びし難く 此の生復びし難し 此の事終えざれば 此の身息まず (吉田松陰) - 新米小学校教師のブログ。高校卒業後、一般企業へ就職。 2年後、一度諦めた教師…

一華を見て春を推せよ

一渧(いったい)をなめて大海のしを(潮)をしり一華を見て春を推せよ 【一滴の水をなめて大海の塩味を知り、一輪の花を見て春の訪れを察しなさい】 またまた、お久しぶりです。年が明け、年度も変わり、そろそろ年号も変わりそうです。 平成が終わろうとしてい…

お久しぶりです。【報告】

こんばんは。 今年に入って、2回目の更新。2018年、半年以上が過ぎました。 2018年は、まだ3カ月残っていますが、いろいろありました。 4月に年度が代わり、今年度は、6年生の担任をしています。 初めての6年生担任。卒業に向けて、総仕上げの…

栄光の年

----- わたしは、このほかには、教師不信の「暴力団」「質屋」の保護者とも意気投合したことがある。暴力男だと、「昼間から暴力団の家に出入りしている教師がいる」となるが、暴力団の保護者の子どもの家庭訪問ならしかたないだろう。 教師はあらゆる手段を…

金では買えん財産や

----- 「勉強するて、何のために」 どこまで本気なのか、打診してみたいという気持ちもある。 「何のためにって、自分の向上のためにです」 「秀ちゃんは、本読むだけで成長でけると思うてるの」 秀は、ちょっとむずかしい表情になり、鼻の先に皺を寄せた。…

「自分にできないこと」を「自分に代わって引き受けてくれる仲間」に対しては深い敬意が示され、出来る限りの支援を行うことが必須

----- 重ねて申し上げますけれど、競争を強化しても学力は上がりません。少なくとも、今の日本のように閉じられた状況、限られたメンバーの間での「ラット・レース」で優劣を決めている限り、学力は上がりません。下がり続けます。 学力を上げるためには、自…

広島旅行(2)

8月17日。広島旅行2日目。 仙酔島で迎えた朝。青い空、青い海、まぶしい太陽の光。これぞ夏休みという雰囲気いっぱいの中、船で仙酔島をあとにしました。 バスで福山駅へ。新幹線で広島市に向かいました。 目的地は、原爆ドーム。人生で初めて生で見るこ…

広島旅行(1)

8月16日(水) 広島県へ1泊旅行に行ってきました。数年前に、山口県へ行ったときに途中で宮島に寄った時以来です。 1日目は福山市の鞆の浦で過ごしました。 昼頃に福山駅に到着。快晴。 地元と同じような暑さを感じました。 昼ご飯は、ホテルの中のレスト…

他者や社会との出会いは、自分が知らなかった自分との出会い

----- 目覚めと気づきとは、ものの見方が変わるということであり、これまで使ってきた言葉では、複眼的視点を持つことです。それは多くの場合、他者との出会いによって達成されるものです。他者には書籍や歴史上の人物も含みます。他者と出会うことは、それ…

修了式を終えて

昨日、無事に修了式を終え、3年生学級も解散しました。 昨年も修了式前日は、深夜まで職員室に残り、1年間の中で一番遅くまで残っているパターンでした。仕事の段取りが悪すぎる・・・orz 初任者としての1年間も終えることになりました。学級経営、初任者…

笑いの場を共有すると人間関係は親密になる

----- 笑いが受け入れられる場所を私は「笑いの場」と呼ぶが、たがいに了解していれば、笑いの場はどこでも生まれる。笑いの場を共有すると人間関係は親密になる。家庭、会社、学校が笑いの場でるかどうかは、家庭では父母、会社では上役、学校では教師が笑…

一度倒れたら一度起きればよいではないか

----- 新年を迎うるに、新思想と新決心をもってした経験を有する人も必ず少なくなかろう。日記を書くことも毎年始めて毎年まっとうしなかったし、その他種々の工夫を案出しては、ことごとく失敗したから、もう新たに始める勇気がなくなったと自暴自棄に傾く…

年末御馳走祭

冬休み、職員旅行がありました。今年度、2回目です。楽しく仲のいい職場でありがたいです。2学期も、周りの先生方に助けてもらってばかりでした。 旅行は、1泊2日の京都の旅。 今回は、電車で京都に向かいました。 1日目。京都に到着して、錦市場、新京…

あたかもその場にいるかのような錯覚

----- 上手な落語を聞くと、セリフとしぐさで造形された人物が、あたかもその場にいるかのような錯覚を起こさせる。酒を飲むしぐさ、そばやうどんを食べるしぐさ、饅頭を頬張るしぐさなどかリアルに描写され、登場人物の実在感を生む。酔っ払いは次第に酔い…

教育実践に、大いなる自信と疑問を持て

----- 贈り物をもらって、それに感謝しつつ、「物」で返さないのは、その分だけ「心」の関係を維持することになる。友人間の一心同体関係を強調するとなると、返す返さないなどは意味を持たない。とは言うものの、そこは人間の悲しさで、相手から何らかの返…

