2012-01-01から1年間の記事一覧

年は暦が代わるのみで、改むるのは各自の心の業である。

----- 心を改め処世の方法を新たにするのは、必ずしも正月元日に限らぬ。いつにてもできる。しかるに特に正月に心を改めるというのは、迷信といえば迷信であるかもしれぬが、新しい年の始めに、新しい決心をするは、何となく行いやすいからである。何国の風…

目の前にアメリカ【沖縄旅行記(2-1)】

12月26日(水) 沖縄旅行2日目。 数時間の睡眠後、民宿コバルト荘を後にし、嘉数高台公園へ。 途中、朝食に「A&W」に立ち寄りました。日本には沖縄にしかないファストフード店です。ここでは、ルートビアというコーラみたいな炭酸飲料が特徴的で、お…

すべての武器を楽器に【沖縄旅行記(1-2)】

12月25日(火)夜 夕食は、国際通りの近くにある「中谷食堂」へ。 ここで、初めて食する沖縄料理に出会いました。 海ぶどう。らふてい。グルクン唐揚げ。ソーキ揚げ。フーチャンプルー。ソーミンチャンプルー・・・等々。 どれも美味しくいただけました…

戦争ほど悲惨なものはない【沖縄旅行記(1-1)】

----- 戦争を可能にする病理とは、観念が実現するという思い込み、つまりウィッシュフル・シンキング、現実を否認する思考だ。その否認される現実の中に、旧日本軍の場合は「兵士が肉体を持つ」という事実が含まれていたようだ。 日本軍の体質にそれがあっ…

「決断」とは、「決」めて、「断」つこと

----- これはセミナーなどで講演するときにもよく話し、特に力が入ってしまう点なのですが、「決断」とは、その名が示す通り、「決」めて、「断」つことに他なりません。 たしかに、人間は意外と「決」めることは簡単にできてしまうものです。しかし、もう…

常に多くを学び加えつつ年老いん

----- 人生の単調さとそれから生ずる味気なさを思えば、かなりの期間生きつづけてきた人には、人生がたまらなく退屈に感じられるようになるであろう。その退屈さからわずかに救ってくれるのは、全体として大まかにみれば、認識と洞察がたえず進歩し、あらゆ…

ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨かれない

----- 朝礼を公開したもう一つの理由は、「スタッフをより輝かせたい」というものです。 ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨かれないと聞いたことがあります。人もまた同じなのではないでしょうか。本気と本気がぶつかり合うことで、魂と魂がぶつかり合うこ…

政治家とは徳を十分に発揮できる可能性を秘めた職業

----- では、キケロにとって美しく、尊ばれるべき生き方とは何だったのでしょうか。そこで出てくるのが「徳」という考え方です。古代ギリシャ、ローマでは勇敢、節制、矜持といった徳を身につけた人物が高貴な人物であるとされ、そうした高貴な生き方を目指…

Sky is the limit.

----- 俺は――― 何度もチームを壊してきた ほんとのことを言えば もうあの経験はしたくない 変わりたい (井上雄彦『リアル 12』「71st.」173-175頁、集英社) ----- 先週は、いろんなことが起こりました。 学年部の公開授業も木曜日にあったのですが、その日…

言葉は他人の中に思想を、われわれの中には心像をよびさます。

----- 賢明な人でも、いつも賢明だというわけではなく、ただの学者でさえ、あらゆる瞬間に学識があるというわけではない。なぜなら、彼にとってはごくありふれた事柄でも、時折は思い出せなかったり、うまくまとめられなかったりすることがある。要するに、…

肝心なことは、後悔しないことだな。そのためには、全力をつくすしかない

----- 「深く考えなさんな。こっちから近づこうとしたら、逃げていくんだから。結局のところ、あんたがなにをいっても表向き反発されるのがオチよ。ここは潔く、自分の仕事に没頭したらいいんじゃない? 一番忙しいときなんだからさ。何事も勝負所ってある…

「苔むした美しい岩」を見ているほうが、意外と本質だったりする

----- 茂木 そうですね。科学はどうも微妙なニュアンスを切り捨てるところから始まるんですねよね。 われわれの業界で「モーション・アフター・エフェクト」、別の言葉で「ウォーターフォール効果」というものがあるんです。一方的に動いているものを見続け…

子どもが学び合うとどんなことが起きるのか、耳を澄まして、気持ちを傾けてとらえるべき

- 30人をこえる子どもが在籍する学級なら、グループは八つ以上つくられることになります。そして、それだけのグループが同時に話し合うことになるのですから、一つひとつのグループで何が学び合われたか、一人の教師でとらえ切れるはずがありません。しか…

あの友をあざむいてはならない

- おまえの心に 物憂さが、おまえの目には まだ まどろみが 去りやらぬ。 茨のなかで 花が絢欄と咲きほこっている―――そんな便りが おまえのもとに まだ届いてはいないか? 目覚めよ、おお、起きよ! むなしく時を過ごしてはならぬ! 石ころ道の行きつく涯(は…

ものごとの道理を悟ったときは、それを友人同士お互いに確かめあうべき

- 学ぶことを単なる稽古や遊戯としか思わず、実地の有用性を無視してかかり、いたずらに年月を費やして学業をすたれさせてしまうことは、十分に反省すべきことです。これは学問の成績・上達ということは、学ぶ者の意思や気力が先で、理屈や筋道などは後から…

天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず

- 「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」という諺または教訓が、孟子の時代にはやっていた。天の時とは、城攻めにさいして、木火土金水の五行の運航に応じて、その年、その季節、その月、その日に定められた吉凶の方角のあるのをいうが、これ…

