生きている人たちが思い出してくれて、目がさめるのを待っているんだよ
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おばあさんチル でも、お前たちあの日わたしたちのこと思い出したろう?
チルチル ええ。
おばあさんチル それごらん。わたしたちのことを思い出してくれるだけでいいのだよ。そうすれば、いつでもわたしたちは目がさめて、お前たちに会うことができるのだよ。
チルチル なあんだ。それだけでいいのか。
おばあさんチル でも、お前、それぐらいのこと知っておいでだろう?
チルチル ううん。ぼく知らなかったよ。
おばあさんチル (おじいさんチルに)まあ、驚きましたね。あちらではまだ知らないなんて。きっと、みんなにも知らないんですねえ。
おじいさんチル わしたちのころと変わりはないのさ。生きている人たちというものはほかの世界のこととなると、全くばかげたことをいうからなあ。
チルチル おじいさんたちいつでも眠ってるの?
おじいさんチル そうだよ。随分よく眠るよ。そして生きている人たちが思い出してくれて、目がさめるのを待っているんだよ。生涯をおえて眠るということはよいことだよ。だが、ときどき目がさめるのもなかなか楽しみなものだがね。
(メーテルリンク、堀口大學・訳『青い鳥』「思い出の国」64-65頁、新潮文庫)
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24歳となった今朝、おじいちゃんに、
無事に24歳になったこと、通教を4年で卒業できたこと、4月からは小学校で働けるかもしれないということを報告しました。
ボクには直接言っていなかったけど、おばあちゃんには通信教育で教師になんかなれるか、と心配そうにしていましたが、なんとか卒業はできたし、教員免許も取得できることとなりました。
本当の勝負はこれからです。
だから、おじいちゃんには、これからも心配をかけるかもしれないけど、見守っていてください。
生命とは永遠。
頭では理解できないけど、実感として感じるものだから、従兄弟の時もそうだったし、おじいちゃんの時もそうだった。
眠っているような顔には、これで終わりではなく、次の生への準備をしているようでした。
あたかも、1日を終えて、明日に備えて、夜寝るときのように。
- 作者: メーテルリンク,Maurice Maeterlinck,堀口大学
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1960/03
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役職が上だからといってその人物のいうことが正しいわけではない
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私は、強い組織、伸びる組織をつくるには、人と人がつながりを深め、お互いを“信頼”することから始めなければならないと思っている。
では、その“信頼”は何から生まれるのか。それこそ、孔子のいう「正義」「礼節」「謙遜」「信義」なのではないだろうか。
役職が上だからといってその人物のいうことが正しいわけではない。
他人のいいところを認め、礼節を尽くさない人間には誰もついていかない。いい成績を残し、年俸が高いからといって、謙遜を忘れ、傲慢な態度をとるような人間と一緒に仕事をしようと思う者もいない。
また、「信は万物の基を成す」ともいう。
信頼、信用、信念、確信……つまり、相手を信じること、そして自分を信じることだ。すべては、「信じる」ことから始まる。
たとえば、私は、「こいつは我慢して使えば伸びてくる」と思えば、多少結果が伴わなくても、「おまえを信頼してなきゃ使えないだろ」といって使い続ける。
するとお互いのあいだに真の信頼が生まれ、その信頼に応えようという気持ちが出てくる。その気持ちが選手をより努力することに向かわせ、チームに欠かせない大きな存在に育てていくことになる。
(野村克也『野村の実践「論語」』「第五章 逆境にも負けない強い組織をつくる知恵」223頁、小学館)
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今日も寒い日となりましたね。
日は徐々に長くなってきました。
17時になってもまだ少し明るいです。
暖かい春を迎えるため、鍛えの冬にしていきたいと思います。
色んな人とかかわれている自分自身の環境に、有難いな〜と感じることは多々あります。
人脈が広がりました。
やはり、初対面の人に対しては、誠実に、さわやかに、接していきたい。
どんな組織にしてもそうですが、上に立つ人が傲慢な態度をとっていると、うまく機能しません。
また、その組織の発展もない。
廃れていく一方ですし、その組織についている人が可哀相です。
役職があるから、信用するのではなく、その人の“人格”に対して信用するのであり、従っていこうという気持ちが自然と出てくるのでしょう。
リーダーといわれる人は、誰よりも、「他人のいいところを認め、礼節を尽くしていく」ことが必要条件ですね。
建設は死闘。破壊は一瞬。
裏切られても、裏切りはしない。
そういう気概で、一人ひとりを大切にしていきたいと思う今日この頃。
- 作者: 野村克也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/11/24
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法門をもって邪正を糺明すべし。利根と通力によるべからず
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およそ人間の文化の歩みにはきびしく正しい方向がなければならない。その方向をたどってこそ進歩はあり得る。
が、その進歩をもたらすための欠くべからざる要因は何であろうか?
