国語教育

論理的に喋る能力を身につけるよりも、論理的に喋れない立場の人びとの気持ちをくみ取れる人間に

----- 東日本大震災以後、リーダーの資格ということが多く問われてきた。大学でもリーダーシップ教育が、声高に叫ばれている。 通常、そういった場面で言われるリーダーシップとは、人を説得できる。人々を力強く引っ張っていく能力を指す。しかし、私は、こ…

子どもたちの触手が「外へ」と拡がる契機となるもの

----- 子どもの言語状況は「言葉があまって思いが足りない」というかたちで構造化されるべきでしょう。それゆえ、美しく、響きがよく、ロジカルな「他者の言葉」に集中豪雨的にさらされるという経験が国語教育の中心であるべきである。私はそういうふうに考…

「苔むした美しい岩」を見ているほうが、意外と本質だったりする

----- 茂木 そうですね。科学はどうも微妙なニュアンスを切り捨てるところから始まるんですねよね。 われわれの業界で「モーション・アフター・エフェクト」、別の言葉で「ウォーターフォール効果」というものがあるんです。一方的に動いているものを見続け…