おくびょう風に吹かれりゃ最後 明日の朝日がないじゃないし

- ビンクスの酒ヨホホホ ヨホホホ×4ビンクスの酒を 届けにゆくよ 海風 気まかせ 波まかせ 潮の向こうで 夕日も騒ぐ 空にゃ 輪をかく鳥の唄さよなら港 つむぎの里よ ドンと一丁唄お 船出の唄 金波銀波も しぶきにかえて おれ達ゃゆくぞ 海の限りビンクスの酒…

おまえ自身が敵とみなすものが、おまえ自身の中にある

- この章の主意は「自らこれを取る」という一文に尽きている。「自ら侮る」「自ら毀る」「自ら伐つ」「自ら作せるわざわい」などやさらに「自暴自棄」などもすべて、 「最悪を自ら招くのは、自分自身の原因があるからだ」 ということだ。言葉を換えれば、 「…

民の立場に立ってその喜怒哀楽を考え、どうすればいいか親の気持ちになって行なおう

- 「上に立つ者は民をあたかも幼子を愛護するようにいたわり導け」 という言葉は中国の古い本によく出てくる。『書経』にも『大学』にもある。孟子ももちろんこの主張をした。民の父母になった政治家がどういう事を行わなければいけないかといえばあげて「仁…

人民に吉であることは、自分にも吉である

- 北魏の酈道元(?−五二七年)の『水経注』(巻二十五)によると、邾の都の北に嶧山の岩山が高くそびえていて、岩の洞穴がつづいていて、戦乱のさいにはここにのがれて戦禍をさけるといっている。その要害の有様は、現在の紀王城と一致しているので、ここが…

私の話したことの一体何パーセントが、この若い学生たちの意識を喚起しているのか

- 福岡ハカセが行っているのは『毒と薬』という名の講義。ヒトにとっての薬は、微生物にとっての毒であり、それは生命現象と言う一枚のコインの表と裏を見ているにすぎない。そんな薬であり毒であるものが、私たちの身の回りにはたくさん存在し、それを私た…

ヴィジョンがなければ、どんなに時間とエネルギーと人と資源を投入しようとも、それらは無駄になってしまう

- 学校改革について教師に語ると、「時間がない」「人がいない」「資源がない」という答えが必ず返ってくる。改革においてもっとも足りないのはヴィジョンなのだが、それを指摘する教師は稀である。ヴィジョンがなければ、どんなに時間とエネルギーと人と資…

ただ「知っていてくれる……」

- 人間の生活の中には、ふしぎな生き甲斐、ふしぎな感動が潜んでいる。 人生意気に感ずという古人の言葉があったが、 (―――自分をよく知っていてくれる者がここにいる……) そう思うと、高杉晋作ほどの男も、男泣きに泣かずにいられない感動を味わった。 晋作…

国中にバカ者が多い時には、必ずバカな大統領が出てくるに違いない

- 彼にいちばん納得できないのは、バカな人間も賢い人間も、入札の場合の権利は同じ一票だということだった。 「すると、バカな人間の多い時にはバカな大統領が出てくるわけだ」 「いや、そんなことはない!」 と、チャールスはさえぎった。 「個々にはおろ…

三重県鳥羽市の答志島

- 夏の雲といえばだれしも思い浮かべるのが入道雲だ。真夏の強い日差しによる激しい上昇気流が作り出す積乱雲である。 山の端や海上に湧いた小型の積乱雲が、見る間にふくれ上がっていき、巨大な積乱雲の団塊に成長して数千メートルの上空に伸びる。積乱雲が…

もし自分が幸福に恵まれると信じれば、にこにこして仕事に励むだろうし、災害があっても微笑して我慢し、微笑を浮かべて再スタートを切るだろう

- 迷信 来年がどういう年になるかという真面目な記事を読んだところだ。雨の多い夏になろうという、誰もが想像している予測をしている気象学の専門家を含む、各分野の専門家の見解を紹介するものであった。最後の総括は、三流どころの預言者であるオールド・…

志士の交わりに不実は禁物

- 言いざまにガブリと一口茶碗の液体を呑みこんであやうく晋作は咳込みそうになった。 有鄰ニヤリとした。 「こ、これは、酒でござりまするなあ先生」 「お気に召さぬかの」 「いや、しかし……」 「お身の顔に好きと書いてある。それを読んでそれを供せざれば…

技術も……気力も……体力も……、持てるものすべて……、すべてをこのコートにおいてこよう

- 桜木花道が入部した湘北高校はインターハイ出場を果たして一回戦を突破。二回戦では高校バスケット界で君臨する山王工業高校に挑戦することになりました。前半を三六対三四でリードして終わったものの、後半開始にあたって安西先生がみんなに言った言葉は…

目に見えないこの暴風の含む不正の波も腹の底から憎かった……

- この大悲劇の原因の根はいったいどこに求めたらよいのであろうか……。 ある者は江戸時代の庶民が泰平の夢をむさぼり過ぎたのだという。されば、泰平とか平和とかを永続させることは罪悪なのであろうか? またある者は、鎖国が日本人を文明の進歩から除外し…

挨拶は心の灯火である

- 朝から元気な挨拶を聞くと、こちらまで元気になってくる。この挨拶は人と人を結ぶ大切なパスポートであり、面接試験では「挨拶」が重要なポイントを占めているのは納得が出来る。挨拶でその人柄や心が見えるからである。その挨拶には、声の大きさと実行の…