第一に、心の田、知恵の海の開発でなければならなかった。心田をよく耕し、深い知恵を持ち得たとき、そこには当然「人間の成長―――」がもたらされる。
成長した人々の間に生まれた文化でなければ進歩でなくて腐朽か停滞か混乱かであった。
蓮長の眼には、いま築かれつつある鎌倉文化すら、無間地獄への道辺に咲いた毒いちごの花に見えた。
その同じ人間の努力を浄土への道へ向け変えなければ、やがてその毒を口にした人々ははげしい勢いで狂い出し、作った人々や作らせた人々ばかりでなく、国民すべてに叛逆するに違いない。
したがって、仏教革命は現実としては人間革命であり、政治革命でもあった。
蓮長の工夫はいまその実践の細部にわたって凝らされている。
ここに釈尊の正意を奉じ、深遠な理想をかかげて開宗を宣してみても、それが現世に活きる人々の実際生活とかけ離れていたのでは無意味であった。
人間革命はおろかのこと、それでは叡山や高野山で独善にふけっている学生のたぐいと選ぶところはない。
教判に至らざるところはないか。
宗旨に不明の雲はかかっていないか。
信行にかくところはないか。
安心を、確固として掴ませ得るか。
それらのことに最後の検討を加えて、蓮の花の音たてて聞くときをわが心奥に待つ禅定だった。
よかれあしかれ人間の知恵のすすんだ現世では、きびしく三証は具足していなければならない。
体系立った論理のあやに一点の疑いをのこさせても、それは信仰を揺るがせる。
「―――一切は道理にすぎず」
「―――道理は文証にすぎず」
「―――文証は現証に及ばず」
現実の動きのよって来る原因を、掌をさすように指摘して、しかもその指摘はつねに、真理に立脚しているものであることを証明してやらなければならない。
そうすると、時に人の眼には預言者のごとくに見えるであろう。が、その予言は決して迷信にもとづくものではなくて、一定の法門(学問真理)をもって、邪と正をわかってゆくのでなければならない。
わざわざ言を構えて小悧巧ぶったり、祈祷や神憑りなどの通力によって迷信へ踏みこませたりしたのでは革命の意義は消えうせる。
「―――法門をもって邪正を糺明すべし。利根と通力によるべからず」
二日三日と坐りつづけてゆくうちに、蓮長の色身はだんだん澄明さをましていった。風の声に心の扉をひらかれたり、小鳥のささやきが思索の助けになったり……
(山岡荘八 歴史文庫『日蓮』「第四部 立宗篇」229-231頁、講談社)
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心の田を耕し、深い知恵を持っていなければ、「自分自身の成長」はないし、そんな人が大多数を占めるようになれば、政治や経済、環境等の発展は偶像の発展であり、取り返しのつかないことになってしまう。
現に、原発問題や環境問題、政治や経済の混乱、さらには地球環境の破壊から異常気象の多発など、地球規模かつ日常生活における問題は数知れず。
それは、天変地異や伝染病、飢餓、内乱等の争いに苦しむ鎌倉時代と同じように思えてくるのです。
科学技術が発達し、文明は随分と進みましたが、
一方で、人間の心田の開発には、どれだけの進歩があったのでしょうか。
いくら科学技術が発達しようとも、いくら知識を身につけようとも、それを用いる人間の“知恵”“人間性”が伴わなければ野蛮な方向に行ってしまう可能性は十分にあるんです。
人間のなかには、畜生の心もあるんですから。
根本的に、現代人と鎌倉時代の国民とは、変わっていないように思います。
当時も前述のように、苦しむ人々が多数いたわけですが、それらの民衆を利用し、国家権力を用いて、私利私欲を貪る権力者がいたわけです。