自分で変わろうとしないで、子供にだけ変わることを求めるーーーこれが教師の原罪

----- 林 私はかつて書いたことがあるんですけども、教えるということは、子供が何かを学んだ時に初めて完結する営みなんです(『教えるということ』国土社刊)。一定の定められたことを「教え」て、時間割の枡目をうめても、それで教師はその任務を果たした…

成長期にある若者たちにとって、苦楽を共にしてくれる人がそばにいるということは、絶対的に必要なこと

----- 「登校拒否がはじまるし、異常な行動もすっかり消えたとはいえない。ここから親と教師の苦難がはじまるのですが、この両者が、いうなら明日香さんと共にあることを、自らに課したところに大きな意味があるとわたしは思いました。親と教師の苦難といい…

人の役に立ちたいと願う時にこそ、人間の能力が伸びる。

----- いま支配的な教育観は「自分ひとりのため」に努力する人間のほうが「人のため」に働く人よりも、競争的環境では勝ち抜くチャンスが高いという判断の上に成り立っています。私利私欲を追求するとき人間はその資質を最大化する。隣人に配慮したり「公共…

メンバー同士が互いに好感をもっていて、一緒に何かできることに喜びを感じていること

----- 会社であれ、組合であれ、政党であれ、学校のクラスであれ、クラブであれ、はたまた趣味のサークルであれ、環境保護のための市民団体であれ、組織や集団がその目的を実現するためには、メンバーになっている人々全員が、所属している集団や組織に対す…

大切なのは、安易に「標準」を立てて、そこから外れた状況に育つ子どもはダメだなどと切り捨ててしまわずに、したたかに生きる脳の働きを重視し、育むこと

----- いかに、自分が実際に置かれてしまった状況を引き受けて、それを生に転ずることができるか。大切なのは、安易に「標準」を立てて、そこから外れた状況に育つ子どもはダメだなどと切り捨ててしまわずに、したたかに生きる脳の働きを重視し、育むことだ…

なにかにぶつかり、迷い、挑戦し、失敗し、ということを繰り返すこと

----- 目の前に問題が発生し、何らかの壁に当たってしまったときに、そこから逃げてしまうほうが、効率的に思えるかもしれません。実際に、その時のことだけを考えれば、「得」のようにも見えます。ところが、そうやって回避しても、結局はまたその手の問題…

2015年最終日

Google - Year In Search 2015 あと少しで2015年も終わりです。 あっという間でしたね。 今年は、担任を持つことになり、がむしゃらに走り続けた1年でした。残りの3学期も走り切ります。 その中で、夏の教員採用試験に5度目の挑戦にして、ついに合格を…

生命の畏敬のないところに教育は存在しない

----- 生命受難は政治の上から降りかかろうと、経済の上から降りかかろうと、その根は同じものではないかと思われて仕方ありません。かつて林竹二先生は教育の成り立ちにふれて、生命の畏敬のないところに教育は存在しないと言われました。 このことは教育に…

人間の寸法

----- 橋を見て、思いのほかきれいなもんやなぁと、クルーのひとりが言いました。 そんな人工美がないとはいえないけれど、私はそんなことより、地球から生えてきたものと、どんなに計算され強度を持ったものであっても人が作って地球の上に置いたものとの差…

怖くて外へ出られないという人がおられたら、外へ出られないというつらさを「共感」しながら聴いていく

----- ノイローゼといっても非常にいろんなものがありますけれども、日本の人がよくなるノイローゼに、たとえば対人恐怖症というのがあります。こういう所へ出てこられても、なにか人に会うといやだから、なるべく隅の暗い所へ座るとか、あるいはそもそもこ…

ご報告

9月29日、教員採用試験の2次選考試験の結果が発表されました。 この日は、火曜日。当然、いつものように授業です。 合格者の番号は、午前9時にHPに公表されるのですが、当然、いつものように授業です。 午後、空き時間があったので、パソコンで見ること…

患者は物語をもって病院を訪ね、診断をもらって帰る

----- ところが、語りというのは上下関係がなくなってくるのです。一緒に面白い語りをしなければ帰ってしまいますからね。「告げる」の上下関係に対して、「語る」ということは関係がだんだん深まっていくのです。そういうことが非常にうまく書いています。 …

「学ぶ」仕方は、現に「学んでいる」人からしか学ぶことができない。

----- 教師というのは、生徒をみつめてはいけない。生徒を操作しようとしてはいけない。そうではなくて、教師自身が「学ぶ」とはどういうことかを身を以て示す。それしかないと私は思います。 「学ぶ」仕方は、現に「学んでいる」人からしか学ぶことができな…

苦悩を突き抜け歓喜に至れ!

----- ここは男と女だけではない 偏見・差別 先入観もない 母と子笑いさざめいてる世界 年もとらなきゃ病でも負けない 別に天国じゃない 夢でもない ただし悩むことからは避けられない たとえ苦しんでも楽しませたい なら苦悩を突き抜け歓喜に至れ! (Def T…

いまの世の中は一滴一滴の水が力をもち、自分の意思で世の中を変えていく

----- 「水は人民だ。川の流れも、湖も、あるいは海でさえも、バラバラにしてしまえばたどり着くところ一滴の水になる。しかし一滴一滴の水には力がない。集まって湖となり、川となってひとつの形をなしたときに、力を得る。しかし、水自体にみずからの形は…