人は、自分の行動を選ぶのになにか指針となるものがなくては、生きていけないのだ
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ところで、生きていくとなると、人間の生活は、朝起きてから夜とこにつくまで、さまざまなおびただしい行動でうずまっていて、毎日毎日、人は自分のすることを、ほかにもやればできないこともない実にたくさんな行動のうちから、たえず選んでいかなければならないのである。そういう行動の指針ということになると、天上の生活の神秘を説くパリサイの徒の教えも、宇宙や人間の起源をしらべ、その未来の運命まできわめる学者の教えも、ぜんぜん役にたたない。しかし、人は、自分の行動を選ぶのになにか指針となるものがなくては、生きていけないのだ。そこで、いやおうなく、人間社会にいつも存在してきたうわっつらな生活の指針にしたがって、理性的な判断からいよいよ遠ざかってしまうことになるのである。
(トルストイ ・米川和夫訳『人生論』角川文庫、61頁)
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あっという間に2月も半ばが過ぎて、忙しさに流される毎日ですが、「今、何をしなければいけないのか」を常に考え、優先順位を間違えないようにしたい。
スピードが勝負。とはよく言ったもの。
後手に回ると苦しくなる。
子どもとの対応で頭がいっぱいになっていましたが、その子のためを思うと、まずは保護者への連絡が第一でした。
そして、クラス全体での指導、他の先生へ相談するなどの行動をしなければならなかった。
猛省。
もうすぐ5年生に進級する子どもたちですが、今のクラスの状況のまま進級させるわけにはいけないということで、相担の先生に協力してもらいながら、リスタートしたところです。
クラスを創っていくのは、子どもたち自身であり、一人ひとりが大切な存在で、一人ひとりがクラスをよくもわるくもしていくことを子ども自身が自覚し、5年生へ進んでいってほしいです。
そのために、“自分になにができるのか”“自分はなにをしなければいけないのか”をボク自身も考えながら前進していこうと思います。
いやぁ、教育って難しいですなぁ・・・とは言えますが、自分の失敗には何も言えません;
誠実な対応を心がけるのみです。そして、今回も勉強になりました。
日々勉強。まさに修行です・・・。
ps,
行動の選択。
結局「何のため」と問い続けることなんでしょうね。
子どもの幸福という究極の目的に照らし合わせてみると、今何をするべきなのかが自ずとわかってくると思うのです。
不可欠なのは真のコンパス!
忙しさに流されないようにしよう。
決意は誰にでもできる。来週からまたスタートです。
- 作者: トルストイ,米川和夫
- 出版社/メーカー: 角川書店
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