そのような国家権力と結託していたのが、祈祷や神憑りなどのインチキ宗教でした。
やっぱり助けを求めますからね。苦しんでいる人たちは。
それを、聖者の仮面を被った悪僧たちは、“利用”していたというのが、憤慨です。
中には、本当に救おうとしていた心ある人もいたと思いますが、その法が全く科学的でなく、現実的でなければ、その善の心も空回り。
この「苦しんでいる民衆を利用している権力者」という構造は、現代では無くなったのでしょうか。
ボクの知らないところで権力者はあの手この手で、襲いかかってくるでしょう。
それが、巡り巡って、日常生活に影響を与えるものであるなら、正義の言論戦を広げていくしかないと思います。
権力者はもちろん、国民一人ひとりまでが心田を耕し、正邪の判断力を身につけ、深い知恵をもって社会に応えていかなければ、それこそ権力者の思うつぼ。
一番恐いのは、ワカモノの“無気力”“無関心”。
マスコミに踊らされ、政治家ではなく、政治屋が選挙に勝つ。
そして、騙された国民は、愚痴を漏らすだけ。
もっと賢明にならんといかんゼヨ!
と、まぁ、ボクもこうして愚痴をこぼしながら生きていくのでしょうか・・・w
自分革命。
ps,
苦しい時代だからこそ、正しい方向性を見出していける。
豪雪の被害のある地域には、除雪作業などのボランティアの人々が集まっていますが、政府より頼りになるのが、民衆の団結力、行動力ですね。
これは、歴史を見ても分かりますが、日本国民にとっては、3・11以降、より明らかになったと思います。
一人ひとり、できることから。
- 作者: 山岡荘八
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友との語らいから
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私が小学校の3年生を受け持っていたときのことです。あるお母様から娘のことで相談にいらっしゃいました。
「先生、うちの子は、もう3年生になるというのに、家ではまだお人形遊びばかりをしているのです。幼いのです。勉強もしないでお人形遊びばっかりなので、勉強するまではお人形さんを取り上げているのですが、たくさん持っていてすぐに出してきて遊んでいます。困っているのです。こんなことでよろしいのでしょうか。これから先がとても心配です。どうしたらよいのでしょうか」
ということでした。
翌日その子に聞いてみました。
「あなたはお人形さんが好きなの?」
「うん、大好き」
「お人形をたくさん持っているんですって?」
「うん、私がお人形さんを好きだから、パパもおじいちゃまも、どこかへ行くと必ずそこのお人形さんをお土産に買ってきてくれるの。私うれしくって」
「あ、そうなの。じゃあお人形さんをたくさん持っているんだね。それじゃあ先生にお人形さんのことを教えてくれないかなぁ?」
「うん、いいよ」
それからというもの家では、「先生に教えてあげるのだから」と言って、堂々と人形を出すようになりました。お母様も、どうなるものかと見守っていたそうです。
それから数日たって、その子が大きな模造紙を抱えて学校に来ました。見ると模造紙いっぱいに大きな世界地図が描いてあり、フランスにはフランス人形の絵を切り抜いて貼ってあります。メキシコには、メキシコ人形が、日本には日本人形がというように、それぞれの国のところに、その国の民族衣装をまとった絵が貼ってありました。世界地図はお母様に手伝ってもらって描いたそうです。
私は感心して、その大きな模造紙を教室の後ろの壁に貼って展示しました。そして、
「あなた、すごいじゃない。世界のお人形さんのことがよく分かるよ。これを作るのは大変だったでしょう」
