一華を見て春を推せよ

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一渧(いったい)をなめて大海のしを(潮)をしり一華を見て春を推せよ

【一滴の水をなめて大海の塩味を知り、一輪の花を見て春の訪れを察しなさい】

 

 

またまた、お久しぶりです。年が明け、年度も変わり、そろそろ年号も変わりそうです。

平成が終わろうとしているこの時。

我が子が無事に生まれました。

 

4月20日(土)が予定日でしたが、20日は全く陣痛がなく、予定日を過ぎました。

22日(月)、検診に行き、今後の予定を産科医と相談。23日(火)から入院し、誘発分娩の方向で、出産に向かうことに。

23日(火)、バルーンを入れてみました。今まで以上に痛みが強くなってきていて、陣痛につなげようとするも、この日は、特に何も起こりませんでした。

この日から、家庭訪問期間でした。家庭訪問を終え、病院へ。

24日(水)、朝4時ごろ、痛みの感覚が短くなってきて、自然の陣痛が来たみたいで、自然分娩でいくことに。昼前に、職場を抜けて病院へ。午後から家庭訪問なので、一度職場に戻りました。まだ出産せず、嫁も一旦病室へ戻りました。

陣痛が収まってしまうと、産まれないないので、なんとか陣痛が続くように、廊下を歩き回っていたそうです。

家庭訪問を終えて、病院へ。陣痛は等間隔で起こっているようでした。深夜まで病院にいましたが、今夜も産まれる様子はなかったので、一度帰宅。

日付が変わって25日(木)、3時半ごろ、破水したとの連絡が。痛みも増してきていると。急いで用意し、まずは職場へ。授業の補欠体制を整え、教頭にメモ書きを残し、病院へ。

分娩室で、痛みに耐えている嫁がいました。嫁のご両親も入院時から様子を見てくれていました。この時も、早朝から連絡を受け、かけつけてくれました。

が、義母曰く「まだ時間かかるから、学校へ行きな」、「(学校の)子どもたちも待っとるから、朝は学校に顔を出しな」と。

痛みに耐える嫁を横に、悩みましたが、一旦仕事へ。まだ6時ごろだったので、勤務時間には間に合いました。

教室で子どもたちを迎え、1限目を終え、職場の先生方にも声をかけていただき、病院へ向かうことに。

子どもたちにも「今日生まれるの?」と、昨日から気にしてくれていました。

10時過ぎ、病院へ到着。子宮口は、ほぼ全開となっていて、赤ちゃんの頭も触れるくらいに下りてきているようでした。あとは、恥骨という一番狭いところを通る段階にきている時でした。横向きになって、等間隔で来る痛みに耐える嫁の横で、僕は、声をかけながら汗を拭いたり、お茶を飲ませたりしていました。嫁は、喋る余裕がなく、身振り手振りで、何をしてほしいのか、してほしくないのかを伝えていました。

しかし、なかなか赤ちゃんが下りてこなくて、時間だけが過ぎていきました。体制を変えて、上体を起こし、座るようにしてみたりしましたが、痛みだけが続き、赤ちゃんが下りてくることはありませんでした。

赤ちゃんが生まれるには、もっと強い陣痛を起こす必要があるとのこと。そのために、陣痛促進剤を入れるか、それとも帝王切開か。判断を迫られました。僕は、横で嫁の判断を待つだけでした。

嫁が出した答えは、帝王切開手。

すぐに用意してもらい、説明を受け、サインもしました。

14時から手術ということで、職場に連絡し、午後からもお休みをいただくことに。先生方や子どもたち、保護者の皆様にもご迷惑をおかけしました。

14時、嫁は、痛みに耐えながら、手術室へ入っていきました。

僕は、廊下で待つことに。

 

14時28分。

我が子の誕生。手術室の扉に耳を近づけると、かすかに泣き声が聞こえてきました。

15時過ぎ、保育器に入った我が子と対面。帝王切開での出産となり、赤ちゃんは、うまく呼吸ができず、とても速い呼吸になっていました。

手も足もとても小さく、不器用に動かしていました。指は長く、爪もきれいでした。

目をきょろきょろしていて、僕や、おじいちゃん、おばあちゃんたちを見ていました。

嫁も、回復室で落ち着いていました。

夜には、赤ちゃんも保育器から出ることができました。

めちゃくちゃかわいい。そりゃ、誰だって親バカになるよな…と思いました。

 

2019年4月25日。

特別な日になりました。

一児の父となり、我が子をもつ保護者の方々の「我が子に対する心情」に少しでも近づけられるのではないかと思います。

 

これから、忙しい日々が待っていると思います。

まだまだ未熟な父親ですが、立派な父親となれるよう益々頑張っていきます!

 

 

我が子の名前は、「一華」(いちか)です。

周りの人たちに春の訪れを感じさせるような、明るい温かな人に。

どんな寒い冬でも、必ず希望の春はやってくる。

この子がいれば、周りがパッと明るくなるような人に。

この子にしかない使命の花を咲かせていくように。

 

『一華を見て春を推せよ』

 

 

 

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