子曰く、回や我を助くる者に非ず。吾が言に於いて説ばざるところなし。
-----
依頼心が強すぎると、人間の思考は著しく衰える。思考が止まれば、当然、進歩も止まる。だからこそ、まずは自分の頭で疑問を感じ、考え、行動に移し、そこに違和感があればさらに考え行動するという姿勢が肝要なのである。師をもつことはもちろん大切だが、その師に対して委縮することなく、どんどん意見を述べたり、質問をして己れを育てるべきだということだ。
(野村克也 『野村の実践「論語」』「第三章 自分を導く本物の師の見つけ方」119頁、小学館)
-----
【題名の通解】
先生はおっしゃいました。
「顔回という弟子はどうにも私の学問の協力者にはなれない。私の話すことをそっくり喜んで聞いているだけで、質問も提案もない。あれは、本当に良い協力者ではないね。時には反論してくれたらどうだろうね。
新米だからといって、何もかも教えてくれるとは限らない。ある程度のことは教えてくれるんですが、それは事務的なことだったり・・・;
先生という職業は忙しいので、こちらから聞かないと教えてくれません。あるいは、「いい先生のやり方を盗むこと」と教えられました。その先生も若いときに、そう教えられ、師のやり方なり話し方なりを盗んでいたのでしょう。
そして、聞くにしても、「自分はこう思うんですけど、どうでしょうか・・・」と、まずは自分で考えて、自分の考えを持ってから聞きに来なさい、と言われました。
手ぶらの状態で聞きに来るなと。
自己練磨のためにも、自分でとことん考えることも大事ですが、指導を仰ぐことも大切なのですね。独り善がりにならないためにも・・・。
ps,
今日、うちの亀の水槽を掃除しました。半年ぶりにw
今年の冬も絶食で乗り越えました。
また今年も、うちの暴れん坊が動き始めます。

- 作者: 野村克也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/11/24
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (6件) を見る