「うん。でも、ママが手伝ってくれたの」
「良かったねぇ。立派なものが出来て、すごいじゃない」
その子は4年生になって、自由研究をさせたときには、図書室で調べ、「ふくそうとかみがた」という題で、縄文時代から現代に至るまでの時代別の男女の服装と代表的な髪型の絵をノートに描いて説明文を付けて提出しました。
人形から、服装・髪型に興味が移っていったようでした。その子は、人形が好きだったので、いつの間にか世界地図と日本史の時代区分に興味を持ち、社会科の勉強が好きになりました。
(中山理『算数再入門』「はじめに―――数の世界の入り口」鄯-鄴頁、中公新書)
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その子は、世界に通用するデザイナーになりましたとさ・・・みたいな勝手な想像をしているわけですがw
日本の場合、学校の成績表から親や教師が読み取るのは、「あぁ〜数学はいいけど、社会がちょっと悪いね〜。次は社会を頑張ろう!」
みたいな感じだそうです。
アメリカでは、「おぉ!数学がイイじゃないか!将来は数学博士とか設計士とかになれるんじゃないか?!数学をどんどん伸ばしていこう!」
みたいな感じだそうです。
国による違いが本当にあるのかどうかは、全く関係ありません。
もちろん、苦手科目の克服も大事だとは思いますし、幅広く教養・知識を身につけた方がイイ。でもそれ以上に、自分の長所をどんどん伸ばし、その子の可能性を広げていくことも大切だと思います。
親や教師によって環境も違いますし、子どものもっている可能性は、どこでどんなふうに開花するかは分かりませんが、あらゆる可能性を秘めていることは確かなので、それを信じることは忘れないでおきたい。
好きなことなら、どんどん取り組むし熱中する。それによって、さらに才能の芽が伸びていく。
「自身の使命を自覚した時、才能の芽は急速に伸びる」
至言です。
いくつになっても、社会人になっても、秘められた可能性は、誰にでも持っている。
夢を諦めて、満員電車に揺られ、上司にペコペコし、残業で疲れた心身を夜の街でストレス発散、家に帰れば、煙たがられる。
(偏見でスンマソw)
そんな人を見ていると、なんて勿体ない人生を生きているんだ!と思うわけです。
いや、夢がなかったらそれでも辛抱できると思うんですが、(少なくとも“お金のため”“家族のため”という状況もあるので)
しかし、夢があって、それを諦めて、本当に自分の望みもしない仕事に時間(命)を使っていくのはどうかと・・・。
様々な意見があると思いますが、ここで焦点を当てたいのは、「仕事」
人生の大半を占める「仕事」
もちろん、自分の望み通りの仕事に就けたとしても、社会は厳しいですから、悩みや困難、苦労は付き物です。
でも、どうせやるなら、自分のやりたいことをやって、苦労したい!悩みたい!成長したい!!
って思うのは、ボクだけでしょうか。
“やらされている苦労”と“自らやっている苦労”では、全然違いますヨ!質が。
20代は、まだまだワカモノです。
いや、もっと言えば、生涯青春の気概で、人生を謳歌している人生の先輩方はたくさんいます。
ボクも生涯青春の気概で、夢を持ち続けて人生を走り続けたいと思います。死ぬその瞬間まで。
しかし、“現実”もしっかり見据えなければなりません。
理想論を語るつもりはない。
足元を見つめて、現実を打開していく中で、その人の人生は輝きを増す。
20代は、社会に揉まれて揉まれて、頭を打って、ボロボロになりながらも、夢を追いかけることができる最高の時間じゃないでしょうか。
もちろん、死ぬまで夢を追いかけますけどね。
仕事に関してです。
本当に自分がやりたいことをやってみよう!
大丈夫!
1日の長さは、人それぞれ。捉え方次第。
自分が変われば、環境も世界も変わるってもんだ!
言うは易し、行うは難し。
でも、行動しないと何も変わらないっす。
全ては自分次第。
ps,
5年経っても、10年経っても、50年経っても、夢が叶わなかったら・・・
いや、その5年、10年、50年は決して無駄ではないから。
夢に向かって努力してきた時間が、どうして無意味で済まされるのか!!
今のこの状況は、これまでの過去の“原因”があったからこその“結果”なわけだし、
何もせず“100年”生きた時間と、夢に向かって何か行動を起こした“1日”は、どっちが大切な時間なの?
ってことですよねぇ〜・・・。
そりゃ、何もしない1日だってありますよ。人間だものw
が、人間だからこそ、犬・猫にできないことがあるはず。
人間にしかできないことがあるはず。
さて、それは何でしょう。
僕の嬉しさに 君は舞い
君が憂うとき 僕は泣く
下を向くな どんな時も
俺達の望むその日は来るさ
だって真実とは太陽
隠すことはできないから
- 作者: 中山理
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- 発売日: 2008/04
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納豆ダイエットに「踊らされ」、我先に納豆の買占めに「群がる」私たちの精神状態(世相)はどうなっているのか
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本当のメディアリテラシー(新聞やテレビなどからの情報を読み解く力)とは、A新聞・B新聞・C新聞を並べて、ある事件の扱いについてどこが違うのか、なぜなのかを調べるなどといったことではなく、またテレビのD局とE局の報道番組でのニュースの扱いについての掘り下げ方の特徴を考えることではないのです。伝える側(新聞やテレビ)が最初に情報を選択しているわけですから、まずもって「それがことさら大きく扱われるのはなぜか」に気づく必要性がありますし、それと同時に、取捨選択されたとすれば「捨てられた情報や事実」も膨大にあることを想定することが必要です。私たちが主体的にマスコミを取捨選択しているのではなく、情報(記事・番組)が出された時点で、すでに操作されたものを私たちが受け取っているということを自覚しておくことが大事でしょう。そう考える人が多数を占めることこそ、デマや風評に流されない、自律した健全な社会を維持することにつながるものだと思います。
「マスコミのあり方を批判するけれども、結局はそれも、今の国民がそれを求めていることでもあるし、そういう民度(人々の生活や文化の程度)が今のマスコミを作っているだよ」という人がいます。たしかにそうでしょう。私は今年で53歳ですので、テレビが普及し始めた頃に小学校時代を過ごしました。昭和30年代を扱った映画『ALWAYS〜三丁目の夕日』はよく分かります(個人的には、同じ時期に封切りされた佐々部清監督、藤井隆主演の『カーテンコール』の方がはるかに上出来と思いますが)。約40年のテレビ視聴歴で考えると、この10年間に加速度的に、バラエティ番組が大半を占めるようになっていますし、報道番組のジャンルに属するようなものでさえ、バラエティー的「おちゃらけ」の色彩が強くなっています。そしてそういった中では「まじめに一つの問題を掘り下げて、課題を視聴者に投げかける」というスタンスは遠のき、むしろ「過激で、攻撃的な言動を繰り返すタレントやコメンテーター」が重宝され、「討論、ディベート、タックル(?)」という名の下で「(根拠が乏しい)感情的で情緒的な言動が増幅」していっているように思います。
良識的な記者やディレクターは異口同音に、上記のような現状を「憂いて」います。「私は数年前までテレビの番組制作に関わっていましたが、その頃はじっくりと一つの問題を、様々な観点から検討することを大事にしてきました。しかしいま、それがかなわないのです。バブル崩壊以後のきつい時代や社会状況の中で、多くの人がストレスを抱えていて、紋切り型でモノを言うテレビタレントの姿勢に溜飲を下げる(=不平・不満が解消して気分が落ち着く)状況が進んでいて、危ういように思います」と述べた新聞記者。「マスコミが権力や権限を持っている、というように言う人は多くいます。それは誤解だと思いますが、権力というものではなく、確かに計り知れない影響力というものを持っていると思います。それを自戒しながら仕事にあたっているつもりですが……。権力ではなく影響力ということは、あるある大事典の一連の騒動でお分かりになると思いますが」と語ったディレクター。
そのとおりでしょう。関西テレビは何故あれほどまでに叩かれるのかと思いましたが、他方で納豆ダイエットに「踊らされ」、我先に納豆の買占めに「群がる」私たちの精神状態(世相)はどうなっているのかを、きちんと点検してみる必要があります。
(小野田正利『親はモンスターじゃない! イチャモンはつながるチャンスだ』「第5章 保護者と学校はなぜわかりあえないのか」134-137頁、時事出版)
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約束を守らない大人にはなりたくないと強く決意しているわけですが、約束を簡単に破る政治家の皆さんには、呆れてものが言えない感たっぷりですが、そんなことは、そもそも分かりきっていたこと。
政権交代を煽り、あれほど民主党に期待感を持たせておいて、あっさり批判。
そんなマスコミにも憤りを隠せないのですが、それもまた、分かりきっていたこと。
そして、マスコミに踊らされすぎの国民。
ワカモノは、どうも「自分の一票なんか意味ない」「政治なんか関係ない」と思っているように見えます。
まぁ、こんな世の中ですので、今までよりは関心はあると思いますが。
それでも、やっぱりマスコミを信じちゃう。
そして、壮年の方は頭が固い!w
マスコミは“数字”
政治屋は“お金”
“国民のため”にしっかり働いてくれる政治家はいるのに、
確固とした哲学をもち、確かなネットワークがあり、数多くの実績がある人材がいるのに。
そんな人たちをマスコミは知らんふり。
国民も理解しようとしない。
一面的な見方で、というより偏見をもって毛嫌いする。
なんとまぁ・・・。
(ブログでは書けないことを)あれほど言ったのに!!
とは言いませんが;
やっぱり、国民一人一人が賢明になるしかないようです。
悪はいつの時代もいるんですから。
ps,
連日、同じ本からの引用ですが、
大変勉強になりました。
“モンスター”という言葉づかい自体にも問題があり、無理難題を押し付けてくるのには、その背景を冷静になって見つけることが大事なんだと。
社会的背景は、教育現場にも大き影響を与えています。
まだ、教育現場に立っていませんが、現場に立つ上で参考になった本です。
保護者の方や教育分野で働いている方、また教育に限らず、“人”と関わっている職業の方々にも大変示唆に富む本だと思います。
- 作者: 小野田正利
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花がそんなにも身近にあり、それがわたし自身のものであったことを、そして このような全き美が わたし自身の胸の奥深くに花咲いていたことを
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二〇
蓮の花の咲いた日に、ああ、わたしの心は彷徨っていた、なのに わたしはそれに気づかなかった。わたしの花籠は 空っぽだった、なのに 花には目もくれなかった。
ただ、ときとして、ある悲しさがわたしのうえにふりかかり、わたしは 夢からふと目覚め、南の風に あやしい香りの甘い余韻をきいていた。
その仄かな甘さが わたしの心を あくがれにうずかせた。それは 終焉を求める夏のはげしい息づかいのようにも思われた。
そのとき わたしは知らなかった―――花がそんなにも身近にあり、それがわたし自身のものであったことを、そして このような全き美が わたし自身の胸の奥深くに花咲いていたことを。
(R・タゴール、森本達雄 訳註『ギタンジャリ』48-49頁、第三文明社、レグルス文庫209)
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4月から教育者として教壇に立つであろうボクにとって、先輩である現役教師の存在は大きいです。
実際、教育現場で働くことになれば、様々な言うに言えない苦労が多々あると思いますが、そんな時に激励をくださる諸先輩方の存在ほど有難いことはないです。
もちろん、先輩方も苦労されている最中ですが・・・共に同じ教育者として切磋琢磨し合い、励まし合い、子ども達の幸福を第一とした実践活動を進めていきたいと思います。
そうしたネットワークは強く繋げておきたいですね。
自身の存在価値を最大限に創造していくと共に、自身の使命を自覚しつつ・・・。
ps,
試練や苦難は、人生に付き物ですが、それを「ウザいもの」と捉えるのと、「鍛えられている」と捉えるのでは、人生観も大きく違ってくるでしょうね。
この違いは紙一重だと思うんです。自覚した瞬間に、一気に世界が違って見えるんじゃないでしょうか。
この微妙な心の変化を繰り返しながら、そして、何が起こってもビクともしない“真の勝者”を目指して、日々奮闘です。
混沌として汚れきった世の中でさえも、自身は泥に染まることなく全き美を保つ蓮の花が自身の心にあると同様、子ども達一人ひとりにも厳として内在していることを確信しつつ・・・。
子ども達の可能性は無限大。というように、ボクを含め、すべての人にも無限の可能性は秘められているんでしょうね。
色んな人の話を聞いていると、そう実感します。
なので、世直しをしていくのは、ボクら一人ひとりということで。
pps,
蓮の花、一度生で見てみたいです。
もしかしたら、気付いていないだけで、見ているのかもしれませんがw
実際、「ほ〜、これが蓮の花かぁ〜」と手を後ろに組んで観賞してみたいですw
- 作者: ラビンドラナートタゴール,Rabindranath Tagore,森本達雄
- 出版社/メーカー: 第三文明社
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一番勇敢な犠牲的行為の大部分は、人にも知られもせず、ほめられもしないものだよ
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「もしその犠牲的行為がほんとうのものならね。だが、一番勇敢な犠牲的行為の大部分は、人にも知られもせず、ほめられもしないものだよ。それだからといって、その行為の美しさを損ねはしないのだ。
(中略)
「恥ずかしいが、辛かったね。しかし或る賢い年寄りがね、―――正しいことをするのは必要である。幸福であることは必要でない―――と以前いったことがあるよ」
ローズはこの格言が気に入ったかのように考えこんでいたが、やがて澄んだ、明るい顔付きをしていった。
「ほんとの犠牲は、人がとても望んでいることか、楽しんでいる物をあきらめることなのね」
「そうだよ」
「それを自分が、ほかのもう一人の人を大変に愛し、あの人を幸福にしたいためにするのね」
「そうだよ」
「そしてそれを快くしてよろこび、人にほめられなくても気にかけないのね?」
「そうだよ、ローズ。それが自己犠牲のほんとうの精神だよ。お前にはそれがわかったらしい。これからそういう行いをする機会がたびたびあるだろうが、あまり辛いのが来ないよう願っているよ」
(オルコット、村岡花子訳『八人のいとこ』「九 フェーブの秘密」121-122頁、角川文庫)
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大会や行事などでは、必ず陰で支えてくれている人たちがいる。
裏方に徹する人ほど尊い人はいないでしょう。
その陰での努力は、人にも知られもせず、ほめられもしないかもしれませんが、大会、行事の成功には欠かせない存在です。
準備から運営、片づけまで、一切の無事故のために、自分の時間を割いて取り組んでいるわけですから、決して楽ではないでしょう。
しかし、それが正しく、人のため、世のためになるのであれば、苦と感じることなく、むしろそれが愉快と感じられる境涯になれるんだと思います。
「陰の戦いに徹する」人がいなければ、成功・無事故は勝ち取れません。
恩師は、陰で頑張っている人にこそ光を当てなければならない。と励ましの姿勢を指導しております。
また、そういう人こそが尊いと、全員に気づかせている。
教育実習で現場を体験した時も、先生方は、生徒の気づかないところで、数々の努力を重ねていました。
全ては、子ども達の幸福のため。
- 作者: ルイザ・メイ・オルコット,Louisa May Alcott,村岡花子
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